大阪池田・久安寺のあじさいは見応え抜群!【2023年】見どころ・アクセス・駐車場

【2023年6月16日更新】6月、梅雨の季節に咲く花といえば紫陽花(アジサイ)。関西各地にあじさいの名所がありますが、大阪府池田市にある久安寺もその一つで、例年6月中旬~下旬に見頃を迎えます。

久安寺は特に、「あじさいうかべ」と名付けられた池に浮かべられたあじさいが幻想的でインスタ映えすると、近年人気のスポット!久安寺の見どころから、注意しておきたいアクセス方法、駐車場、ランチ情報まで詳しくご紹介します!

※写真はすべて2019年に撮影したものです。

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【青空×あじさい】人が隠れるほど生い茂る“あじさいの路”

バスを降りて正面の楼門横にある小さな扉を開けて中へ。すると、早速目の前には、まっすぐ続く参道の両脇に無数のあじさいがずらり!

久安寺楼門前のアジサイ

参拝者は、「わぁ!きれい!」と歓声をあげて立ち止まり、早速、順に写真を撮られます。

色とりどりのアジサイ

参道を立ち止まって振り返れば、鮮やかなあじさいと、国指定の重要文化財に指定された風格ある楼門のコントラストが、これまた美しい。

久安寺のアジサイと背後の楼門

もりもりと勢いよく育ったあじさいは、人が隠れてしまうほどの高さ!

白、淡いブルー、濃いブルー、淡い紫、濃い紫、赤みがかった紫。涼しげな色のグラデーションが、目を楽しませてくれます。

薄いブルーのアジサイ

あじさいの美しさは、凛とした色合いにある気がします。

静かにそこにたたずむような、主張はしないけれど、確かにある存在感とどこか漂う陰り。日本人に代々受け継がれてきた美の感性「侘び」をまとったような姿に、無意識に魅了されてしまうのかもしれません。

【水×あじさい】手水舎に添えられた花

受付で拝観料を納めたら、すぐ横の手水舎で手を清めようと近づいてみると、

手水舎に浮かべられたアジサイ

手水舎にあじさいが浮かべられています。「花手水」というそうで、幻想的です。

暑さが増してくる6月にちょうど良く涼しげで、手や口だけでなく心も清められるよう。

【水×あじさい】色とりどりの紫陽花が池一面に浮かぶ「あじさいうかべ」

さらに奥へ進んでいくと、目の前の池に、水面を覆う多数のあじさいが!近年はじまった「あじさいうかべ」という行事です。

池に浮かんだ久安寺のあじさい

水面から顔を出して咲く花といえばハスの花を思い出しますが、あじさいです。先ほどの手水舎もきれいでしたが、池となると、規模が大きく見応えがあります。

近づいて写真を撮ってみたり、真上から撮ってみたり。皆さん「インスタ映え」する角度を探して夢中になっています。

久安寺の池に浮かぶあじさい

陽の光に反射して煌めくあじさいはひときわ美しく、ファインダー越しにため息がもれます。

2023年の「あじさいうかべ」は、6月15日から7月2日まで実施される予定。

また、同期間中は「あじさい切り絵御朱印」の授与もあります。

【草木の緑×あじさい】境内の奥にも紫陽花が

池のあじさいに心を奪われたばかりですが、参道を進むと、今度は緑の中のあじさいに出会えます。

木々に囲まれたアジサイ

生い茂った木々の木陰にあじさいたちも溶け込んで、楼門前の参道や池のあじさいとはまた違った趣があります。

本堂とアジサイ

とにかく、境内のどの方角を見ても、あじさい、あじさい、あじさい。

辺りを見渡せば、視界のどこかに必ずあじさいが入る状態で、見応えがあります!

本堂と青いアジサイ

つい、写真を撮ることに夢中になってしまいますが、奥に行くほど参拝者がまばらになるので、境内を散策しながらゆっくりと観賞するのがおすすめです。

そして、2019年にはこんなハート型のあじさいも咲いていたようです。

見つけたら、なんだかいいことがありそうですね。

雨に濡れてしっとり。梅雨の季節に輝く緑も美しい

お腹いっぱいになるほど、あじさいが観賞できる久安寺。

あじさいの季節は、境内の緑も艶やかで、緑の色彩のグラデーションにも目を奪われます。

本堂から見る庭園と借景

写真は、本堂から、バン字池を中心とした庭園・虚空園を望んだ風景。

本堂から三十三所堂、阿弥陀堂、御影堂にかけての回廊をめぐると、迫る山々の緑とあじさいが堪能できます。

もっと森林浴を楽しみたいなら、境内にある弥勒山を巡拝するコースもあります。

四国八十八箇所のお砂踏み巡拝霊場で、参拝すると実際に遍路を巡礼したのと同じ功徳を積むことができるそうです。一周約1キロ、約1時間ほど。時間があれば山歩きをしてみては。

久安寺へのアクセスは、池田駅のバス乗り場に注意!

阪急大阪梅田駅からは、宝塚線の急行に乗って約20分の池田駅で下車します。そして池田駅から阪急バスで久安寺へ向かいます。

池田駅から「久安寺」停に停車する伏尾台方面行きのバスに乗る

「久安寺」停を通るバスの乗り場は、阪急池田駅1階にあるバスターミナルの「2番のりば」です。

以前は駅から歩いて2分ほどの「西のりば」にあったのですが、2022年春に駅1階の「2番のりば」に変更になりました。過去に訪れたことがある方は、乗り場が変わっているので注意してください。

また、久安寺に停車するバスは本数が少ない(通常は1時間に1~2本程度)ので、バスの時刻は事前に確認しておくことをおすすめします!

阪急バス池田停留所時刻表

バスに乗車して「久安寺」停で下車すると、目の前が久安寺です。乗車時間は約15分。阪神高速の「ビッグハープ」や、植木の産地・細河地区ののどかな風景を眺めている間に到着です。

「久安寺停に停車するバスを逃してしまった!」という場合

もう一つは、久安寺停を通らない伏尾台方面に行くバスに乗車する方法です。「吉田橋」停で下車すれば、徒歩10~15分ほどで久安寺に到着します。このバスは、1時間に3本ほど運行されているので、タイミングによっては次の久安寺停を通るバスを待つより早く到着するかもしれません。このバスは上と同じ2番のりばから出発します。

阪急バス池田停留所時刻表

そして久安寺に到着したら、帰りのバスの時間を事前にチェックしておきましょう!

池田駅に向かうバスも1時間に1~2本ほどと少ないため、時間に余裕を持って境内を散策してくださいね。

阪急バス久安寺停留所時刻表

久安寺に駐車場はある?

久安寺には約60台ほど駐車できる無料の駐車場があります。

あじさいの人気スポットのため、開花シーズンには臨時駐車場が設置されますが、それでも土・日曜は大変混雑します。満車の場合、そのまま停車して駐車場が空くのを待ちたいところですが、待機することはできません。そのため、満車の際は一旦久安寺を離れることになります。また、周辺にコインパーキングはありません

あじさいのシーズンの特に土日は、公共交通機関を使って行くのがベストです。

久安寺とハシゴしたい。あじさい寺として知られる「頼光寺」

頼光寺のあじさい

久安寺の近くに、あじさい寺として知られる「頼光寺(らいこうじ)」があります。小さなお寺ですが、人の背丈ほどあるアジサイが境内を埋め尽くし、回廊を歩けば360度アジサイに囲まれる幻想的な光景が広がります。

頼光寺のあじさい

行き方は、阪急バス・絹延橋停で下車後、歩いて能勢電鉄・絹延橋駅へ向かい、能勢電鉄に乗車して畦野駅下車約5分。乗り換えがスムーズにいけば30分ほどです。

久安寺周辺のおすすめランチ&カフェ情報

おでかけしたら、おいしいランチが食べたいものです。

久安寺のすぐ隣には「かやの木」さんという食事処があり、お蕎麦やうどん、丼ものなどがいただけます。

ですが、 「かやの木」さん以外は周辺にほとんどお店がありません。

一方、池田駅周辺には、古民家を生かした居心地の良いごはん屋さんや絶品グルメ、ゆっくり過ごせるカフェがあります。池田駅周辺のグルメ・カフェ情報は下記の記事にまとめているので、合わせてチェックしてみてください。

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あじさいの季節以外も花がきれい。久安寺は、関西花の寺の一つ

さらに、久安寺の見どころをご紹介します。久安寺「関西花の寺」の一つです。

「関西花の寺」とは、昔から「花」に縁のある近畿2府4県のお寺の総称で、宗派を超えて25か所のお寺があります。

久安寺は第十二番目の寺で、北摂では唯一。ほかに阪急沿線だと、神戸の摩耶山天上寺、京都の法金剛院があります。

久安寺は「関西花の寺」というだけあって、一年を通じて様々な花が咲きます。

その一部を紹介すると、

4月下旬〜5月上旬 ボタン、ヒラドツツジ
5月中旬シャクナゲ
6月上旬 ボタイジュ
6月上旬~6月下旬サラ
6月中旬~7月初旬アジサイ
7月上旬~8月初旬ハス
8月サルスベリ
10月〜サザンカ
11月中旬~12月初旬紅葉
1月~3月 
2月〜3月河津桜
3月〜4月ハクモクレン

と、一年を通じてほぼ何かしらの花が咲いています。あじさいの次はハス。境内の奥のハス池で、鮮やかなハスの花が次々に開花します。

ちなみに、桜の季節には「四季桜」という花が咲くのですが、10月末にも開花するそうです。秋に桜が見られるって、珍しいですよね。

これは絶景!紅葉が彩る秋の久安寺も人気

あじさいのシーズン以外で、特におすすめしたい季節は秋。境内の木々が色鮮やかな赤い色に変わります。

入り口の楼門。重厚な楼門とオレンジ色の紅葉が調和して、威風堂々とした風格を感じさせます。

また、境内中央のバン字池からの景色は絶景!

日の光で照らされるバン字池と紅葉

光が差し込んで輝く紅葉。池の背部に広がる山が借景となって奥行きが増し、言葉では言い尽くせないほどの美しさがあります。

いつまで眺めていても飽きません。ぜひ訪れて実感してほしい景色です。

スポット名久安寺(きゅうあんじ)
拝観時間9:00〜16:00
拝観料300円
問い合わせ072-752-1857
アクセス阪急池田駅→阪急バス「久安寺」停下車すぐ
住所大阪府池田市伏尾町697【MAP
URL http://kyuanji.jp/

あじさいの名所、久安寺は花の魅力にあふれるスポット

アジサイの季節はもちろん、一年を通じて花の魅力にあふれる久安寺。街から離れ、自然に囲まれたお寺だからこそ、心静かに、季節ごとの花々を観賞できるおすすめスポットです。


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この記事を書いたのは… TOKK編集部T

夕日

「TOKK(トック)」編集部T。豊中で生まれ育ち、箕面→豊中→池田→岡本→池田と阪急沿線で引っ越しを繰り返す。街と周辺を隅々まで歩き、住人だからこそ分かる見どころを掘り起こしている。次に住んでみたいのは阪急京都線の大山崎。趣味は、おいしいもの発掘と山歩き。

阪急沿線情報紙「TOKK」は2022年で創刊50年を迎えた情報紙で、関西私鉄・阪急電車沿線のおでかけとくらし情報を毎月30万部発行するメディアです。取材のこぼれ話やお店の方から聞いたお話や、くらしの中で気になる情報を毎日更新中です。

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