西宮の夙川は、実力店がたくさん立ち並ぶパン激戦区として知られる街。そして西宮には夙川以外にも、個性あふれる人気ベーカリーがいろいろあるんです。

そこで今回は、西宮在住の阪急沿線情報紙TOKK編集部員が、実際に訪れて好きになった、おすすめのパン屋さん6選をご紹介します。

※店舗の定休日や営業時間などは予告なく変更される場合があります。お出かけの前に各店舗にご確認いただきますようお願いいたします。

【西宮・夙川】ブーランジェリーミヤナガ

レストランで経験を重ねたシェフが生み出す、素材や調理法などに工夫を凝らしたパンが人気のベーカリー。多種多様な総菜パンや菓子パンは、なんと約120種類にも及ぶとのこと。

シェフ曰く「パンの生地を皿に見立て、そこにどんな料理を乗せるかを考えている」そうです。質の高い銀ザケを使用した人気の「サーモンミルフィーユ」をはじめとする調理パンは、パンの領域を超えたおいしさです。

調理パンはもちろんのこと、菓子パンも絶品。同店で人気ナンバーワンの「チョコとイチジクの白ワイン煮」は、ビール酵母とクロワッサン生地を合わせた、サクサクとした食感が特徴。

黒糖チョコと自家製イチジクの白ワイン煮を巻き込んで焼き上げていて、何度でも食べたくなる飽きのこない味わいです。

そして同店人気ナンバー２は「シュガーバター」。バターを多く配合した生地に、シュガーバターと蜂蜜を合わせたものを焼く直前にたっぷりと絞って仕上げる逸品。

塩気のあるふわふわモチモチの生地に、蜂蜜と砂糖の甘さがベストマッチ！少し温めるといっそうおいしくいただけます。

他にも、抹茶とホワイトチョコ、コーヒークリーム、グラノーラ、白胡麻砂糖醤油、ゴルゴンゾーラ、人参×パプリカ×ベーコンの6種類のメロンパンを詰め合わせた「メロンパン詰め合わせ」も人気。

枝豆ベースのベシャメルソースに、塩豚、枝豆をたっぷりのせて焼き上げ、梅肉をアクセントにした「塩豚枝豆のタルティーヌ」もおすすめですよ。

湯種を使用したもちもち食感がたまらない定番商品「食パン(一山)」も要チェック。

夙川でパン巡りをするなら、必ず訪れたいお店です。

スポット名	ブーランジェリー ミヤナガ
時間	9:00～20:00
定休日	火・水曜休
問い合わせ	0798-73-5525
アクセス	阪急夙川駅下車すぐ
住所	西宮市相生町7-3【MAP】
URL	https://www.instagram.com/b_miyanaga0522/

【西宮・夙川】Boulangerie FRIANDE（ブーランジェリーフリアンド）

フランスで本場のパンづくりを学び、「兵庫県パングランプリ」優勝など数々の受賞歴を誇るシェフが手掛ける人気店「Boulangerie FRIANDE（ブーランジェリーフリアンド）」。

日本でも食事と一緒にもっとパンを楽しんでもらいたいという思いから、食事に合う軽い食感のパンを豊富に取りそろえています。

理想の生地に仕上げるため、同店には様々なこだわりが。
パンを焼き上げるオーブンは、フランス・ボンガード社のオーブンを使用。

パンの本場であるフランスのトップブランド、ボンガード社の最新型オーブンは蓄熱量が高いため、ハード系は火抜けがよく、外はカリッと、中はもっちりとした食感に焼き上げることができるそうです。

そして原料の小麦粉。フランス産、アメリカ産、カナダ産を中心に、パンの種類に合わせてブレンドすることで、風味や食感の最適化を図っています。

さらに、小麦からおこした自然にある酵母を、毎日手作りして使用。3種類の自然酵母を、用途を分けて使い、パンの種類に合った風味が出せるように工夫されています。

そうしたこだわりを持ち、パン作りに真摯に向き合っている「Boulangerie　FRIANDE」。ハード系はどれもおすすめですが、中でも人気は「バゲット・ペイザンヌ」です。

素朴だからこそ、味の真価が感じられる逸品。自家製の自然酵母を使用し、低温で長時間発酵することにより、粉の甘みを最大限に引き出しています。

皮が厚すぎず、中はもっちりソフトな食感で、癖がないためまさに食事にぴったりです。

そして、個人的にお気に入りなのが「枝豆とチーズのトルデュ」。チャバッタ生地に枝豆、キューブチーズ、ブラックペッパーが混ぜ込まれていて、ビールにも合いそうなおつまみ系のパンです。

菓子パンも名品がたくさん！特に「ホルン」は、フリアンドで３０年来愛され続けているパンです。

ソフトフランスの中にバターとグラニュー糖をつけた、シンプルながら他にはないおいしさで、食べ応えも抜群。

クッキー生地を上掛けした菓子パンに、ホイップクリームをサンドし、ホワイトチョコでトッピングした「フレッシュロール」も絶品。

クッキー生地、ホイップクリーム、その一つひとつに「FRIANDE」ならではの味わいが感じられ、一口食べた瞬間に思わず笑顔がこぼれます。

午前中にはほとんどの商品が売り切れてしまう人気店なので、来店は早めがおすすめですよ。

スポット名	Boulangerie Friande
時間	7:00～19:00
定休日	第2・第4火曜と毎週水曜休（年末年始とお盆は臨時休業）
問い合わせ	0798-23-0101
アクセス	阪急夙川駅下車　約5分
住所	兵庫県西宮市若松町3-1【MAP】
URL	https://friandeboulangerie.com/

【西宮・夙川】torico.（トリコ）

「torico.」は、関⻄のパン好きに有名な「Le Sucre Coeur（ル・シュクレクール）」で修業したシェフが営むベーカリーです。

かわいい鳥かごが描かれた、木製の白い看板を⽬印にして、階段を降りると地下にお店があります。

パン激戦区の夙川で隠れ家的な人気のパン屋さんです。

カンパーニュやバゲットなどのハード系や、

土曜と祝日に登場する食パンのほか、

シャバタなどの定番のパンに定評があります。

そして、「torico.」の魅力は、四季ごとにその季節に合う素材を生かしたパンがたくさん登場すること。

こちらは春に登場したパン。

こちらは、柑橘系のレモンとオレンジがさわやかな夏のパン。

こちらはきのこやお芋、マロンなどを生かした秋のパン。

そして冬には生チョコを使ったパンが登場。温かいドリンクと一緒にいただきたいですね。

「torico.」はご夫婦で営まれているお店で、パンだけでなく奥様が作る焼き菓子も評判なんです。

鳥かごの看板を見つけたら、迷わず階段を下りてお店を覗いてみてください。きっと自分好みのパンや焼き菓子に出合えるはずですよ。

スポット名	torico.（トリコ）
時間	8:00〜19:00
定休日	⽇・⽉曜休
問い合わせ	0798-73-0818
アクセス	阪急夙川駅下⾞すぐ
住所	兵庫県⻄宮市⼤井⼿町3-6 ヴァンベール夙川地下1階【MAP】
URL	https://www.instagram.com/torico.kakky0705/?hl=ja

【西宮・夙川】CONCENT MARKET（コンセントマーケット）

パン激戦区の夙川で、行列が絶えない人気店といえば「CONCENT MARKET（ コンセントマーケット）」。

店名の「CONCENT」とは「同心円」のことで、 オーナーでもある岩井シェフの「自分たちの手のひらから生まれたパンから同心円状に、笑顔が広がるように」という思いが込められているそうです。

そんな人気ブーランジェリー「CONCENT MARKET」を掘り下げてご紹介！
「CONCENT MARKET」の詳しい記事はこちらから

【西宮・門戸厄神】パン工房りょう

門戸厄神にお店を構えてから、20年以上にもわたり地元の人に愛され続けている「パン工房りょう」。

開店20周年を記念してリニューアルされたロゴは、“パンの小人妖精”がクロワッサンほおばる表情が印象的でカワイイ。「小さな幸せ、パンから届け」という、お店のモットーをシンプルに表現したロゴなのだそうです。

そんなモットーを掲げる「パン工房りょう」では、国産小麦と天然酵母で、赤ちゃんから食べられる体にもおいしいパンづくりにこだわっています。

中でも人気は「りんちゃんパンシリーズ」。「りんちゃん」はシェフの娘さんのお名前で、離乳食に使える、赤ちゃんが食べることができるパンがあれば…との思いで、約16年前に作られたそうです。

赤ちゃんの体に優しい食材を厳選し、国産小麦、国産野菜を使用して無添加にこだわり、赤ちゃんの手に馴染む形、味、食感を追求して誕生。さらに、卵不使用で乳製品不使用のパンもあります。

店内はこじんまりとしていますが、棚には約100種ものパンがずらり。果物や旬の味覚がふんだんに盛られたおいしそうなデニッシュもたくさんあります！

菓子パンはもちろん、総菜パンも充実していて、季節にあわせて楽しめるよう、様々なパン生地に総菜を挟んだサンドイッチやパンを５個詰め合わせたランチボックスも用意。

通常は店頭に１１時には並んでいますが、電話や店頭で前日のお昼までに予約すると、パンの内容をなるべく希望に合うよう調整してくれるそうです。

他にも、ランチの時間にあわせて、自家製の総菜を使ったパンが15種類ほど焼き上がります。ランチのパンを買いに行くなら、11～12時頃がねらい目ですよ！

スポット名	パン工房りょう
時間	8：30～20：30
定休日	日曜・祝日
問い合わせ	0798-57-2121
アクセス	阪急門戸厄神駅下車すぐ
住所	西宮市下大市東町4-2 ストークビル門戸1階【MAP】
URL	【ホームページ】 http://pan-ryo.com/index.html 【instagram】https://www.instagram.com/pankoubouryou_/?hl=ja

【西宮・門戸厄神】gnome（ノーム）

「gnome（ノーム）」とは、土の妖精のことで、野菜や卵などの食材にもこだわったパンをつくりたいとの思いから付けた店名だそうです。

堆肥（たいひ）から手作りして大切に育てられた野菜や、丹波の自然の中でのびのび育った鶏の卵など、選び抜いた食材で作られるのが「gnome(ノーム）」のパン。

製法や素材へのこだわりがしっかりと伝わってくる、本格的なパンが並びます。

シェフはパン好きなら誰もが知る名店「ビゴの店」などでの修業を経て、2018年3月に「gnome（ノーム）」をオープンされました。

食パンやハード系のパンが人気で、小麦粉は国産や北米産など10種類以上からパンに合わせてブレンドしたものを使用。

酵母は、自家製のレーズン酵母やライ麦からおこした酵母、イーストの3種類を使用し、パンの種類によってブレンドしたり、使い分けているそうです。

こうして生地のおいしさを追求する「gnome」の中で、特にファンに根強く愛されているのが、全粒粉のパン「コンプレ」と「コンプレノワ」。

切った瞬間に広がる小麦の香りと、噛みしめるほど感じる豊かな風味、味わいの深さ。しっかりとした主張がありながらも、どんな料理にも合う“万能パン”という点も、人気の理由なのだそう。

もちろん、子どもにも喜んでもらえるようにと、クリームパンやメロンパンなどの菓子パンも用意されていますよ。

パン本来のおいしさを求める方は、ぜひ同店のパンを味わってみてくださいね。

スポット名	gnome（ノーム）
時間	8：00～18：00
定休日	月・火曜休(祝日の場合変更もあり)
問い合わせ	0798-51-3151
アクセス	阪急門戸厄神駅下車　約7分
住所	西宮市門戸東町8-25【MAP】
URL	https://www.instagram.com/gnome_bakery/

いかがでしたか？

西宮にはまだまだここで紹介しきれないほど、すてきなパン屋さんがたくさんあります。ぜひあちこち巡って、様々な個性のパンを味わってみてくださいね。

※最終更新日：2021年12月26日