京都瑠璃光院~蓮華寺の移動は徒歩約15分。行くなら一緒に巡るべき京都・八瀬(やせ)エリアのもみじの名所。

京都には数えきれないほどのもみじの名所がありますね。

中でも、ここ最近人気が出ているのが、京都の中心部から離れて、北東へ30分ほどの所にある八瀬(やせ)エリアです。

八瀬エリアのもみじの名所といえば、書院の机に反射するもみじが絶景と人気の瑠璃光院、名画を鑑賞するかのような額縁庭園が美しい蓮華寺の2つです。また、瑠璃光院と蓮華寺との移動時間は徒歩で15分ほど、せっかく足をのばして八瀬にきたからには、どちらも訪れるのがおすすめです。

八瀬比叡山口駅に停車中の叡山電車。

瑠璃光院と蓮華寺を一緒に訪れた方がよい理由を2つまとめてみました。

  • 八瀬エリアのもみじの名所・瑠璃光院と蓮華寺。どちらも人混みが少ない、静かに楽しめる。

SNSなどで話題になり、予約もなかなか取れない瑠璃光院、そして小さな寺院ながらももみじの名所として人気の蓮華寺。

八瀬エリアへもみじを見に出かける人たちは、市内の観光地は人が多いので避けたい、有名どころは行きつくしたから穴場にいきたい、中心部から離れて静かにもみじが楽しみたい。という理由が多いようです。

  • 瑠璃光院と蓮華寺は近くにあるから、どちらかだけ行って終わるのはもったいない!

京都瑠璃光院と蓮華寺の間を移動する場合にかかる時間は徒歩で約15分。

観光地の移動時間で徒歩約15分であれば、気軽に歩ける範囲ではないでしょうか。せっかく京都八瀬エリアに足を延ばしたのですから、一緒に行ってしまいましょう!

それでは、蓮華寺と瑠璃光院の見どころを紹介していきます。

静寂ともみじに包まれる小さな寺院・蓮華寺

蓮華寺の青もみじ

蓮華寺のある場所は、江戸時代のはじめまで、加賀前田家の家臣・今枝重直(いまえだしげなお)の居住があったところです。その後、重直の菩提をとむらうため、孫である近義によって、洛中にあった寺がこの場所へ移され、現在にいたります。

蓮華寺の門

蓮華寺の門は寺院の前を走る敦賀街道から少し奥に入ったところに構えられています。

蓮華寺の拝観券

受付を済ませるといただけるのがハスの葉をかたどった拝観券です。少しゆる~い感じにお釈迦様が描かれているのがお気に入り、すべて大切に保管しています。裏には簡単ですが由緒も書かれており、見学の前にサッと目を通しておくのもおすすめです。

蓮華寺の額縁庭園

本堂から庭園にむかって腰を下ろすと、柱と梁が庭園の風景を切り取る見事な額縁庭園が現れます。すべての障子が開け放たれ、鳥の声や風の音、池の水音を聞きながら、ぼーっとして時間を過ごすことができます。

見事な秋の紅葉も額縁庭園で楽しんで

蓮華寺の紅葉

本堂、鐘楼堂、井戸屋形、庭園は創建当時のまま、特に高野川の支流から直接水を引き入れている庭園の池は透き通るほど水がきれいで、豊かな水が苔や木々を生き生きとさせています。

蓮華寺の紅葉の景色

紅葉が終わりを迎える頃、蓮華寺では頭上から足元へ、もみじの見どころが移ります。境内のいたるところを埋め尽くす赤い葉をカサカサといわせながら、庭園をめぐるのも楽しいものです。

蓮華寺では、修学旅行の拝観を受け入れていません。また、京都をよく知るタクシーの運転手さんに、どこかおすすめのもみじスポットはどこですか?とうかがうと、かなりの確率で蓮華寺の名前があがるのも特長です。

静寂の寺院は、中心部から足をのばしたからこその良さを感じられると思います。タクシーの運転手さんたちも、地元だからこそ、静かにもみじがみられることがいかに貴重か。そのことをよくご存じなんだと思っています。

にぎやかな京都とはちょっと違った一面を感じることができる場所です。

スポット名蓮華寺
時間9:00~17:00
拝観料400円
問い合わせ075‐781‐3494
アクセス阪急京都河原町駅、JR京都駅から京都バスに乗り換え「上橋」下車すぐ、京阪出町柳駅から叡山電車乗り換え、三宅八幡駅下車約10分、駐車場あり
住所京都市左京区上高野八幡町1【MAP
定休日 毎年8月24日は13:00から受付開始

もみじに包まれるかのよう、机に反射するもみじが美しい京都瑠璃光院

瑠璃光院の青もみじ

春と秋のみ公開される瑠璃光院。庭園のもみじが机に反射し、映り込む絶景で人気の寺院です。案内に従って、書院の2階にあがり、係の方に教えられた場所にカメラを置くと、誰でもこの風景が撮影できるのです。

瑠璃光院の紅葉

室内に置かれた机の天板に庭のもみじが映り込む様子は写真とともに、動画も撮影しておきたいです。机の天板がまるで水面のように揺らめくダイナミックな景色を端から端まで、より美しい状態で残せると思います。

瑠璃光院の書院の様子

瑠璃光院は、関西を代表する政治家であり実業家でもあった田中源太郎が建立した庵(いおり)で、大正末から昭和の初めにかけて大改築され、自然を借景とした名庭を造営しました。

高級料理旅館“喜鶴亭”として利用されていた時代を経て、現在は、無量寿山 光明寺の京都別院(寺院)として拝観できるようになっています。

順路に沿って1階へ。視点を変えて庭園を楽しんで

瑠璃光院の1階から見る庭園

柱など景色を遮るものがほとんどなく、大きな窓と高い天井、庭園を室内に取り込む大きな開口から素晴らしい景色を堪能できます。

書院の1階部分からは、庭園の奥深くまで見通すことができるようになっています。また、一面をおおう苔が特に美しいです。

瑠璃光院の1階から見る庭園

風景を壁に切り貼りしたかのようにも見える茶室。こういった楽しみ方も本当の贅沢だなと感じますね。

瑠璃光院の1階から見る紅葉

苔の上に散る赤い葉。庭園の秋の一コマ。

瑠璃光院の外観

ご住職によると、八瀬のもみじの葉は、小ぶりなことも理由かもしれない…。とのことでした。瑠璃光院の庭園にあるもみじの葉も、うすくて沢山の光を透かす、小ぶりな葉ばかり。

風が吹くと可憐に揺れる小さな葉が幾重にも重なる様子が、もみじの美しさをより一層引き立てて見せてくれるのではないでしょうか。

スポット名瑠璃光院
時間春と秋に特別公開。詳細は下記公式サイトをご覧ください。
問い合わせ075 -781-4001
アクセス叡山電車・八瀬比叡山口駅下車約5分、JR京都駅から京都バスに乗り換え、八瀬駅前下車すぐ
住所京都市左京区上高野東山55【MAP】
URL http://rurikoin.komyoji.com/lp/

八瀬の歴史

有名な観光地がいくつもある京都の中でも「八瀬」は、他と比較すると、まだあまり知られていない場所ではないでしょうか。

地理的には、下鴨神社があり、個性的な店が多く人気の出町柳エリア、紅葉の名所として知られる大原。そのちょうど中間にあたります。「大原へ行くのに通ったことはある」という人も多いかもしれませんね。

瑠璃光院の2階からは雄大な景色を見ることができます。

ちなみに八瀬は「矢背」と書かれることもあります。

古代では最大の内乱といわれる「壬申の乱」の際に、背中に矢傷を負われた大海人皇子(天武天皇)が「八瀬のかま風呂」で傷を癒したことに由来しています。

それ以降も平安貴族、武士たちから、保養の地として愛されてきた歴史があり、観光地ではなく、ゆっくりと過ごす場所として受け継がれてきた歴史があります。

最後に

八瀬エリアでは、スイーツも食べられて、もみじも見られて、何でもできるというわけではありません。他のエリアと比べても、食事や休憩にも少し不便かもしれません。ただ、もみじと庭園だけをじっくり楽しむというのは、有名な観光地ではできないこと。一度、ぜひお出かけください。

この記事を書いたのは、TOKK編集部 K

生まれも育ちも京都。阪急電車の全駅を紹介した『まちあるき手帖 神戸線・宝塚線・京都線』を編集し、阪急電車の全駅を踏破した経験の持ち主。気になること、興味の対象は数限りなく、一日24時間では足りない!

うどん/コーヒー/ロードバイク/猫/読書/SNS(dispoで何を撮影するのが良いかお悩み中のこの頃)/ピラティス/和菓子/パン/電車/旅/東京/アンティーク/写真/建築

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