あればあるだけ食べてしまう、魅惑のおやつ”ナッツ”。おつまみにも子どものおやつにもなるナッツ、それもカシューナッツを専門に扱っているお店が阪急苦楽園口駅近くにあります。カシューナッツ専門店の豆仁と、閑静ながらグルメ通を唸らすお店がたくさんの苦楽園口付近をご紹介します。

※この記事は2017年6月に取材した記事を再構成しています。

「軽い」食感が新鮮！やめられない止まらない

「話題のナッツ屋さんがある」と聞いて訪れたのは、阪急苦楽園口から少し歩いた場所にあるガラス張りのシンプルな店舗。そこが今回のお目当て、カシューナッツ専門店　豆仁です。

代表の中村誠一さんから「まず試食してみてください」といただいたのは、生のカシューナッツ。口に入れた食感は”サクッ”。想像していた”カリッ”とした食感ではなかったことにまず驚きます。ナッツ特有の油分や重さが少なく、食感の軽さが新鮮でついつい手が伸びてしまいます。

「他のも食べてみてください」と勧められたレモンや竹炭のフレーバーナッツも、ナッツ表面にまぶした寒梅粉（デンプンや糖蜜でコーティングするもの）も薄く、”ガリッ”とした歯ごたえが少なくてナッツ自体の軽さが際立ちます。「うちのナッツは、ベトナムから良質なカシューナッツを直接買い付けています。そこから店頭に並ぶまで長くても２週間と新鮮。だから軽いんです」。

食を整えることは、体調を整えること

元々は整体師だったという誠一さん。「整体で体の歪みやコリを解消しても、結局体内環境が良くないと体調不良を引き起こすんです」。予防医学や食育に携わっていたからこそ、日々の食生活がどれだけ大切かを痛感したといいます。

そこでバランス良く栄養素を含むナッツ、中でも不飽和脂肪酸という良質な脂肪を多く含むカシューナッツに着目して日本初のカシューナッツ専門店をオープンしました。「食を整えるのは体調を整えること。ナッツの良い脂肪は体の中の余分な脂肪をむしろ排出してくれるんです」という言葉にはびっくりです。

「新鮮なナッツは天然のサプリメントなんです。上質な油分なので、適量なら食べても太りません。糖分には腸内環境を整える甜菜糖を、乳化剤は大豆由来のレシチン、酸化防止剤としてビタミンEやCを使用して材料にはとことんこだわりました。」と誠一さん。

ナッツにかける深い愛

少しでも良いものを食べてもらうための工夫は尽きません。ナッツを煎るだけでなく、店の内装やパッケージデザインもすべて自作しているといいます。「ナッツや材料に少しでもお金を回したいから。お店のマークも主人が豆を煎る姿を私がデザインしたんですよ」と話すのは妻の絵美さん。

どこまでもナッツにこだわり、熱い思いを注ぐ二人は「すべて自分たちで」をポリシーに着実にファンを増やしています。「ゆくゆくは西宮を代表する土産になれば」と願う二人の思いが叶うのは、そう遠い未来ではなさそうです。

ナッツを通して食を整える

「カシューナッツは亜鉛が豊富」、「油は油でしか落とせない」など、誠一さんは元整体師だけに知識も豊富。また絵美さんは、元小学校の教師で話も上手で物腰柔らか。そのためお客さんと会話が弾んでしまうことも多いのだとか。

確かについついあれもこれもと聞きたくなる、魅力に溢れた二人だから「実は1人当たりの接客時間がすごく長いんです」と笑う言葉にも納得です。

お店だけでなく百貨店などでの催事も頻繁にあり、最近では海外への店舗進出もしていると言います。近くに来たらぜひ話を聞きに立ち寄ってみるのがおすすめです。

オンラインでも購入できる！

お店はもちろん催事での人気を受けてオンラインもスタート！数量限定ですが、保存用のブリキ缶も登場しています。落ち着いたブルーグレーの缶がとてもシック、プレゼントにも良さそうですね。

ナッツは季節限定など常時12種類あります。

商品一例　プレミアムミックスナッツ、アールグレイカシュー、きな粉カシュー、竹炭カシュー、ピンクペッパーそら豆、メープルカシュー、一味醤油カシュー、紅芋カシュー、生カシュー、チーズパンプキン、レモンカシュー　ほか

いかがでしたか。

とにかくナッツが大好きなので、「（ナッツを食べすぎると吹き出ものが気になると伝えると）それは古いナッツだからですよ」と中村さんに言われたのが一番の驚きでした。食べ過ぎもだめですが、適量のおいしいナッツを摂ることが体にも良いことがわかったことが一番うれしかったです。こちらのナッツなら思う存分食べられそうです。

スポット名	カシューナッツ専門店　豆仁
時間	12：00～19：00
定休日	月・火・日曜、最終土曜休み
問い合わせ	0798-72-3339
アクセス	阪急苦楽園口駅下車　約5分
住所	兵庫県西宮市松生町12-21-102【MAP】
URL	https://www.mamezin.com/

苦楽園口は桜の名所・夙川のすぐそば

阪急沿線でも桜の名所として名高い夙川は、阪急甲陽線と並行しています。毎年多くの人が花見に訪れる人気のスポットでもあります。夙川〜苦楽園口駅間も短く、川べりを歩いても10分強。天気が良い日や桜の時期は歩いてみるのもおすすめです。

夙川の桜スポットの情報はこちら

閑静な住宅街に点在する極上のグルメ

夙川駅から一駅の苦楽園口は、住みたい街で毎回上位に入る西宮市にあります。閑静で落ち着いた、公園など緑も多い印象のゆったりとした街。そんな街に点在するようにあるのが様々なグルメのお店です。有名店も多く、お店をめぐり歩くのにも楽しいエリアです。

【夙川のカフェ】「茶家」はたい焼きが名物のほっこり日本茶カフェ

【西宮】地元民おすすめ！本当においしいケーキ屋さん・洋菓子店5選

ハード系パンを得意とする全国のパン通を唸らす店も多く、パン好きな人の間では聖地と呼ばれるほど。ショッピングバッグ持参でめぐると楽しいのではないでしょうか。

夙川〜苦楽園口はグルメの宝庫！

いかがでしたか。冒頭でご紹介した「カシューナッツ専門店豆仁」に加えて、夙川〜苦楽園口はグルメの宝庫。天気の良い日にお買い物をしながら、ゆっくり散策してみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたのは…　TOKK編集部R

大阪・北摂育ち。甘党で1日1回の甘いものが欠かせません。
愛しているものは、ミルクティーとチョコレートとナッツとチーズケーキ…
趣味は、美術館巡り（浮世絵大好き）と観劇（ストレートプレイ中心）
シネマやイベント、TOKKの公式Twitterを担当しています

阪急沿線情報紙「TOKK」は今年で創刊から48年目を迎える情報紙で、関西私鉄・阪急電車沿線のおでかけとくらし情報を毎月２回、各30万部発行するメディアです。取材のこぼれ話やお店の方から聞いたお話や、くらしの中で気になる情報を毎日更新中です。

【Twitter】@hankyu_tokk

【Instagram】＠tokk_hankyulocalmedia