【大阪・十三】新感覚のおいしさ!注目の人気かき氷専門店「たから」
2021.07.23グルメ
かき氷を愛する「ゴーラー」はもちろん、スイーツが好きな方ならぜひ一度訪れていただきたいお店。それが、お茶に特化したかき氷専門店「たから」です。
「かき氷で一番になりたい!」と、自らを冰魂師(ひょうこんし)と名乗る店主が作り出すメニューは、初めて食べる味にとにかく感動!
さらに無料で追いシロップができるというサービスもすばらしい、唯一無二のかき氷専門店「たから」を徹底レポートします。
目次
階段を上がった先に広がるおしゃれな空間
阪急十三駅から歩いてすぐ、飲食店が立ち並ぶにぎやかな通りを歩いていると、ふと別の世界につながっているような、不思議な雰囲気を放つ「たから」の看板が現れます。
階段を上がるとそこには、繁華な外の様子とはうってかわって、隠れ家のような落ち着いたおしゃれな空間が。
かき氷専門店「たから」がオープンしたのは、2021年4月9日。まだ開業から半年も経っていないですが、すでに「ゴーラー」の間では注目されていて、常連客も続々と増えている様子です。
京都の老舗茶屋を巡った経験を生かしてかき氷作り
かき氷専門店「たから」の店主・寳正(ほうしょう)さんは、京都で7年ほど働いていたことがあり、その時にお茶のおいしさに目覚めたのだそうです。以来、時間を見つけては老舗のお茶屋さんを巡るようになり、本物のお茶の味を舌で覚えたとのこと。
働きながら「いつかは自分のお店を持ちたい」という夢をあたためていた寳正さん。その実現に向けていよいよ動き出そうとしたときにふと思い浮かんだのが、大好きなお茶に特化したかき氷専門店でした。もともとかき氷も大好きで、これならお客さんに喜んでもらえるメニューが作れる!と確信したそうです。
とはいえ、かき氷作りはまったくの未経験。そこで寳正さんは、TOKKでもご紹介させていただいた、90年以上氷屋を続ける野口商店さんの評判を聞きつけ、初対面ながら「かき氷屋を始めたいのですが」と、思い切って相談してみることに。
野口商店の野口さんは「一緒に十三を盛り上げましょう!」と、作り方や営業のイロハを快く教えてくれたそうです。
↓↓野口商店さんの記事はこちら
【大阪・十三】これぞ求めていたかき氷!ふわふわお手頃「野口商店」
寳正さんは何度も何度も野口商店に通い詰め、氷の削り方を体得。こうして「たから」で使う氷は、自ずと野口商店から仕入れる良質な純氷を使うことに決まりました。
開店に向け、負けず嫌いで一本気の寳正さんは「かき氷で一番になる!」と目標を立て、片っ端からかき氷専門店を訪れてメニューや氷の食感などを徹底的に研究。今も毎日のようにかき氷を食べ歩いては、日々メニューを進化をさせ続けています。
カスタマイズできるトッピングは「たから」ならでは
そんな、かき氷に全身全霊をかける冰魂師・寳正さんが手掛ける「たから」。メニューは産地にこだわって厳選したお茶を使ったシロップを中心に、常時約10種類がラインアップしています。月替わりで旬の素材を使ったメニューも登場するので、そちらも見逃せません。
メニュー名は「妃(き)」や「紅(べに)」など、どれも漢字一文字と覚えやすく、インパクトのあるものばかり。トッピングも多彩で、甘さ控えめな大粒の北海道産「金時」200円や、トロリとなめらかな口当たりがやみつきになる「信玄餅」150円、クリームチーズを使用した、ミルキーながら後味すっきりの「クリチー」150円など、気になるものがずらり。
同じメニューでも、トッピングをカスタマイズすることでまったく違った味に変化するので、「次はこのトッピングで食べてみよう」と、何度も訪れたくなります。
メニューを読むほどどれも食べたくなり、なかなか決められないので冰魂師に相談し、玄米茶を使用した「米(まい)」850円に、「信玄餅」150円をトッピングすることに決めました。
初めての味・食感に一瞬でノックアウト
口に入れた瞬間に広がる、芳醇で深みのある玄米茶の香り、そして、きめが細かくふわふわな氷と一緒にはかなく溶けてしまいそうなほどやわらかな信玄餅、絶妙な炊き加減の金時豆、さらに、香ばしくカリッとした食感がクセになる煎り玄米・・・。
それらの組み合わせによって生み出される初めての味わいに、一瞬で虜になりました。
スプーンが止まらず勢いのまま食べ進めていると、なんと中から玄米茶ゼリーが登場。トッピングだけでも満足なのに、このうれしいサプライズに思わずにっこり。
気づいたらあっという間に完食!器もオシャレで食べ終わったあとも幸せな余韻が続きます。
どのメニューも無料で追いシロップができる!
どうしても他のメニューも食べてみたくなり、再び冰魂師に相談し、悩みに悩んだあげく本格スパイスを使ったチャイをシロップにした「印」900円をオーダーすることに。そして、トッピングには「クリチー」150円をセレクト。
果たしてそのお味はというと、一気にインドにトリップしたかのような、濃厚なスパイスの香りが衝撃的。しっかりと個性を主張するシナモン、カルダモン、クローブ、ジンジャースパイスに、ミルキーでほんのり酸味のある「クリチー」が一体となって織りなす未体験の味に、またしてもスプーンの勢いが止まりません。
すると「追いシロップもできますよ」という神の声が。なんと「たから」では、どのメニューも無料で追いシロップができるというサービスが用意されているんです。
もちろん、たっぷりシロップがかかった状態で提供されるので、追いシロップがなくても最後まで味が薄くなることはないのですが、あまりのシロップのおいしさにご厚意に甘えて追いシロップをお願いしてしまいました。
石垣島の焼物「やちむん」にも注目
なんともいえない幸福感に包まれながらお店を後にしようとすると、出入り口のそばに沖縄・石垣島の焼物「やちむん」を販売している棚が。先ほどいただいた「米」に使われていた器と同じ柄のものも置かれています。
こちらは同じく十三にある、2021年6月下旬にオープンした古民家カフェ「やちむん喫茶 碧【あお】※臨時休業中」の商品なのだそう。野口商店さんもそうですが、地域のお店同士でつながっているというのがとても素敵ですよね。
十三の駅に向かう途中、「今度はアールグレイをシロップにした『紅』を食べよう」と、次に訪れた時のメニューで頭がいっぱいになるほど、「たから」のかき氷に夢中になってしまいました。
「ゴーラー」の方はもちろん、とにかくおいしいスイーツが食べたい!という方は、ぜひ一度かき氷専門店「たから」を訪れてみてださいね。
この記事を書いたのは… TOKK編集部I
「TOKK(トック)」編集部I。西宮生まれ、西宮育ちの宮っ子。サンドイッチが大好きで、ある店に3年間通い詰めて毎日サンドイッチを食べていたことも。また、ハイキングTOKKの編集制作を担当していた経験から野鳥が好きになり、外出すると必ず野鳥がいないか探す習性が。興味があるのは、レトロなもの、昭和のカルチャー全般。
阪急沿線情報紙「TOKK」は2021年で創刊から49年目を迎える情報紙で、関西私鉄・阪急電車沿線のおでかけとくらし情報を毎月1回、各30万部発行するメディアです。取材のこぼれ話やお店の方から聞いたお話や、くらしの中で気になる情報を毎日更新中です。
【Instagram】@tokk_hankyulocalmedia
【Twitter】@hankyu_tokk
スポット名 | たから |
時間 | 12:00~20:00(LO19:30) |
定休日 | 水曜 |
問い合わせ | 06-7410-2239 |
アクセス | 阪急十三駅下車すぐ |
住所 | 大阪市淀川区十三本町1-5-24 2階【MAP】 |
URL | https://www.instagram.com/takara_shaved.ice.shop/ |
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