いちごの旬限定。苺汁粉を京都祇園の茶菓円山(さかまるやま)でいただく

いちごを使ったスイーツは数々ありますが、そんな中でも珍しい、おしること合わせたいちごスイーツを京都で見つけました。

わぁ!と思わず口から出てしまう驚き

塗りの椀の蓋を取ると、中央に大きなあまおうが一粒。しっとりと立ち上がる汁粉の湯気を楽しみながら、まずはお箸で苺を割って一口、甘酸っぱい苺の香りをほおばりたい。

茶菓円山では、 汁粉に最も合う甘みと酸味のバランスを持つという理由から 、苺の王様とも言われるあまおうを使っています。蓋を開けたときに「わあ!」と驚きを得られるのも、あまおうのボリュームならではですね。

汁粉にじんわり広がる苺の甘酸っぱさに秘密あり!

苺と白玉のみが入ったシンプルなお汁粉をよりおいしく味わえるように、その裏側には色々な工夫も隠されています。例えば、汁粉の主役である苺は少し蒸してから入れられています。また、お箸で割って食べやすいように苺には隠し包丁が入っています。その両方によって苺とお汁粉が程よくなじんでくれるそうです。

苺汁粉の提供は12月末から3月末ごろまで、苺の旬の時期が中心ですが、 季節の素材を活かした作り立てのお菓子を出すことにこだわる茶菓円山。季節ごとのお菓子を目当てに、何度でも足を運びたくなりますね。

茶室の要素が施された庵(いおり)

茶菓円山のエントランス
隅々まで手の入ったエントランスも美しい

茶菓円山が立っている場所は八坂神社の境内を抜けた先にある円山公園の一角。一年中人通りが絶えない人気のエリアですが、周囲の喧騒から離れてひっそり佇んでいます。

茶室のデザインを取り入れた内観
思わず長居してしまいそうな心地よい空間

数寄屋造りの内装は、聚楽壁の床の間に網代(あじろ)天井、ツヤツヤと輝く漆塗りのカウンター、優しく光を取り込む障子と、贅沢で居心地の良い和の空間が広がっています。

茶菓円山の待ち合い
円山公園の賑わいを聞きながら待つのも楽しい(写真は取材時のもの)

茶菓円山の玄関横には、「腰掛(こしかけ)待合い」も。入り口の梅見門(ばいけんもん)や蹲(つくばい)など、随所に茶室の風情が感じられます。

京の老舗茶舗から選りすぐった日本茶も楽しもう

お盆にのった4種類の茶葉
盆にのせられた茶葉の中から好みのものを選んでオーダー

茶菓円山では、スイーツと一緒に京都の老舗茶舗から選りすぐった日本茶もぜひオーダーを。 カウンターの内側には茶釜があり、八坂神社で汲まれた御神水が沸いています。日本茶をオーダーすると、釜から柄杓で湯をとり、 「抹茶」「深蒸煎茶」「玄米茶」「ほうじ茶」(各660円~)などを淹れてもらうことができます。オーダーの際には、盆にのせた茶葉を実際に目で見て、香りを確かめてから選ぶことができます。

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色や型が様々な急須の中から気になるものを選んで

日本茶がサーブされる際には、大きな引き戸の中に並んだ急須の中から、お客さんが好きなものを選べるというのも楽しいですね。

一つ一つ違うデザインで、かつ個性的なフォルムをした器や急須など、茶菓円山で使われる器は主に現代作家のものだそうです。器が気になった方は、茶菓円山でもよく使われているという南禅寺門前の「うつわや あ花音」さんへも足を延ばしてみては。若手作家を中心にセレクトされた陶器やガラス器がそろいます。

書やお花の教室も楽しめる

茶菓円山では団体予約の方のみ2階席も使用できます(16名まで。個室として貸し切り利用の場合は、別途貸し切り料が必要)。2階では、月に1回ずつ、書道教室や華道教室、座禅会を開催されています。

茶菓円山には観光地の喧騒から逃れて、おいしい日本茶で一服、フレッシュな和スイーツで過ごす至福の時間が流れています。春のお出かけの参考にしてくださいね。

スポット名茶菓円山(さかまるやま)
時間 11:00~19:00
定休日火曜日
問い合わせ075-551-3707
アクセス阪急京都河原町駅下車 徒歩約15分
住所京都市東山区円山町620-1-2(円山公園内)【MAP
URLhttp://sakamaruyama.com/
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