阪急電鉄カレンダーの撮影ウラ話!プロの鉄道カメラマンに聞く【TOKK2021年10月号】

【TOKK2021年10月号】
10月14日の「鉄道の日」にちなんで、阪急電車を大特集。
YouTubeで注目を集める阪急電車館 館長や、縁(ゆかり)の漫画家・写真家などが、阪急電車愛を語る!

※新型コロナウイルス感染防止対策を行いながら、取材・撮影をしております。一部、新型コロナウイルス感染症拡大前に撮影された写真も使用しています。

鉄道車両撮影のプロに聞く~阪急電鉄カレンダー「マルーンの疾風(かぜ)」撮影秘話~

鉄道カメラマン
焼田 健さん
1967年生まれ。2005年版から阪急電鉄カレンダーの撮影を担当。電車らしい左右対称の顔が好き。


「マルーンの疾風」の撮影では、最新の編成や話題の車両を狙います。2022年版の表紙は、アーチ窓が再現された、神戸三宮駅を発車したピカピカの1019編成。「マルーンの疾風」を阪急電車ヒストリーとしても楽しんでいただけたらうれしいですね。

夏の夕方、遠くの空は晴れているのにものすごい雷雨。これはもしかしたら、と十三駅で雨宿り。小降りになって日が射すと阪急電車に虹がかかった。
中津駅~十三駅〈2012年8月〉

絶好の撮影ポイントを見つけても、周囲が工事中だったり、季節や車両の運用状況が合わなかったりと、掲載までに数年掛かることも。なので、撮影の時はいつも感謝の気持ちを忘れないようにしています。

今も数年越しで撮影に挑んでいるポイントがあるので、いつか「マルーンの疾風」で見ていただきたいですね。

自分の撮影のベースにあるのは、阪急電車が好きだということです。好きだからこそ、格好良くきれいに撮ってあげたい。そういう意味では、恋人気分に近いのかもしれません(笑)。

西向日駅の前後とホーム脇は、春の桜が有名だが、秋は紅葉も美しい。車両に対して逆光気味の光線が、紅く染まった葉を浮かび上がらせる。
西向日駅~東向日駅〈2019年11月〉

鉄道の撮影で一番大事なのは、安全です。そして、当たり前のマナーを守ること。この前提があってこそ、撮影を楽しむことができます。写真を撮るにあたって、多くの人が撮影する場所が、良いポイントとは限りません。自分なりで良いのです。空いているところの方が、意外な発見があることも。

定点撮影場所を作るのもおすすめです。周囲の環境や景観が変わるので、将来良い記録になります。

「京とれいん 雅洛」(2021年9月10日現在は運休中)が、貸切運行のため、宝塚線に一往復のみ入線した唯一の機会。五月山を背景とする猪名川を渡る場面は、宝塚線そのもの。
池田駅~川西能勢口駅〈2020年10月〉

天気は、晴れに越したことはないですが、雨の日にしか撮れない写真も。虹の1枚も雨上がりの瞬間を捉えたものです。天候や季節で異なる阪急電車の姿をぜひ狙ってみてください。

2022年阪急電鉄カレンダー「マルーンの疾風」10月9日発売!

焼田さん渾身の阪急電車の写真が毎月を彩ってくれる人気カレンダー。細部まで再現された車両イラストにも注目を。

価格/壁掛け版1,100円、卓上版900円
販売場所/TOKK*MALL、(https://www.tokk-mall.com/tokk/)HANKYU DENSHA SHOP、阪急電鉄ごあんないカウンター、阪急電鉄主要駅売店、主要書店 ほか
※卓上版は、阪急電鉄ごあんないカウンターでの販売はございません。

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