阪急電車とどこまでも:私のマルーン物語【TOKK2021年10月号】
2021.09.25特集
【TOKK2021年10月号】
10月14日の「鉄道の日」にちなんで、阪急電車を大特集。
YouTubeで注目を集める阪急電車館 館長や、縁(ゆかり)の漫画家・写真家などが、阪急電車愛を語る!
※新型コロナウイルス感染防止対策を行いながら、取材・撮影をしております。一部、新型コロナウイルス感染症拡大前に撮影された写真も使用しています。
私と阪急電車(漫画家 切畑水葉さん)
阪急電車での思い出はたくさんありますが、私の思い入れが強いのは作品の舞台にもさせていただいた宝塚線山本駅~今津線西宮北口駅間です。
山本駅から宝塚駅まで、進行方向右手にはずっと、緑豊かな低山とそれに沿って造成された閑静な住宅街が見えます。昼下がりの車内とモケットのシート越しに望むその景色は、のどかで心地良く、子どもの頃から変わらない私の好きな阪急沿線の風景そのものです。
子どもの頃といえば、今はもう無い、忘れられない景色があります。阪急宝塚駅から今津線に乗って間もなく、進行方向左手に「宝塚ファミリーランド」を、右手に「宝塚大劇場」を見る風景です。わくわくもするけど、遊園地で遊ぶ人たちをうらやましく思ったものです。電車に乗っているってことは、私は「宝塚ファミリーランド」に行けない日ということでしたから。窓にかじりつくようにして眺めていました。
あれから時は流れ景色はずいぶんと様変わりしましたが、子どもの頃の気持ちやあの景色を、大人になった今も忘れてはおりません。それは、阪急電車が変わらずにそこに走ってくれているからにほかならないと思います。
私たち沿線民にとって阪急電車は、正真正銘のタイムマシンです。日々の生活と記憶の中、そのどちらにもこの美しい電車が走っていること。それはいち利用客としても、駆け出しながら作家としても得がたく幸福なことです。
阪急電車、だいすき(「光 愛児園」つきぐみ 土居敦樹くん)
ぼくは、阪急電車がだいすきです。だいすきなところは、特急がしんかんせんのようにはやく、普通や特急のいろがかっこいいところです。普通はくろ、特急はあか、準急はみどり、急行はきいろ! ライトもかっこいいとおもいます。
休みの日は、パパとママと神戸三宮駅まで、1ばんまえにのります。
ぼくのしょうらいのゆめは、阪急電車のうんてんしゅになること。うんてんのしかたをおしえてほしいです。
まいにち「光 愛児園」のまどから阪急電車がはしるので、まいにちうれしいです。
小豆色電車のある幸せを、あなたにも(TOKK情報部員 奥村美枝さん)
幸せの色は黄色が定番。でも阪急沿線に暮らす人には、それは小豆色かもしれません。百年以上の年月、変わらぬ小豆色の車両が走る。木目調の内装、ゴールデンオリーブのシートも不動。車両、駅舎は常にクリーン。乗ってよし、眺めてよし、語ってよしの阪急電車。10年暮らした九州を離れたのは、この電車に乗る生活を送るため、とも言えます。未体験の方々にこの広く深い魅力を伝えることができれば…。
大阪梅田駅3階ホームに、9線揃(そろ)い踏みした光景。そこから京都へ宝塚へ神戸へと、幸せ色の阪急電車でお出かけしていただきたい。そんな気持ちで、今日も阪急電車に乗っています。
特集の関連記事
新型コロナウイルス感染防止対策を行いながら、取材・撮影をしております。
- 掲載店舗や施設の定休日、営業時間、メニュー内容、イベント情報などは、記事配信日時点での情報です。新型コロナウイルス感染症対策の影響などにより、店舗の定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。また、お出かけの前に各店舗にご確認いただきますようお願いいたします。
- 価格は記事配信日時点での税込価格です。
関連キーワード