夏夜のたのしみ-大阪クルーズ、京都遊覧飛行、賑やかな高台寺【TOKK2021年8月号】

【TOKK2021年8月号】
暑~い夏は、涼しくなった夜に楽しもう。
乗り物や寺院、グルメに宿まで、昼間とは違うとっておきの表情を見せてくれるナイトスポットをご紹介。

※新型コロナウイルス感染症対策の影響などにより、施設・店舗の定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。また、お出かけの前に各施設・店舗にご確認いただきますようお願いいたします。

【Osaka Metro】御舟(おふね)かもめ

ビル群が輝く中之島の風景は大阪ならでは。

水上のおうちのような小船で、くつろぎながら水の都・大阪を巡ろう。夜の船上から、なじみの街の知らなかった姿をたくさん発見できて楽しい。

乗り合いのクルーズ 夜の時間
運行日/土・日曜・祝日
所要/約80分
料金/大人4,000円、子ども(6~12歳)2,000円 ※幼児無料(大人1人につき、幼児1人まで)。
※お茶付き。飲食物持込可。
時間/18:20発、20:20発
潮位などによりコースは変更。撮影日は日暮れ前に出航、道頓堀で折り返して中之島を巡るコース。
左)現役の橋としては、大阪市内最古の本町橋と、高速道路がコラボレーション。
右)東横堀川から、夕日に染まる道頓堀へ。
ライトアップされた大阪市中央公会堂や水晶橋などのレトロな建築物にうっとり。

【京都市営地下鉄】MS-AIR(エムエス エアー)

京都市内の上空をヘリコプターで周遊し、ひと時の空の旅を満喫。高層ビルのない京都の夜景を高度1,000mから俯瞰する眺めには思わず感動!

京都市南部発着
ナイトプラン レギュラーコース
所要・料金/10分1機 38,500円、20分1機 77,000円
時間/~19:00発
10分のフライトでは京都タワー周辺まで、20分のフライトでは市内中心部まで遊覧できる。眺めの良い京都市北部発着プランも相談可。
世界遺産や寺社のライトアップなど、見たことのない角度から眺められるのは新鮮。昼間は6分19,800円~。
スポット名MS-AIR(エムエス エアー)
時間【フライト】9:00~19:00発 ※プランにより異なる。/悪天候時は運休
問い合わせ075-212-0666(9:30~17:30、土・日曜・祝日は休)
アクセス阪急烏丸駅→地下鉄・竹田駅→市バス・横大路車庫前停下車 約18分
※バスの本数が少ないので、ご注意ください。
住所JPD京都ヘリポート:京都市伏見区向島柳島1【MAP
予約前日の18:00までに、電話、下記ホームページより ※プランにより異なる。
定員3名(3歳未満は大人の膝上で搭乗可 ※詳細は要相談。)
※最大5名搭乗可能なプランあり。
URL https://air.msnext.jp/

【京都河原町駅】高台寺(こうだいじ)

豊臣秀吉の菩提を弔うため、北政所(ねね)が建立。毎年8月18日の秀吉の命日まで行う夜間特別拝観では、ライトアップや妖怪などをモチーフにしたプロジェクションマッピングで、境内が幽玄な雰囲気に! 8月末まで「百鬼夜行展」も開催中。

開山堂や池などを幻想的に照らし出す。
方丈から望む波心庭の百鬼夜行プロジェクションマッピング。 ※写真は過去のもの。今年のイメージとは異なる。
夏の夜間特別拝観
日程/8月1日(日)~8月18日(水)
時間/点灯17:00~22:00(受付は~21:30)
※入れ替え制ではありません。 ※特別展の別途料金不要。

夏夜をひんやり
―高台寺と百鬼夜行(ひゃっきやこう)―

【1】河鍋暁斎「閻魔図」一幅
近年注目度が増す明治時代の絵師の作品。死者の生前の行いを見る浄玻璃(じょうはり)の鏡に写った地獄太夫に、閻魔大王が恋をする場面といわれている。

【2】伝土佐経隆 「百鬼夜行図」一部抜粋
土佐光信の作品を手本に、大和絵集団・土佐派の絵師が描いた作。江戸時代前期の作品で全長は4m以上。

【3】田中陽一郎「高台寺百鬼夜行絵巻」一部抜粋
2006年に開創400年を記念して、京都在住のイラストレーターが描いた作品。

高台寺と妖怪や幽霊との関係

石畳の風情ある街並みが広がる京都・東山に立つ高台寺。だが、この東山はかつて、化野(あだしの)・蓮台野(れんだいの)と並び、京都三大風葬地とされた鳥辺野(とりべの)を有する地であった。  
鳥辺野では毎日葬送が絶えず、吉田兼好も『徒然草』に「鳥辺野・船岡、さらぬ野山にも、送る数多かる日はあれど、送らぬ日はなし。」と記したほど。近くには、あの世とこの世の境とされる六道の辻や、落語でも有名な「子育て幽霊」などの説話も多数残っている。  
怪異と縁の深い土地に立つ寺院・高台寺は、人々がこの地に冥土への入口(六道の辻)があると考えていた時代に描かれた「地獄極楽図」や「幽霊図」などを、多数所蔵している。

なぜ高台寺で「百鬼夜行展」?

 今や高台寺の夏の恒例となった「百鬼夜行展」だが、前身は知り合いのコレクションを展示した「幽霊画展」で、開創400年を迎えた2006年から「百鬼夜行展」となったそう。
 恐ろしい妖怪たちが仏法の力で逃げていく様子を描いた「百鬼夜行図」、生前の行いによって死後に向かう世界(地獄か極楽)が異なる様を表した「地獄極楽図」を公開し、まずはお寺に興味を持ってもらうこと。そして、怪異や死後をただ怖がるだけでなく、信仰心の大切さや浄土思想といった仏教の教えを、わかりやすく伝える役割があるという。また、お盆の時期にかけて行うことで、涼を得るだけでなく供養の意味も持たせているのだ。

そもそも「百鬼夜行」とは?

 百鬼夜行とは、捨てられた古道具に神が宿った九十九神(付喪神)(つくもがみ)が、化け物や妖怪に姿を変えて夜の闇の中をざわざわと徘徊(はいかい)、行列する様のこと。  
日本では古来、生き物と同じく道具にも魂が宿るとして、道具を大切に扱うとの意味が込められている。古くは、『今昔物語集』や『大鏡』などにも記載される怪奇現象だ。

「百鬼夜行展」期間中は、限定御朱印「慈」の授与も。
※書置きのみ。予定枚数に達した時点で終了。

怖さの中にも“愛嬌”や“美”が

 高台寺の所蔵作品に登場する妖怪たちは、どこか愛嬌があってユーモラス。
 現代作家・田中陽一郎による絵巻は、ほうきや灯籠(とうろう)、釣鐘から北政所の御所車まで、同寺縁(ゆかり)のものが妖怪となって夜の町を行列する姿が魅力的に描かれている。
 中国出身の水墨画家・藤井湧泉の描く妖女は、火の玉や地獄の描かれた着物を纏(まと)った者もおり、そこはかとない恐ろしさと魅惑的な美しさが共存しているよう。
 「百鬼夜行展」の期間中は、13名の妖女が方丈の十二面の襖(ふすま)を飾り、新旧2本の「百鬼夜行絵巻」や「六道絵巻」なども展示される。
 恐怖を感じてヒヤリと涼をとりながら、摩訶(まか)不思議な夏夜の京都を満喫するのもまた一興。

藤井湧泉 襖絵「妖女赤夜行進図」一部抜粋
2019年に奉納された作品。藤井は当初、恐ろしい地獄図を描く予定だったという。
夏の特別展 百鬼夜行展
日程/8月31日(火)まで
時間/9:00~18:30(8月1~18日は~22:00、受付は閉門の30分前まで)
休み/8月10日 ※特別展の別途料金不要。
※境内のライトアップ、プロジェクションマッピングは8月1~18日。
スポット名高台寺(こうだいじ)
料金一般600円、中高生250円(掌美術館含む)
営業時間9:00~17:30(17:00受付終了)
定休日無休
問い合わせ075-561-9966
アクセス阪急京都河原町駅→市バス・東山安井停下車 約5分、または阪急京都河原町駅下車 約17分
住所京都市東山区高台寺下河原町526【MAP
URLhttps://www.kodaiji.com/

掲載プラン・メニューの内容、価格などは予告なく変更される場合があります。

新型コロナウイルス感染防止対策を行いながら、取材・撮影をしております。

写真/酒井羊一、松本朋也

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