旬をいただく桃スイーツ。阪急沿線で、夏のフルーツ・桃を楽しもう【TOKK2025年8月号】
2025.07.25特集
夏に旬を迎えるフルーツ・桃。甘くて、ジューシー、ころんと丸い姿も愛らしい。
神戸・宝塚・大阪のカフェやショップで提供する、様々なスタイルでいただく季節のスイーツを特集。
※諸事情により掲載商品が販売停止となる場合があります。各店にお問い合わせいただき状況を確認ください。
目次
キムラフルーツ フルーツアドバイザー近藤さんに聞く。おいしくいただくための桃指南

お話をうかがったのは キムラフルーツ フルーツアドバイザー 近藤 雅人さん

関西圏で7店舗を展開、1910年創業の老舗果物店キムラフルーツでバイヤー、販売計画の立案を担当。バイヤーとして、毎朝市場へ出向いて買い付けや、農家や産地へ赴き新商品の開拓を行うほか、イベントに合わせた年間の販売戦略も立てている。
近藤さんの桃偏愛エピソード
一年を通じて様々なフルーツを扱う近藤さんですが、一番好きなフルーツは「桃」。学生時代に京都の青果店でアルバイトをしたことをきっかけに、フルーツの奥深さを知り、なかでも甘くてジューシーな桃にすっかりはまってしまったそう。ある時には、少ないお小遣いを工面して桃を一箱購入し、1週間桃だけを食べる生活を送ったというエピソードもあるそう。
桃の産地

もともとは中国から伝わったと言われる桃ですが、現在、産地としてよく知られているのは、青森県、山形県、福島県、長野県、山梨県、和歌山県、岡山県など。関西では和歌山県、岡山県、山梨県の桃がよく出回ります。和歌山県は、水はけのよい砂状の土で桃を育てる事が多く、温暖な気候も桃の生育に適しているとされています。岡山県では、一つ一つ桃に袋をかけて育てることで、白く美しい桃を作っているのが特徴です。山梨県は赤土で育てられる事が多いため、他の産地の桃と比較すると赤黒い皮の桃が育ち、濃厚な甘さが特徴です。
桃の品種

日本には40~50種あると言われます。大きく分けると皮をむいた時の果肉の部分が、白、黄、赤の3色に分かれます。白桃の代表的なものとしては、岡山で生まれた高級品種・清水白桃などが知られ、強い甘みと香りが特徴です。山梨県などで有名な白鳳は柔らかく、ジューシーな果肉が特徴。長野県などで育てられる黄金桃は黄色の果肉で、マンゴーのような香りの高さが特徴となっています。赤い桃には、果肉と皮が赤いもの、皮だけ赤いものの2タイプがあります。
桃の旬と食べごろの見分け方

桃の最盛期は7〜8月で、早めに出てくる桃は柔らかくて、水分をたっぷり含んだジューシーなものが多く、皮をむく際に手でも簡単にスッと取れるくらい薄皮のものが多いですね。時期の後半になるほど少し硬めで甘みの強い桃になっていき、皮にも厚みが出て包丁を使って取り去るようになっていきます。また、食べごろを見分けるには、ヘタの周辺を確認します。購入時にはヘタの周辺に青みが残っているものを選び、青みの部分が乳白色になってからいただくのがおすすめです。購入時にヘタの周りが乳白色になったものを選んだ場合はすぐに食べるようにするのが良いですね。
これから流行るかも!?
近藤さんによると最近徐々に人気が出始めていると感じるのが硬めで食べる桃だそう。「食感的には“桃にしては硬め”という状態で、ガリガリかじるような硬さではありません。人気の理由としては、やはり食感がユニークということですね。また、従来取り扱ってきた柔らかく繊細な桃に比べると、輸送の際に扱いやすく、店頭での棚持ちも良く、生産者、販売者、購入者の全員にとって良い事が多いんです。ですので、これから徐々に浸透していくのではと思っています」とのこと。
桃はこうやって食べてもおいしい!
「桃の産地では一般的な食べ方なのですが、皮ごと桃を食べた経験がある方は少ないのではないでしょうか?」と近藤さん。「表面をよく洗って、細かな毛を落とした後、皮ごと食べてみてください。桃の皮はとても薄くて柔らか、皮ごと食べてもほとんど気にならないと思います。野菜などでも皮と実の間に栄養や旨味が一番詰まっていると言いますが、桃も同じ」だそう。桃の旬を迎える今、よく冷やした桃を「皮ごと、丸ごと」食べてみることに挑戦してみては。
「まるごと水蜜桃ジュレ」/キムラフルーツうめだ店&うめだジューススタンド
阪急うめだ本店内で、地下1階にジューススタンド、地下2階にギフトフルーツ、ケーキ、ジュースなどの加工品を扱う店舗を構えるキムラフルーツ。

同店のフルーツパティシエ考案の桃スイーツは、コンポートした桃に、カスタードクリームを詰め、周りには桃ジュレが敷き詰められた「まるごと水蜜桃ジュレ」。コンポートの際に火は使用せず、桃の風味や食感をそのまま味わえるようにしている。周りに敷き詰められたゼリーとの食感の違いも楽しみたい一品。

地下1階のうめだジューススタンドで作り立ての桃ジュースをいただき、地下2階の店舗では桃のデザートを購入と、阪急うめだ本店内で桃の旬を思う存分楽しんでみては。

店舗名 | キムラフルーツうめだ店&うめだジューススタンド |
営業時間 | 10:00~20:00 |
定休日 | 阪急うめだ本店の休業日に準ずる |
問い合わせ | 06-6361-1381(百貨店大代表) |
アクセス | 阪急大阪梅田駅下車すぐ |
住所 | 大阪市北区角田町8-7 阪急うめだ本店地下2階・1階【MAP】 |
URL | https://kimura-fruit.jp/index.html |
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「まるごと桃のタルト」/SHICT 宝塚店

シクトという不思議な響きを持つ店名は、選ぶ=SELECT、考える=THINKという英語をオーナーの寺地さんが掛け合わせて作った造語。たくさんの商品の中から、考えたり、選んだりして、迷う時間も楽しめるような店を作りたかったのだという。

右/ギフトや手みやげにも使える可愛らしいドーナツ、カヌレが毎日約10種ずつショーケースに並ぶ。
ドーナツ、カヌレ、ランチと人気商品の多い同店だが、夏の間はイートインで桃のタルトが登場。中央にカスタードクリームをたっぷり入れた桃を、タルトの上にドンと丸ごと1個乗せて見た目もインパクト大。ジューシーな桃を、濃厚な味わいのタルト生地と共に堪能したい一品。

店舗名 | SHICT 宝塚店 |
営業時間 | 11:00~17:00(16:30LO、ドーナツ、カヌレのテイクアウトは~19:00、いずれも売り切れ次第終了) |
定休日 | 月曜休 |
アクセス | 阪急宝塚駅下車 約5分 |
住所 | 宝塚市栄町1-1-11【MAP】 |
インフォ | 詳細は@shict_takarazuka |
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「桃パフェ」/いちご ICHIJYU FRUIT CAFÉ
イチゴ農園も営む青果店の直営カフェ。「果物を扱うプロとしてフレッシュフルーツをベストな時期にいかにおいしく提供できるかがこだわり」と話すのはマネージャーの中村さん。メニューに使用される果物は全て完熟になるまで店内で品質管理されており、それらをたっぷりと味わえるフルーツモーニングも毎朝提供している。

メニュー開発の際に重視しているのは、フルーツの味や特長が生かせること、多数の果物を使用するなど家庭では実現が難しいメニューが楽しめること。果物のプロが果物への愛を込めて作るスイーツをぜひ堪能して。

店舗名 | いちご ICHIJYU FRUIT CAFÉ |
営業時間 | 8:00~18:00(フルーツモーニングの提供は~11:00) |
定休日 | 無休 |
問い合わせ | 072-790-2715 |
アクセス | 阪急川西能勢口駅のりかえ能勢電鉄・多田駅下車すぐ |
住所 | 川西市多田桜木2-3-28【MAP】 |
URL | https://www.sannoya.co.jp/ |
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「アフタヌーンティー『PEACH&VANILLA』」 / ザ・ガーデン・プレイス蘇州園
1934年に建てられた純和風の邸宅をブライダルレストラン、カフェとして利用した蘇州園。閑静な住宅街の一角に建つここでは、大きな窓があるサンルームから庭園を眺めつつ、季節ごとのアフタヌーンティーが楽しめる。

右/季節ごとに移り変わる庭園の景色も見どころ。
今夏のアフタヌーンティーは「ピーチ&バニラ」をテーマに、地元食材を中心に使用したフード4種、スコーン2種、デザート6種と全12種3段のプレートで提供。マレーシア発の紅茶ブランド「BOHティー」を13種、さらに昔ながらの製法で作っているジュースブランド「順造選」から白桃、黄金桃、すももをそろえる。深緑に包まれ、鳥のさえずりを聞きながら、至福のティータイムを過ごしたい。

店舗名 | ザ・ガーデン・プレイス蘇州園 |
営業時間 | 11:00~18:00(17:30LO) |
定休日 | 月・火曜休 |
問い合わせ | 078-851-3182 |
アクセス | 阪急御影駅下車 約7分 |
住所 | 神戸市東灘区住吉山手4-7-28【MAP】 |
備考 | アフタヌーンティーは2営業日前までに要予約、土・日曜と祝日は婚礼のため予約不可の場合あり。 |
URL | https://soshuen.jp/ |
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「“厳選”桃のトースト」/OSORA CAFE(オソラカフェ)

1935年創業の青果店を引き継いだ現店主が営むカフェ。同店のメニューの中でも特におすすめしたいのが、小さな頃からおいしい果物に囲まれて育ったという店主の目利きをいかしたトースト。パンとフルーツだけというシンプルさゆえ果物自体のクオリティーが味の決め手となる。

瑞々しさ、香り、甘味などを見定めながら追熟し、最高の状態でお客さんの目の前に運ぶ。メニューにも「追熟されていない場合は売り切れの可能性あり」と明記されており、味への思いやこだわりが伝わってくる。

右/青果店時代の建物をリノベーションした店内は懐かしい雰囲気がそこかしこに残る。
店舗名 | OSORA CAFE |
営業時間 | 11:00~19:30(土・日曜と祝日は10:00~17:30、LOはいずれも閉店の30分前) |
定休日 | 月・火曜休(祝日の場合は営業) |
問い合わせ | 06-6301-8718 |
アクセス | 阪急南方駅下車すぐ |
住所 | 大阪市淀川区西中島3-18-8【MAP】 |
URL | https://osoracafe-1935.com/ |
「桃パフェ」/HANAZONO CAFE(ハナゾノカフェ)
“女性が集まって笑顔になれる場所になってほしい”との想いを込めて誕生した同店。2005年のオープンから今年で20年を迎える。

右/お客さんの話し声が途切れず、にぎやかな雰囲気に包まれる店内。
営業時間中はいつでも同じメニューを提供しており、食事ではご飯とみそ汁に主菜、副菜の6種が楽しめる「ハナゾノ御膳」1,600円が一番の人気、パフェでは8年前に登場した桃パフェが不動の人気を誇る。レモンゼリーやヨーグルトジェラートなど、のどごしが良い食感のものが合わせてあり、最初から最後まで軽やかに食べ進めることができるパフェ。

店舗名 | HANAZONO CAFE |
営業時間 | 11:30~21:00(20:00LO、パフェの提供は12:00~) |
定休日 | 不定休 |
問い合わせ | 078-331-3905 |
アクセス | 阪急神戸三宮駅下車 約5分 |
住所 | 神戸市中央区北長狭通3-12-3 リーストラクチャートアウエストビル2階【MAP】 |
https://www.instagram.com/hanazonocafe/ |
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