神戸「フェリシモ チョコレート ミュージアム」とは?世界中のチョコレートパッケージを収集・展示するミュージアム
2024.06.15イベント
2021年10月、神戸にオープンした「チョコレート」がテーマのミュージアム、それが「フェリシモ チョコレート ミュージアム」。これまでに世界中のチョコレートを輸入販売してきたフェリシモが運営を手掛けている。
食べるひと、贈られるひと、作るひとすべてを「しあわせ」にするチョコレート。そんなチョコレートのパッケージを、美しい姿のまま保管・展示している新形態のミュージアム。
とっておきのチョコレートの箱を開けるときの、ほんの少しの背徳感を宿した心のときめきを思い出しながら、さっそく現地へGO!
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目次
- 1 フェリシモ チョコレート ミュージアムの見どころは?
- 2 フェリシモ チョコレート ミュージアムのショップmuseum holic
- 2.1 【人気】dari K『カカオサンドクッキー(ミルク・ダーク・抹茶)』
- 2.2 【スタッフおすすめ】第3位!カファレル『猫プチギフト黒』(現品限り)
- 2.3 【スタッフおすすめ】第2位!THEOBROMA(テオブロマ)『タブレット オーレ サレ(カバ)』
- 2.4 【スタッフおすすめ】第1位!ウクライナ リビウ ハンドメイドチョコレート
- 2.5 【TOKK情報部おすすめ】カファレル『ジャンドゥーヤ・ディエチ』
- 2.6 【TOKK情報部おすすめ】カファレル『きのこポット赤』
- 2.7 【TOKK情報部おすすめ】カファレル『アミーチ・デッラ・フォレスタ』
- 2.8 【TOKK情報部おすすめ】ショコラティエ パレドオール『タブレットブランメランジュ ほうじ茶』
- 2.9 【TOKK情報部おすすめ】エリス『海苔チョコ』
- 3 フェリシモ チョコレート ミュージアムの感想
- 4 フェリシモ チョコレート ミュージアムの基本情報
- 5 フェリシモ チョコレート ミュージアム周辺のランチ・カフェ情報
フェリシモ チョコレート ミュージアムの見どころは?
フェリシモ チョコレート ミュージアムは、「Stage Felissimo」の2階。まずは階段を上ってミュージアム入口へ(エレベーターもあり)。
チョコレートの香りに包まれるprelude
館内に入ると、さっそく目に飛び込んでくるオブジェ。同時に、鼻をくすぐるチョコレートのあまーい香りが!
ここでは、大量のカカオ豆の種皮(カカオハスク)を、アーティスト制作のオブジェや、イタリアの調香師による香りのプレゼンテーションと共に展示している。
普段我々がほとんど目にすることのないカカオハスクだが、しっかりとカカオの香りや栄養素を残していることから、近年多方面で再利用の道が開かれているらしい。
甘いチョコレートの香りに包まれると、今すぐチョコレートが食べたい気持ちになってくる!
常設展/creative walk「可愛いとしあわせのチョコレート王国 カファレル」
フェリシモ チョコレート ミュージアムでは、チョコレートのパッケージをテーマにした常設展と、2種類の企画展を開催している。常設展、企画展共に、展示内容は約半年に一度変えているそうだ。
2024年6月現在開催されている常設展は「可愛いとしあわせのチョコレート王国 カファレル」。2026年に創業200年を迎えるイタリア・カファレル社の、歴史とクリエイティビティがぎゅっと詰まった展示内容。
まっすぐ伸びた通路の両側には、カファレルの可愛い缶がずらり!
カファレル社の代名詞ともいえるヘーゼルナッツのチョコレート「ジャンドゥーヤ」が生まれた歴史を紐解きながら、カファレルがこれまでに販売したパッケージ(缶)を、猫や花、うさぎと卵(イースター)などのテーマやモチーフごとに見ることができる。
マニア垂涎のアンティーク調のデザイン缶。実は日本で販売されているものは日本オリジナルのデザインであることをご存じだろうか。
なんでもミュージアム担当・市川さんによると、「本国のカファレル社に伝わる、ヒストリーブックの中からモチーフを選び、日本のコレクター向けに同社の伝統を継承しながらデザインされている」とのこと。
心のこもった贈り物は、パッケージやラッピングにもこだわる。そんな日本独自の贈り物文化が、カファレル缶のデザインの発展に寄与してきたとは驚きだ。
企画展1/island gallery「junaida 『ともしび』刊行記念 『ともしび』原画展」
2024年6月現在開催されている2つの企画展では、画家・junaida(ジュナイダ)の原画を展示している。
1つ目の「『ともしび』原画展」のテーマは、junaida初の詩画集であり最新作の『ともしび』。同作のすべての原画が展示されるのは今回が初となる。
モノクロームで描かれる繊細なタッチの鉛筆画は、細部まで精緻を極めており美しい。
27編からなるjunaidaの詩は、読んでいくうちに、まるで深い海の底に潜っていくような感覚に陥る。静謐さに満ちた詩と絵の世界に没入することで、普段は意識していない自分の心の内側を旅しているような気持ちになるのだ。
独創的なjunaidaの世界観を、ぜひ原画で楽しんで。
企画展2/art square:junaida『ともしび』刊行記念 『ひと粒のチョコレートに』原画展
2つ目の企画展「『ひと粒のチョコレートに』原画展」では、junaidaの絵本『ひと粒のチョコレートに』の挿絵原画を展示中。
同作は、チョコレート研究の第一人者・佐藤清隆博士が手掛けた、チョコレートの歴史や科学に関する壮大なスケールのお話。junaidaは挿絵を担当している。
内容は大人向けのチョコレート研究本としての印象が強いのだが、junaidaの緻密な挿絵によって、すっと頭に入ってくるから不思議だ。
チョコレートの科学的な図解としても楽しめる『ひと粒のチョコレートに』の原画を間近で見られる貴重な機会。ぜひたっぷりと楽しんで。
自由な発想で楽しめる多目的スペースimagination picnic
ライブラリーやスライドショー、撮影スポットである壁面のチョコレートバーなどを、自由な発想で楽しむ多目的なスペースがこちら。
「ライブラリースペース」の天井近くまである本棚には、チョコレートに関する書物が集められ、自由に手に取れる。ジャンルは絵本、小説、エッセイ、アートなど多岐にわたる。
SNSでおなじみ、写真撮影スポットも。「フェリシモ チョコレート ミュージアム」といえば、壁面に飾られたこの特大板チョコレート!
自然光がたっぷりと入る大きなガラス窓のあるスペースは、晴れた日にはとくに素敵な写真が撮れそう!スマホスタンドが3台あり、自撮りしやすいのもうれしい。
周囲と譲り合いながら記念撮影を楽しもう!
貴重なチョコレートパッケージを展示するsymphonic forest
世界50か国、500ブランドより約15,000点ものチョコレートパッケージが保管・展示されているフロアがこちら。
誰もが知る大衆的なチョコレートから、海外の希少なチョコレートまで、ブランドの知名度を問わず、国内外から網羅的に収集されている。
見せ方も斬新で、美術館では通常見ることのないバックヤード(収蔵庫)まであえて見せることで、天井まで広がりのある空間と圧巻のコレクション数を体感できる。
「チョコレートのパッケージには、ショコラティエがチョコレートに込めた思いが詰まっています。まるで自分の子どもにとびきりの衣装を着せるような気持ちで、ショコラティエはパッケージを作るのです」(フェリシモ・市川さん)。
チョコレートはその美味しさで人を魅了することができるけれど、パッケージの可憐さや美しさは、食べるひとや贈られるひとに作るひとの思いを伝え、「しあわせ」を運ぶ。食べたひと、贈られたひとは気に入ったパッケージを手元に残し、そこに「しあわせ」を閉じ込めて記憶する。チョコレートのパッケージには「しあわせ」を次から次へと伝え、記憶に残す、そんな役割があるのだなあと。
ちなみにここまでの所要時間、テンポよく見れば30分~1時間ほど。
フェリシモ チョコレート ミュージアムのミュージアムガイド
平日の1日1回、16時よりミュージエンヌ(ミュージアムスタッフ)による無料のミュージアムガイド(約20分)を開催中。
説明を受ければ展示に関する理解もさらに深まるのでおすすめ!希望する場合は、当日に受付で「ガイドツアー参加」の旨を申し出ればOK。
フェリシモ チョコレート ミュージアムのショップmuseum holic
ミュージアムショップでは、ここでしか買えない国内外のチョコレートをはじめ、展覧会に関するグッズや図録、チョコレート関連のオリジナル商品を販売中。ショップのみの利用も可(入場無料)。
ショップの人気商品、スタッフの厳選おすすめ商品、そして個人的に気になった商品を順にご紹介!
※掲載している商品は取材時点のものです。完売となっている場合がありますので、予めご了承ください。
【人気】dari K『カカオサンドクッキー(ミルク・ダーク・抹茶)』
京都の人気ショコラトリーのカカオサンドクッキーを手軽な価格で。お土産にぴったりの渡しやすい個包装も◎。
【スタッフおすすめ】第3位!カファレル『猫プチギフト黒』(現品限り)
ジャンドゥーヤをはじめ、カファレル人気の3種のチョコレートアソート。大きくプリントされた黒猫が可愛い!青いリボンがラッピングされているのでこのままプレゼントにもできそう。
【スタッフおすすめ】第2位!THEOBROMA(テオブロマ)『タブレット オーレ サレ(カバ)』
シェフパティシエ・土屋公二が率いる「ミュゼ ドゥ ショコラ テオブロマ」のタブレットチョコ。「タブレット オーレ サレ」はゲランドの塩を使った、カカオ分41パーセントのミルクチョコレート。 生きもののイラストもキュート!
【スタッフおすすめ】第1位!ウクライナ リビウ ハンドメイドチョコレート
ウクライナ西部の都市・リビウのチョコレート工房によるハンドメイドチョコレート。
国内外の情勢悪化でウクライナからの輸入は困難を極め、さまざまな国を経由し空路と陸路を経てようやく辿り着いた、とてもとても貴重なチョコレート。フレーバーはオレンジピールチョコとストロベリーダークの2種類。
【TOKK情報部おすすめ】カファレル『ジャンドゥーヤ・ディエチ』
名物ジャンドゥーヤをたっぷり味わいたい人におすすめ!本国イタリアで販売されているシンプルかつクラシックな箱が特徴。
【TOKK情報部おすすめ】カファレル『きのこポット赤』
ジャンドゥーヤクリーム入りミルクチョコレート9粒入り。真っ赤な可愛いキノコ型の容器は、食べた後も大切に飾っておきたい。
【TOKK情報部おすすめ】カファレル『アミーチ・デッラ・フォレスタ』
ジャンドゥーヤをはじめとする全8粒のチョコレートアソート。森に迷い込んだ猫が、動物たちに出会う場面を表現した缶はコレクションにも◎。
【TOKK情報部おすすめ】ショコラティエ パレドオール『タブレットブランメランジュ ほうじ茶』
インターナショナル チョコレート アワード(ICA)2023 銀賞受賞。ホワイトチョコレート好きにはたまらない!
【TOKK情報部おすすめ】エリス『海苔チョコ』
ベルギーのショコラティエが手がける変わり種のチョコレート。一枚一枚丁寧に薄く仕上げたダークチョコ。練りこんであるのは、なんと海苔!「とってもおいしいんですよ」とフェリシモ・能勢部長の推しはこちら。
たくさんのおすすめ商品紹介、ぜひショッピングの参考にどうぞ!
フェリシモ チョコレート ミュージアムの感想
今回取材で初めて訪れたフェリシモ チョコレート ミュージアム。美しいチョコレートパッケージを楽しむほか、チョコレートとその歴史や文化、アートとのつながりを感じるような場所だった。
また、再開発事業が進む新港突堤という立地で、2階から外に出るとすぐそこに海を眺めることができる。天気が良い日は風が気持ちよくて最高だ。
隣接する複合文化施設「神戸ポートミュージアム(略称KPM)」は、1階にフードホール、2階から4階が新感覚の水族館アトアとなっているが、2階部分は外通路でつながっているから行き来するのにも便利。
そして最後に、フェリシモ チョコレート ミュージアムでは、いつでもどなたからでも、チョコレートパッケージやチョコレートに関する資料の寄贈を受付中。
寄贈したいという方は、ミュージアム内の出口手前にある回収ボックスに入れるか、HP内の入力フォーム(https://www.felissimo.co.jp/contents/lp/fcm_donation_lp_kl.html)に必要事項を入力後、郵送すれば完了。
あなたもチョコレートという「しあわせ」を包むパッケージを寄贈して、ミュージアムに「しあわせ」のお裾分けをしてみるのはどうだろう。寄贈するにあたっての注意事項など、詳細はウェブサイトのご確認を。
フェリシモ チョコレート ミュージアムの基本情報
「フェリシモ チョコレート ミュージアム」は、阪急・阪神「神戸三宮駅」から徒歩約20分。市街地で平坦な道のりなので歩きやすい。神戸三宮駅から神姫バスのPort Loopに乗れば、バス停「新港町」下車すぐ。
駐車場はないため、公共交通機関を利用しよう。
スポット名 | フェリシモ チョコレート ミュージアム |
開館時間 | 11:00~18:00(入場は~17:30まで) |
休館日 | 春と秋の展示替期間 ※そのほか、イベントにより入館できない場合あり。最新情報はHP「NEWS」をチェック。 |
入館料 | 一般1,000円、中高大生800円、小学生300円、小学生未満無料 入館にはWEBサイトより予約・チケットの事前購入がおすすめ。来館日の30日前から当日まで購入可能。お得な割引セット券もあるので要チェック。 https://www.asoview.com/base/157374/ |
問い合わせ | 0120-055-820 |
アクセス | 阪急・阪神神戸三宮駅下車 約20分、または阪急・阪神神戸三宮駅→神姫バス・新港町停下車すぐ |
住所 | 神戸市中央区新港町7-1 Stage Felissimo 2階【MAP】 |
URL | https://www.felissimo.co.jp/chocolatemuseum/top_fcm.html |
フェリシモ チョコレート ミュージアム周辺のランチ・カフェ情報
フェリシモ チョコレート ミュージアム周辺には、様々なジャンルの人気飲食店が多数ある。その日の気分やシチュエーションにぴったりのお店が見つかるよう、神戸三宮のランチ・カフェ情報もぜひチェック!
「神戸三宮でランチしたいけど、店がありすぎて…」とお悩みの人も、その日の気分やシチュエーションにあわせて行きたい店がバッチリ決まる、神戸三宮ランチの決定版はこちら!
お出かけの合間には、カフェでほっと一休みしたいもの。神戸三宮の様々なおすすめカフェをたっぷりご紹介しているのはこちら!
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この記事を書いたのは… TOKK情報部
「TOKK情報部」は、TOKKの読者から構成されている組織です。大阪・兵庫・京都の阪急沿線エリアを中心に、関西で長年暮らしているメンバー揃い。年代、性別もさまざま。グルメ/観光/エンタメ/歴史/アート/イベントなど、様々なジャンルに興味・関心をもち、沿線ライフを日々楽しんでいる「TOKK情報部」が、TOKK読者ならではの目線で取材した記事をお届けします。
この記事を企画・編集したのは… TOKK編集部I
京都在住。休日の過ごし方はもっぱら京都のまち歩き。美術館や社寺、お笑いライブがとくに好き。花より団子。
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