花組トップスター・柚香光さんにインタビュー。久しぶりのオリジナル作品で花組の熱気を届けたい!

5月10日まで宝塚大劇場で公演中の花組公演、ドラマ・ヒストリ『アウグストゥス-尊厳ある者―』、パッショネイト・ファンタジー『Cool Beast!!』。

久しぶりのオリジナル作品となる今公演の見どころや、役作りについて、花組トップスタ―・柚香光さんにうかがいました。

お芝居について教えてください。

オリジナル作品は久しぶりとなります。この作品はローマ史上初の皇帝となったオクタヴィアヌス帝の青年期を中心にストーリーが作られています。策略家、英雄といったイメージばかりでなく、青年期特有の青くささであったり、葛藤や失敗を繰り返しながらも道を切り開いていく一人の男性の人生を描いています。

実際に演じられた印象は?

オクタヴィアヌス帝は後世の政治の手本となる物事をいくつも作り上げた偉大な人物です。歴史的な資料も多くあり、私もいくつか参考にさせていただきました。

ローマ帝国の皇帝となる素質や人徳を持った人物であったと同時に、初めから完成されていたわけではなく、紆余曲折をへて地位を手にした。これまでのイメージとのギャップもありましたが、そこへ至るまでの過ちなども全て経験にかえて進んでいく姿を知って、私自身もどう歩むべきか考えさせられる機会となりました。

役づくりの上で大切なことは?

役づくりをする上で重要なテーマになっているのが“憎しみ”です。オクタヴィアヌスの中で夢や希望は、それを叶えたいという欲望となり、望んでも手に入らないと分かった時、欲望が憎しみに変わるのです。

悲しみ、怒りより負のエネルギーが強力で、私の中にも潜在的にある感情・憎しみと向き合い、きちんと消化できた時に役が完成するのだと考えています。

ショーのみどころは?

エネルギッシュなラテンショー、舞台の上を裸足で踊ってみたい。思い続けてきたことが2つ叶いました。

シンプルな衣裳を着て、裸足で舞台に立つと、ありのままの自分になったような、とても開放された気持ちになります。足先まで自由に使い、全身で力いっぱい表現していきたいです。ラテンのリズムにのり、客席の皆さまと共に楽しい時間を過ごしたいと思います。

野獣をイメージしたショーということですが、どのような野獣をイメージされていますか?

具体的にこの野獣をイメージしているということではなく、場面の雰囲気に合わせてイメージする野獣を変えているという感じですね。ある時は狼(おおかみ)であったり、ある時は空想上の神秘的な野獣であったり…。ショーの構成自体もコミカルからパワフル、美しい場面まで色々なイメージが混ざり合っていますので、その違いを楽しんでいただければと思います。

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