【連載】たかつきDAYS vol.4「高槻城公園芸術文化劇場 開幕!」
2023.03.01エンタメ
大阪府高槻市で暮らす日々の魅力を連載シリーズでお伝えするWebTOKK版「たかつきDAYS」。第4回のテーマは「高槻城公園芸術文化劇場 開幕!」です。2023年3月18日に開幕する新しい劇場の魅力に迫ります。
目次
高槻城公園芸術文化劇場プレビュー
高槻城跡という歴史あるエリアに、高槻市の文化芸術の発信拠点となる劇場がいよいよ開館します。約1,500席ある「トリシマホール」(大ホール)、音楽専門の「太陽ファルマテックホール」(小ホール)の他、ダンスや演劇など舞台芸術に特化した大スタジオ、中小のスタジオやカフェなど、さまざまな楽しみ方ができる劇場です。 2023年3月18日のオープンに先駆けて、施設の一部を紹介します。
人にオープンなエントランス
各ホールへのアプローチとなるエントランスは、誰もが自由に入ることができ、憩いの場となりそう。一角にはベーカリー&カフェの「THE CITY BAKERY」があります。
北摂初!ニューヨーク発のベーカリーが新劇場に登場
1990年にニューヨーク・マンハッタンに1号店を構えたベーカリー&カフェ「THE CITY BAKERY」。高槻城公園芸術文化劇場のエントランス内にオープンします。名物のプレッツェルクロワッサンのほか、さまざまなパンを気持ちのいい空間で楽しめます。
テラス席も設け、公園と一体化したカフェとして楽しめます。劇場の休館日の営業も予定しているので、ぜひ利用してください。
店名 | THE CITY BAKERY 高槻城公園 |
時間 | 8:00~19:00 |
定休日 | なし(年末年始を除く) |
問い合わせ | 072-648-4440(3月18日開通予定、3月17日までは072‑671‑1061高槻城公園芸術文化劇場まで) |
アクセス | 阪急高槻市駅から徒歩約8分、JR高槻駅から徒歩約13分 |
住所 | 高槻市野見町6-8【MAP】 |
URL | https://thecitybakery.jp/ |
ホールで印象的な木製キューブ
「トリシマホール」の壁面や天井に付く多数の木製キューブは、音響効果にも力を発揮。このキューブをはじめ、劇場で使われている木材のほとんどが大阪府産材です。
木と緑に囲まれた音楽専門ホール
「太陽ファルマテックホール」は、壁面を囲む木ルーバーとサイドバルコニーからの緑が目と心を和ませます。ソロやアンサンブルなどの演奏会に最適。
劇場中央をつらぬく通路
2つのホールとスタジオ群の間には通路が設けられています。これは、構造的にそれぞれを独立させることで、音などがお互いに影響しないようにしています。
クロス×トーク「高槻城公園芸術文化劇場ができるまで」
新劇場の企画・設計に関わったプロジェクトメンバーがオープン前の劇場に集合して座談会を開催!担当者ならではの誕生秘話をお話いただきました。
(写真左から)
高槻市建築課 村尾剛宏さん
劇場の設計と工事を担当。事業に携わる関係者の意図を汲みながら歴史にぎわい推進課と共に設計・工事を進めてきました。
高槻市歴史にぎわい推進課 上田一暁さん
2014年の計画段階からプロジェクトに関わり、設計や運営、にぎわいづくりなどあらゆる面で劇場づくりに携わってきました。
高槻市文化スポーツ振興事業団 村田朋子さん
劇場の運営に携わり、コンサートなどの公演を企画するほか、ホームページや情報誌の制作をする広報も担当します。
高槻市文化スポーツ振興事業団顧問 蔭山陽太さん
ロームシアター京都など全国各地の劇場の立ち上げに携わり、新劇場ではスペシャリストとして、さまざまなノウハウを伝授。
―― いよいよ新しい劇場がオープンしますが、まずは当初に考えられていた建設計画についてはどのようなものだったのでしょうか?
村尾:プロポーザル方式で設計者を決めたのですが、木を多く使い、素材の種類や柱を少なくすることで、見た目をスッキリさせ、明るく開放感のある劇場というコンセプトを決めました。
上田:それから、高槻城公園の中にあるので、歴史的な景観に調和する外観にし、公園と劇場の動線を一体的に計画しました。
蔭山:早い段階で設計会議などに入ることで運営側の意向も取り入れてもらえました。長期間にわたる真剣な話し合いは、とても大事な時間でした。
上田:激論が交わされましたね(笑)。
木製キューブですばらしい音響効果
―― コンセプトどおり、木がふんだんに使われている劇場ですが、「トリシマホール」の壁や天井についている木製のキューブがとても印象的です。
蔭山:これは設計に基づいて職人さんたちの手によってひとつひとつ取り付けられました。ものすごい数でこんなホールは他にはないですね。
上田:高槻らしさを表現するということで、設計事業者から提案があったんですが、初めてプランを見たときに、びっくりしました。
村尾:凸凹をつけて音が乱反射することによって聴く場所によっての偏りがなくなり、音響はとてもいいです。
村田:205席の「太陽ファルマテックホール」は建物の構造的に独立していて、他のホールの振動が伝わらないので音の響きがとても良く、音楽専門のホールにしています。
蔭山:すばらしい音楽専門のホールがあるので、「大スタジオ」は、演劇やコンテンポラリーダンスなどに特化したブラックボックス型劇場にしました。床がそのまま舞台になり、168席あるひな壇の客席からかなり近い位置で舞台芸術を楽しめます。
開放的で自由に使える10のスタジオ
村田:その他、中小合わせて全部で10あるスタジオは、広さもそれぞれ違ってさまざまなタイプがあります。音楽、演劇、ダンスの稽古、展示、会議、打ち合わせなど、気軽に利用していただきたいですね。
蔭山:このスタジオはすごくいいですね。会議室とか和室とか、結構初めから用途を明確にした施設を備える公立の会館は多いですが、高槻の新劇場のスタジオは、あえて多目的に対応ができるつくりになっています。いかに新しい可能性や利用方法を作り上げていくかが、新しい劇場にとって大きなポイントになります。スタジオは創造のためのスタートアップに関わる場所。ここから新しいものが生まれてほしい。
上田:スタジオは閉鎖的にせず、あえてガラス張りにして外から中が見えるようにしています。偶然通りがかった人との出会いなどがあればいいなと思います。
村尾:設計的には、フローリングの部屋、マットの部屋、天井が高い部屋があったり、扉が二重になっている部屋は防音遮音に優れていたり。さまざまなタイプのスタジオがあるので、使い道によっていろいろと選べると思います。
―― 劇場の周りは、石垣や堀、木橋など城を模したデザインになっています。
上田:高槻城二の丸跡地という風情を感じ取れるように、緑と調和する外構にしました。
蔭山:お城があったところですから、これから歴史とコラボしたイベントなども面白いかもしれませんね。
村田:実は、7月には「しろあと歴史館」の学芸員さんをお招きして、歴史講座と高山右近の時代に演奏された音楽演奏がコラボする、この劇場らしい催しを予定しています。
自由に通り抜けして憩いの場に
―― 最後に、高槻市民のみなさんに、新劇場をどのように楽しんでもらいたいかを教えてください。
上田:公園と劇場が一体となって、にぎわいが生まれてくると思います。新しい劇場で何かチャレンジしていただければうれしいです。
村尾:内装に木をふんだんに使っているので、年数と共に色合いも雰囲気も変わってくると思います。市民の方に長く使ってもらって、経年変化を楽しんでもらえればいいですね。
蔭山:劇場内のベンチやテーブルなども、木で作られていてすごくいいですよね。ここまで徹底して統一感を出している劇場はあまりない。音楽や演劇だけでなく、現代アートの展示などもできるし、これまでにない使い方をしてもらえるといいなと思います。公園の中にあるということでお祭りをしたりするのもいいですし、できれば館内は保育園の散歩コースになってほしい。子どもたちがここでやっていることを見て育つことで、将来、高槻からすごいアーティストが生まれるかもしれません。
村田:劇場って敷居が高くて行く人しか行かないというイメージがありますが、劇場に用がなくてもふらっと寄っていただくのが理想です。エントランスは自由に通り抜けできますし、ここに来てついでにカフェに寄ったりおしゃべりしたり。憩いの場になってくれればいいなと思います。
店名 | 高槻城公園芸術文化劇場 |
時間 | 9:00~22:00(窓口受付は9:00~ 17:15 ) |
定休日 | 月曜(祝日の場合は翌日)、12月29日~1月3日 ※別途臨時休館あり。 |
問い合わせ | 072‑671‑1061 |
アクセス | 阪急高槻市駅から徒歩約8分、JR高槻駅から徒歩約13分 |
住所 | 高槻市野見町6-8【MAP】 |
URL | https://www.takatsuki-bsj.jp/tat/ |
オープニングイベントも目白押し!高槻の新しい劇場へ
緑豊かな高槻城公園の中にあって、木材がふんだんに使われた高槻城公園芸術文化劇場は、地域に開かれた劇場です。休館日にもエントランスやカフェが開放されていて、目的がなくても、散歩の途中に気軽に立ち寄ることができます。2023年は開館を記念して、様々なオープニングイベントを開催中!街の新たな文化芸術の創造・発信拠点となる劇場へぜひ足を運んでみてください。
◎オープニングイベントや今後の公演情報は、 高槻城公園芸術文化劇場のホームページから
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