宝塚歌劇団・花組トップスター、柚香 光(ゆずかれい)さんインタビュー 宝塚歌劇を代表する名作の一つ 30年ぶりに宝塚大劇場にて再演
2023.01.25宝塚歌劇
2023年1月1日から1月30日まで宝塚大劇場で上演の花組公演、ミュージカル・ロマン『うたかたの恋』、タカラヅカ・スペクタキュラー『ENCHANTEMENT(アンシャントマン) -華麗なる香水(パルファン)-』。
お芝居の見どころや、ショーについて花組トップスター・柚香 光さんにお話を伺いました。
目次
お芝居について教えてください。
宝塚歌劇を代表する名作の一つで、皇太子ルドルフと男爵令嬢マリーの悲恋を描いた物語です。ファンの方もよくご存じの作品かと思いますが、30年ぶりに大劇場でこの作品に挑戦することができ、ワクワクしています。耳に残る印象的なセリフや名曲の数々、ロマンティックでありながら、リアリティーのあるシックな世界観をお客様にお届けできればと思います。
お芝居の見どころについて教えてください。
初演から大きな変更はありませんが、新しい舞台装置や衣装、楽曲も追加されています。例えば永久輝演じるフェルディナンドの思想を表現するなど、ハプスブルク家の置かれた状況などに奥行きが感じられる仕上がりになったと思います。美しいだけでなく、史実を丁寧に描いた本当に面白い物語ですので、お客様にも楽しんでいただければと思います。
9年ぶりに再び演じるルドルフ役について。
『エリザベート』でルドルフを演じた時とは、軍服を着る心構えからまったく違います。王子様のようなイメージが強いルドルフですが、自らに足りないものを渇望し、求め、戦っている人物。どのような状況でも育ちの良さが常に出る、一般人とは根本から違うルドルフを、どのように表現できるか大切に役作りできればと考えています。
お芝居の衣装・軍服について。
ルドルフの軍服は史実を忠実に再現した、有村先生デザインの着心地のとてもよいもの。ただ、軍服は戦うための筋肉がついた軍人の方が身につけるものなので、大変難しい衣装だと常に感じています。体の使い方や振る舞いなどで、いかに軍人を表現できるかを追求したいと考えています。
ショーの見どころについて教えてください。
香水がテーマとなった、全編を通して曲がすてきなショーです。ニューヨークが舞台のシーンは小粋で、踊っていてうれしくなるナンバー。また星風の登場シーンはマネしたくなるほどキュート!娘役も本当にかわいいので、ぜひ注目していただきたいです。また中詰め後の男役だけのナンバーも、野口先生が花組男役の代表的なシーンにしたいとつくってくださったもの。体を大きく使って踊る、荒廃した地球を舞台にしたシーンも大好きです。みなさまのご期待にお応えできるような、ロマンティックかつ華やかな世界をお見せできればと思います。
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