2025年6月7日から7月20日まで宝塚大劇場で上演の花組公演、ミュージカル・ロマン『悪魔城ドラキュラ』～月下の覚醒～、Romantic Revue『愛, Love Revue！』。

お芝居の見どころやレビューについて、花組トップスター・永久輝せあさんにお話を伺いました。

お芝居での役どころや役づくりについて教えてください。

「悪魔城ドラキュラ」シリーズを代表する主役の一人アルカードを演じます。ドラキュラ伯爵と人間の女性との間に生まれた青年という役柄ですが、役を深めていく作業はどんな役でも変わらないと考えています。案外、人間らしい部分もあるのではと感じますし、ふとした仕草からも400年生きてきたゆえの孤独感や虚無感を滲み出せたらと思っています。

ゲームが原作のお芝居を演じるにあたってどのように思われますか？

国内外で人気のゲーム作品ですから原作のファンの方も多く、今回初めて宝塚歌劇を観劇される方もいらっしゃると思います。宝塚歌劇は演目のジャンルの幅広さが魅力の一つですので、和洋を問わず、時代劇やファンタジーなど、様々な作品をお届けしています。今回はお客様が期待されることも、いつもとは違うかと思いますし、初めての方に宝塚歌劇の良さをお伝えすることが使命だと感じています。

お芝居の見どころについて教えてください。

立ち回りのシーンが多いので、目の前で繰り広げられる迫力をぜひ楽しんでいただきたいです。今回はLEDパネル内の敵との戦いや、ダンスで見せる戦闘シーンなど、様々な演出があります。特に「ダンス力」は今の花組の強みだと考えていますので、本作でも活かしていきたいです。また、ゲームのように次々とボスと戦い前に進むという構成ですが、舞台では敵を倒すことで自身も成長していくというドラマ性を大切にしていきたいです。

レビューについて教えてください。

レビューを長年作られている岡田先生の演出のもと、宝塚歌劇の魅力がこれでもかというほど凝縮されたレビューをお届けします。今回は岡田先生の名作に登場する名場面のオマージュがいくつかありますので、歴代の先輩方が築き上げてこられたものに覚悟を持って挑戦していきたいです。

今後どのようなトップスターになっていきたいですか？

昨年5月に就任し、多くの課題に直面しながらも一つずつ向き合ってきました。人前に出て率いていくというよりは、花組の皆と一緒に作品を作り上げていけるようなトップでありたいです。そのためには視野を広く持って周りの状況を見渡し、どのような方向性で進めるのがベストかを把握することを心がけています。普段から組の仲間と言葉を交わして、舞台に立つことが楽しいと思ってもらえるような環境を作りたいです。

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