吹田検定にチャレンジしよう! あなたは何問正解できるかな? 【第4回】
2025.06.26吹田
木々の緑が色濃くなり、アジサイが鮮やかに咲く季節がやってきました。毎日暑い日が続いていますが、みなさまお元気でしょうか。今回は、初夏らしい問題をご用意しました。検定で、吹田の歴史と自然について楽しく学んでみませんか。あなたの地元愛も試されるかも!?
目次
【問題1】江戸時代から続く伝統文化を守るため、令和4(2022)年からJR吹田駅前で催されている祭りとは?
大阪府吹田市で50年間愛されてきた夏祭り「吹田まつり」は、現在「吹田フェスタ」に生まれかわり、万博記念公園で催されていますが、「吹田まつり」で披露されていた江戸時代から続く伝統文化を守るため、令和4(2022)年からJR吹田駅前で催されている祭りはどれでしょう?
A.吹田祇園祭
B.吹田天神祭
C.吹田だんじり祭
D.ええじゃないか吹田おどり
×【A】吹田祇園祭
吹田祇園祭という祭りではありません。祇園祭は全国各地にありますが、最も有名なのは京都の八坂神社の祭礼・祇園祭です。
ハイライトは7月17日(前祭)と24日(後祭)の山鉾巡行。祇園囃子を奏でながら豪華絢爛な山や鉾が曳かれる姿は“動く美術館”とも呼ばれています。
×【B】吹田天神祭
吹田天神祭という祭りではありません。天神祭は菅原道真を祀る天満宮(または天神社)の祭礼で、最も有名なのは大阪天満宮の夏祭り・天神祭です。
クライマックスとなる7月25日の本宮の夜は、大川に船が行きかう船渡御(ふなとぎょ)が行われ、奉納花火があがります。
◯【C】吹田だんじり祭
正解です。
吹田だんじり祭りは吹田市の夏を彩る祭りで、令和7(2025)年は7月27日(日)17時30分~19時30分にJR吹田駅周辺で開催される予定です(※雨天中止)。
令和元(2019)年までは50年続いた「吹田まつり」の中でだんじりが曳かれていましたが、会場が万博記念公園に移ったことに伴い、令和4(2022)年から「吹田だんじり祭り」として催されるようになりました。
吹田には江戸時代に製作された7基の地車(だんじり)があり、いずれも吹田市指定有形民俗文化財。そんな貴重なだんじりが現役で曳行される、大阪府下でもレアな祭りです。
×【D】ええじゃないか吹田おどり
大阪府高槻市で毎年8月初旬に行われる「高槻まつり」の第1回で披露されたのが、「ええじゃないか高槻おどり」です。歌手の島倉千代子さんの歌に合わせ、市民が踊りました。
現在は、1日目は『高槻音頭』、2日目は『高槻ウェーブ』に合わせてパレードが行われています。
【問題2】吹田市の天然記念物に指定され、千里緑地などで生息が確認されている貴重な生き物とは?
大阪府吹田市は丘陵地帯を中心として、市街地の近くに豊かな自然環境が点在しています。
では、平成23(2011)年に吹田市の天然記念物に指定され、千里緑地などで生息が確認されている貴重な生き物とは次のうちどれ?
A.コウノトリ
B.オオサンショウウオ
C.ニホンザル
D.ヒメボタル
×【A】コウノトリ
コウノトリは国の特別天然記念物です。
昭和46(1971)年に日本の空から姿を消しましたが、兵庫県豊岡市で飼育下での繁殖が行われ、平成17(2005)年には野生復帰の放鳥に成功。令和6(2024)年には野外に生息する数が400羽に到達しています。
×【B】オオサンショウウオ
オオサンショウウオは国の特別天然記念物で、体長150cmに達することもあるという世界最大の両生類です。
西日本に生息し、吹田市の周辺では箕面市の箕面川や茨木市の安威川上流、高槻市の芥川、池田市の猪名川・箕面川・余野川などで生息が確認されています。
×【C】ニホンザル
大阪府箕面市に生息するニホンザルは、「大都市近郊で野生のニホンザルの生態や行動を観察できることはきわめて貴重である」ことから、国の天然記念物に指定されています。
かつては観光客の餌やりが問題になりましたが、現在はサルを守るため「餌やり禁止条例」が施行されています。
◯【D】ヒメボタル
正解です。
ヒメボタルは大阪府の準絶滅危惧種で、平成23(2011)年には吹田市の天然記念物に指定されました。
水辺で育つゲンジボタルやヘイケボタルとは異なり陸生で、おもに雑木林で生活。メスが飛べないことから急激な環境の変化に弱く、生物多様性の象徴として知られています。
吹田市では、山田西地区と高野台の境にある吹田千里緑地第4区に多く生息。千里ニュータウン開発時に、ニュータウンと旧山田集落との間に緩衝地帯として残された緑地であることから、豊かな生態系が保たれました。
飛び交う姿は例年5月初旬~6月中旬ごろ観察できます。
【問題3】老舗和菓子店「松竹堂」の名物となっている“餅菓子”とは?
大阪府吹田市山田東にある老舗和菓子店「松竹堂」は、明治22(1889)年の創業という歴史を持ち、地元でも大人気の和菓子店です。
では、このお店の名物となっている“餅菓子”は次のうちどれでしょう?
A.竹の子餅
B.けし餅
C.柚餅
D.フルーツ餅
×【A】竹の子餅
吹田市の老舗・松竹堂には、名物の餅菓子以外にもロングセラー商品があり、そのひとつが竹の子型の最中(もなか)「萬里丘」です。
前回の大阪万博が開催された年に、万博会場一帯の竹林がなくなっていくのを憂い、少しでも竹林を覚えていてもらいたいと作られたそうです。
×【B】けし餅
けし餅(芥子餅)は、こしあんを包んだ餅にけしの実をまぶした餅菓子で、大阪府堺市の銘菓です。
けしの実は室町時代に南蛮貿易でインドから入ってきたとされ、千利休が広めた茶の湯文化に欠かせない和菓子にも取り入れられました。けしの実が香ばしく、上品な味わいです。
×【C】柚餅
柚子を使った餅菓子は各地にありますが、特に有名なのが、京都市上京区にある老舗・鶴屋吉信の「柚餅(ゆうもち)」です。
菓子の創案は明治元(1868)年で、求肥(りゅうひ)と呼ばれるお餅に米飴と柚子を合わせて炊きあげ、上品な甘さの和三盆糖をまぶした銘菓です。
◯【D】フルーツ餅
正解です。
松竹堂は明治時代の創業という老舗の和菓子店ですが、フルーツ餅が生まれたのはおよそ40年ほど前。その見た目の美しさとおいしさが口コミで広まり、テレビや雑誌などのメディアにもたびたび登場し、今やすっかり“吹田の名物”となりました。
餅生地と餡に合わせるフルーツは旬にこだわり、一番おいしい時期の果物を使用。入荷状況にもよりますが、たとえば5~7月は宮崎県産のマンゴー、6~8月は夕張メロンなど。
果物のカットから仕上げまで、すべてお店のハンドメイドという逸品で、食べるのがもったいないほどかわいい見た目はまさに匠の技です。
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