吹田検定にチャレンジしよう! あなたは何問正解できるかな? 【第3回】
2025.05.24吹田
月の石や火星の石、空飛ぶクルマなど、何かと話題の大阪・関西万博。いよいよ本格的な盛り上がりを見せ、大阪の街にも国内外の観光客を多く見かけるようになりました。と同時に、やはり昭和45(1970)年に大阪府吹田市で開催された大阪万博にもスポットが。今回は、そんな大阪万博検定の最終回です。あなたの万博愛が試されるかも!?
目次
【問題1】現在吹田市に立っている次の施設のうち、昭和45(1970)年当時の万博会場エリア内につくられたものは?
前回の大阪万博は、昭和45(1970)年に大阪府吹田市の千里丘陵を会場として開かれました。会期後は万博記念公園や遊園地になりましたが、現在吹田市に立っている次の施設のうち1970年当時の万博会場エリア内※につくられたものはどれでしょう?(※当時の駐車場は除く)
A.大阪大学医学部
B.パナソニックスタジアム吹田
C.国立民族学博物館
D.吹田市文化会館メイシアター
×【A】大阪大学医学
万博記念公園の北に広大な敷地を持つ大阪大学吹田キャンパスが整備されたのは、万博開催前の昭和40年代前半から。
医学部は平成3(1991)~5(1993)年にかけて中之島(大阪市)から吹田に移転。附属病院(阪大病院)は平成5年から診療を開始しています。
×【B】パナソニックスタジアム吹田
平成27(2015)年に竣工したサッカースタジアム・パナソニックスタジアム吹田が立つ場所は、前回の万博当時は会場南口の駐車場でした。
平成24(2012)年から建設のための募金を始め、翌年着工。完成後は吹田市に寄付されました。運営・管理はガンバ大阪です。
◯【C】国立民族学博物館
正解です。
“みんぱく”とも呼ばれる国立民族学博物館は、昭和52(1977)年に大阪万博の会場跡地(万博記念公園内)に開館した世界最大級の民族学博物館です。
博物館が建設された場所は、万博開催当時にはスイス館やインド館、アルジェリア館、せんい館などが立っていたエリアで、建物は黒川紀章氏の設計です。
同館では、文化人類学・民族学に関する調査・研究を行うとともに、民族資料を収集・公開。研究者が世界各地で収集した衣・食・住の生活用具など約34万5,000点を所蔵し、そのうち約1万2,000点が本館で一般公開されています。
×【D】吹田市文化会館メイシアター
昭和60(1985)年にオープンした吹田市立の舞台芸術拠点で、場所は阪急千里線吹田駅の改札を出てすぐの好立地です。
大ホール、中ホール、小ホールや展示室などをあわせもち、オーケストラやミュージカル、コンサート、落語会などさまざまな公演が行われています。
【問題2】前回の大阪万博の会期後に撤去されることなく、今も万博記念公園内に残っているものは次のうちどれ?
前回の大阪万博は、昭和45(1970)年3月15日~9月13日の183日間の日程で開催され、6,421万8,770人の入場者数を記録しました。
会期後、パビリオンなどほとんどの施設が撤去されましたが、「太陽の塔」のようにそのまま残されたものもあります。では、今も万博記念公園内に残っているものは次のうちどれ?
A.美術館
B.日本庭園
C.ロープウェー
D.モノレール
×【A】美術館
前回の大阪万博では、西洋美術と東洋美術の名作700点以上を集めた「万国博美術館」が建設されました。
閉幕後、昭和52(1977)年に国立国際美術館としてリニューアル。平成16(2004)年に大阪市北区中之島に移転し、現在は万博記念公園内にはありません。
◯【B】日本庭園
正解です。
万博記念公園内にある日本庭園は、前回の大阪万博の政府出展施設として日本の造園技術の粋を集めて造られた庭園です。
西から東へと流れる水の流れに沿って、平安時代→鎌倉・室町時代→江戸時代→現代(1970年)という4つの造園様式が取り入れられています。
博覧会開催当時は、林立するパビリオンの近未来空間に対して、自然と緑の憩いの場を提供する役割を果たしていました。
万博閉幕後もそのままの姿で残された大阪万博のレガシー(遺産)のひとつ。令和6(2024)年には国の登録記念物(名勝地関係)として文化財登録されました。
×【C】ロープウェー
前回の大阪万博の会場内には、動く歩道や電気自動車など、さまざまな乗り物が登場しました。
そのひとつが「レインボー・ロープウェー」。最大15人乗りのゴンドラは近未来的な球体をしており、会場の西口と会場中央の万国博ホール間を片道約7分30秒で結びました。
×【D】モノレール
万国博モノレールは、万博会場の外周約4.5kmをぐるりと1周する形で走り、入場者の移動を支えました。
開幕の3月から運行を開始し、9月で廃線。現在万博公園付近を走る大阪モノレールは平成2(1990)年の開業で、前回の万博当時のモノレールではありません。
【問題3】前回の大阪万博で、有名食品メーカーの看板商品が生まれるきっかけになった海外パピリオンとは?
大阪府吹田市で開催された前回の大阪万博(日本万国博覧会/EXPO’70)には、たくさんの海外パピリオンが出展し、日本が世界を知る万博となりましたが、ある海外パビリオンをきっかけとして有名食品メーカーの看板商品が生まれたエピソードも残っています。そのパビリオンとは?
A.ブルガリア館
B.ガーナ館
C.コロンビア館
D.ニュージーランド館
◯【A】ブルガリア館
正解です。
「母なるバルカンの山々」をテーマにブルガリアの歴史・文化・産業を紹介したブルガリア館には、まだ日本人には馴染みのなかった本場のプレーンヨーグルトがありました。
これを試食したのが、明治乳業(現・明治)のスタッフたち。持ち帰ったサンプルを研究し、何度もヨーロッパに足を運んだ末、1年後の昭和46(1971)年に『明治プレーンヨーグルト』が誕生します。
この商品はブルガリア大使館の許可を受け、昭和48(1973)年に『明治ブルガリアヨーグルト』に名称を変更。以来50年以上愛され続ける看板商品となりました。
×【B】ガーナ館
ガーナ館は、産業・社会・文化の発展に取り組むエネルギーに満ちた国民の姿を紹介。政府直営のココア・スタンドもあり、1カップ100円でココアがサービスされました。
ちなみにロッテのガーナミルクチョコレートは、大阪万博以前の昭和39(1964)年の発売です。
×【C】コロンビア館
“エル・ドラード(黄金郷)”と呼ばれたコロンビア館には、首都ボゴタにある黄金美術館、コロニアル美術館とニューヨーク近代美術館から貴重な美術品が出品されました。
コロンビア政府直営のコーヒーショップもあり、コロンビア産のコーヒーも販売されたそうです。
×【D】ニュージーランド館
山荘風の木造建築5棟からなるニュージーランド館は、未来的な建物群の中にあって素朴なパビリオンでした。
同館に設置されていた「タイルモザイクの壁」と「ステンレスパイプレリーフ」はニュージーランド政府より寄贈され、今も吹田市立中央図書館で見ることができます。
【問題4】吹田市内で、岡本太郎が手掛けたユニークな看板『リオちゃん』が設置されている公園は何公園?
大阪府吹田市で55年前に開催された大阪万博(日本万国博覧会/EXPO’70)のシンボルモニュメント「太陽の塔」の作者といえば岡本太郎ですが、吹田市内には岡本太郎が手掛けたユニークな看板『リオちゃん』が設置されている公園があります。その公園とは?
A.片山公園
B.千里南公園
C.桃山公園
D.豊津公園
×【A】片山公園
片山神社や市立中央図書館、市民体育館などの公共施設に隣接。タコのすべり台があることから、子どもたちには「タコこうえん」と呼ばれています。
遊具のほかにもせせらぎ水路やバラ園、水生植物が植栽された池など、約4ヘクタールもの敷地に人々が憩う緑豊かな公園です。
×【B】千里南公園
阪急南千里駅から徒歩約5分。吹田市で最も人気のある公園のひとつです。遊具や広場のほか、大きな池のまわりを散策できる遊歩道も整備されています。
平成31(2019)年には公園内にカフェレストラン「bird tree」がオープン。こちらも人気のスポットです。
×【C】桃山公園
北大阪急行桃山台駅を出てすぐの場所にある自然豊かな公園です。園内には春日大池の水辺を中心に「大阪みどりの百選」に選ばれた“千里の竹林”が広がっています。
令和5年(2023年)にリニューアルオープンし、情報発信拠点のパークセンターが設置されました。
◯【D】豊津公園
正解です。
北大阪急行江坂駅から徒歩約5分のオフィス街にある公園で、ここに岡本太郎作『リオちゃん』が設置されています。
どこか太陽の塔にも似た『リオちゃん』は、昭和58(1983)年にダスキンが開業したレストラン「カーニバルプラザ」のシンボルマークで、カーニバル→リオデジャネイロ→太陽→太陽の塔…という連想ゲームのような発想から岡本太郎氏に制作を依頼。縦横5mの看板が生まれました。
店は平成19(2007)年に閉店となり、看板も処分の危機にありましたが、吹田市に寄贈され、ダスキン本社向かいの豊津公園に設置されました。
この記事を書いたのは、TOKK編集部 K

生まれも育ちも京都。阪急電車の全駅を紹介した『まちあるき手帖 神戸線・宝塚線・京都線』を編集し、阪急電車の全駅を踏破した経験の持ち主。気になること、興味の対象は数限りなく、一日24時間では足りない!
うどん/コーヒー/ロードバイク/猫/読書/SNS(dispoで何を撮影するのが良いかお悩み中のこの頃)/ピラティス/和菓子/パン/電車/旅/東京/アンティーク/写真/建築
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