吹田検定にチャレンジしよう! あなたは何問正解できるかな?

開幕が迫る大阪・関西万博。世界中の注目が大阪・関西万博に集まると同時に、昭和45(1970)年に大阪府吹田市で開催された大阪万博もまた、いま巷では何かとかと話題になっています。大阪・関西万博に出かける前に、55年前の大阪万博と吹田市について検定で楽しく学んでみませんか。あなたの地元愛も試されるかも!?

上写真は(C)万博記念公園マネジメント・パートナーズ

【問題1】大阪万博をきっかけとして全国に広まり、現在では当たり前になっているものは?

昭和45(1970)年に大阪府吹田市で開催された大阪万博(日本万国博覧会/EXPO’70)では、さまざまな国や企業の新技術が紹介されましたが、次のうち大阪万博をきっかけとして全国に広まり、現在では当たり前になっているものとは何でしょう?

A. UCCの「缶コーヒー」
B. 日清食品の「カップヌードル」
C. 鉄道駅の「自動改札機」
D. コンビニエンスストア「ローソン」

〇【A】UCCの「缶コーヒー」

正解です。

UCCのロングセラー商品「ミルクコーヒー」が誕生したのは昭和44(1969)年4月。それ以前のコーヒー飲料は瓶入りで売られ、飲んだ後お店に瓶を返却する必要がありました。

UCCの創業者・上島忠雄氏はもっと手軽に、いつでもどこでも飲めるように……との思いから世界初の缶コーヒーを開発。

発売当初はなかなか受け入れられなかったそうですが、翌年大阪万博の会場で缶コーヒーを販売すると爆発的に売れ、生産が追いつかないほどの注文が殺到するように。

大阪万博は今や当たり前となった缶コーヒーの普及に一役買ったのです。

×【B】日清食品の「カップヌードル」

「カップヌードル」の発売は、万博の翌年昭和46(1971)年のこと。
大阪府池田市でチキンラーメンを発明した安藤百福氏が、インスタントラーメンを世界に広めようと、麺をカップに入れてフォークで食べるアイデアから誕生しました。
その後、世界中で発売されています。

×【C】鉄道駅の「自動改札機」

駅の自動改札機は、万博開催よりも3年前、昭和42(1967)年3月1日に阪急電鉄北千里駅(大阪府吹田市)で導入されました。
これが世界初の自動改札機の実用化で、現在も北千里駅の改札内には“社会に貢献した歴史的偉業”であること示す銘板が設置されています。

×【D】コンビニエンスストア「ローソン」

おなじみのコンビニチェーン「ローソン」の設立は1975(昭和50)年で、発祥当時は大阪府吹田市の江坂駅近くに本社を置いていました。
1号店は大阪府豊中市の桜塚店。
パーティーフーズを品揃えするなど、現在のコンビニとは少し雰囲気が異なるお店だったそうです。


【問題2】大阪万博(日本万国博覧会/EXPO’70)を象徴するレガシーであり、吹田市のランドマークでもあるものとは何?

前回、昭和45(1970)年の大阪万博(日本万国博覧会/EXPO’70)を象徴するレガシー(遺産)として残され、大阪府吹田市のランドマークとなっているシンボルモニュメントといえば、次のうちどれでしょう?

A. いのちの塔
B. 太陽の塔
C. 大地の塔
D. 大屋根リング

×【A】いのちの塔

「いのちの塔」は平成2(1990)年に開催された国際花と緑の博覧会(花の万博/花博)の会場内に建設された展望塔です。閉幕後、会場跡地は花博記念公園鶴見緑地として整備されました。
鶴見緑地展望塔(いのちの塔)は平成22(2010)年に閉鎖となっています。

〇【B】太陽の塔

正解です。

「太陽の塔」は1970年大阪万博のテーマ館の一部として建てられた高さ70mの塔です。
デザインは、プロデューサーをつとめた岡本太郎氏。人類の過去・現在・未来を貫き、空中に噴き上がるエネルギーを体現したもので、頭頂の黄金の顔は未来、正面の顔は現在、背面の黒い太陽は過去を表しています。

当初は会期後に解体される予定でしたが、全国から保存を望む声が寄せられて保存が決定。大阪万博を後世へと語り継ぐモニュメントとなりました。
平成30(2018)年までに塔の耐震工事を終え、現在は事前予約制で一般公開されています。

×【C】大地の塔

「大地の塔」は平成17(2005)年に愛知県で開催された愛・地球博(2005年日本国際博覧会)の名古屋市パビリオンの名称です。
地上47mの塔が博覧会会場のシンボルマーク的存在で、藤井フミヤ氏がプロデュースした「世界最大の万華鏡」が話題となりました。

×【D】大屋根リング

「大屋根リング」は令和7(2025)年開催の大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)のシンボルとなる建造物です。
高さ約12m・外径675mにもおよぶ巨大なリングは、2025年3月4日に「最大の木造建築物」としてギネス世界記録に認定されました。


【問題3】現在は存在しない阪急の“幻の駅”。万博時に阪急電鉄が設けた臨時駅は?

昭和45(1970)年に大阪府吹田市で開催された大阪万博(日本万国博覧会/EXPO’70)では、さまざまな交通インフラも整備されました。なかには万博輸送のためだけに設けられ、現在は存在しない“幻の駅”もありましたが、次のうち阪急電鉄が設けた臨時駅はどれでしょう?

A. 公園東口駅
B. 万国博西口駅
C. 万国博中央口駅
D. 夢洲(ゆめしま)駅

×【A】公園東口駅

万博記念公園の東口にある大阪モノレール(彩都線)の駅です。オープンは大阪万博から28年後の平成10(1998)年。当時ガンバ大阪のホームスタジアムだった万博記念競技場の最寄り駅になりました。
その後この路線は大阪府茨木市の彩都西駅まで延伸されています。

〇【B】万国博西口駅

正解です。

昭和44(1969)年11月、万博開催を前に阪急千里線の南千里駅~北千里駅間に設置された臨時駅が「万国博西口駅」です。
当時まだ山田駅は存在していませんでしたが、現在の山田駅の少し北の場所です。駅のホームから連絡橋を渡ると改札があり、約200m先が会場の西口ゲートでした。

通常の列車のほかに特急列車や直通列車も運行され、会期中の駅の利用者数はなんと約920万人。万博閉幕の翌9月14日、臨時駅としての役割を終えました。

現在、跡地付近には駅名看板レプリカが設置※されています(※2025年4月13日まで)。

写真提供:阪急電鉄
写真提供:阪急電鉄

×【C】万国博中央口駅

万博開催に合わせて、地下鉄御堂筋線と連絡する北大阪急行電鉄が万博会場まで路線を延伸。終点として会場正面に設けた臨時駅が「万国博中央口駅」です。
半年間で約4100万人が同駅を利用したそうですが、会期を終えると駅も路線も廃止されてしまった“幻の路線”です。

×【D】夢洲駅

令和7(2025)年に開業した大阪メトロ中央線の新駅で、大阪・関西万博(2025年日本国際博覧会)の会場最寄り駅です。
海底トンネルで延伸され、ホームもコンコースも地下。地下空間では国内最大級の幅55mの大型LEDビジョンが設置され、近未来を感じます。


【問題4】万博で日本に初上陸して以来、今ではすっかりおなじみとなったものとは何でしょう?

大阪府吹田市で昭和45(1970)年に開催された大阪万博(日本万国博覧会/EXPO’70)は、海外から日本に多くの文化がもたらされましたが、この万博で日本に初上陸して以来、今ではすっかりおなじみとなったものとは何でしょう?

A. アルミ缶入りビール
B. ジャイアントパンダ
C. ファストフード店
D. 市街電車

×【A】アルミ缶入りビール

日本初のアルミ缶入りビールの発売は、大阪万博の翌年・昭和46(1971)年にアサヒビール吹田工場で製造された「アサヒビール〈アルミ缶〉」です。
当時は瓶ビールのシェアが圧倒的でしたが、この商品の登場によって現代へと続く缶ビール時代の幕が開きました。

×【B】ジャイアントパンダ

日本に初めてジャイアントパンダがやってきたのは昭和47(1972)年10月28日。東京の上野動物園にカンカンとランランが来園し、大ブームが巻き起こりました。
現在日本でパンダを飼育しているのは上野動物園と和歌山県のアドベンチャーワールドだけとなっています。

〇【C】ファストフード店

正解です。

“カーネル・サンダース人形”でおなじみの「ケンタッキーフライドチキン」。アメリカで1930年に誕生したファストフードチェーンですが、昭和45(1970)年に万博会場のアメリカン・パーク内に実験店を出店しました。
一説にはこれが日本初上陸のファストフード店とされます。

その年に日本法人が設立され、名古屋市に1号店がオープン。2号店は大阪市、3号店は大阪府枚方市でした。

令和7(2025)年現在、初上陸の地に最も近いお店が「ららぽーとEXPOCITY店」。こちらでは関西で唯一、時間制で食べ放題のビュッフェが楽しめます。

×【D】市街電車

正式な交通機関としての市街電車(路面電車)は、明治28(1895)年から京都市内を走っていました。
きっかけとなったのが同年開催された第4回内国勧業博覧会。水力発電の電力を用い、七条停車場から会場の岡崎公園(現・平安神宮)まで来場者を電車で運びました。

この記事を書いたのは、TOKK編集部 K

生まれも育ちも京都。阪急電車の全駅を紹介した『まちあるき手帖 神戸線・宝塚線・京都線』を編集し、阪急電車の全駅を踏破した経験の持ち主。気になること、興味の対象は数限りなく、一日24時間では足りない!

うどん/コーヒー/ロードバイク/猫/読書/SNS(dispoで何を撮影するのが良いかお悩み中のこの頃)/ピラティス/和菓子/パン/電車/旅/東京/アンティーク/写真/建築

阪急沿線情報紙「TOKK」は今年で創刊から50年以上の情報紙。関西私鉄・阪急電車沿線のおでかけとくらし情報を毎月1回、各30万部発行するメディア。取材のこぼれ話やお店の方から聞いたお話や、くらしの中で気になる情報を毎日更新中です。

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