阪急電車の観光特急・京とれいん雅洛(がらく)の乗車方法、注目の車内デザインをTOKK編集部がレポート

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、京とれいん雅洛、京とれいんは現在運休しております。運行状況については、阪急電鉄ホームページをご確認ください。

2019年にデビューした阪急電車の観光特急・京とれいん雅洛。

阪急電車といえば、マルーン色の車体にゴールデンオリーブ色のシート、木目調の壁などが伝統ですが、京とれいん雅洛は、京都の自然や伝統建築をイメージして作られた特別な観光特急、車体のデザインや車内のインテリアもいつもの電車とはまるで違います。

阪急電車の特徴であるオリーブグリーンの座席シート

乗った瞬間から、みやびな京都の雰囲気に包まれて、京都に着く前から観光が始まっているかのよう。そんな京とれいん雅洛について、阪急電車のことならお任せ!TOKK編集部が乗車方法などの基本から、1両ごとに異なる車内の様子をご紹介します。

京とれいん雅洛はどこから乗れる?

京とれいん雅洛に乗車できる駅は次の6つです。

阪急電車の大阪梅田駅、十三駅、淡路駅、桂駅、烏丸駅、京都河原町駅

できれば、阪急大阪梅田駅、京都河原町駅から乗車し、約45分間の京とれいん雅洛の旅路を楽しんでください。

ちなみに、京とれいん雅洛が走っているのは阪急京都線のみです。※観光シーズンなどの特別な運行を除く。

大阪梅田駅発→京都河原町駅ゆき(1日4本) 
9:32(大阪梅田駅発)-9:36(十三駅発)-9:41(淡路駅発)-10:07(桂駅着)-10:13(烏丸駅着)-10:15(京都河原町駅着)
11:32(大阪梅田駅発)-11:36(十三駅発)-11:41(淡路駅発)-12:07(桂駅着)-12:13(烏丸駅着)-12:15(京都河原町駅着)
13:32(大阪梅田駅発)-13:36(十三駅発)-13:41(淡路駅発)-14:07(桂駅着)-14:13(桂駅着)-14:15(京都河原町駅着)
15:32(大阪梅田駅発)-15:36(十三駅発)-15:41(淡路駅発)-16:07(桂駅着)-16:13(烏丸駅着)-16:15(京都河原町駅着)
京都河原町駅発→大阪梅田駅ゆき(1日4本) 
10:41(京都河原町駅発)-10:43(烏丸駅発)-10:49(桂駅発)-11:15(淡路駅着)-11:21(十三駅着)-11:25(大阪梅田駅着)
12:41(京都河原町駅発)-12:43(烏丸駅発)-12:49(桂駅発)-13:15(淡路駅着)-13:21(十三駅着)-13:25(大阪梅田駅着)
14:41(京都河原町駅発)-14:43(烏丸駅発)-14:49(桂駅発)-15:15(淡路駅着)-15:21(十三駅着)-15:25(大阪梅田駅着)
16:41(京都河原町駅発)-16:43(烏丸駅発)-16:49(桂駅発)-17:15(淡路駅着)-17:21(十三駅着)-17:25(大阪梅田駅着)

京とれいん雅洛はいつ運行しているの?

運行日は土曜日、日曜日、祝日のみ
観光シーズンなどは特別な運行日が設けられる場合があります。最新情報は阪急電鉄公式サイトよりご確認ください。※車両検査時などの場合には、代替の一般車両で運行します。

京とれいん雅洛の乗車料金はいくら?

普通運賃のみで乗車することができます。

京とれいん雅洛の名前の由来

「京都へ観光に向かう際に、ご乗車された時から京都気分を味わってもらいたい」というコンセプトのもと開発されたのが京とれいん雅洛。「みやびな都(京都)へ向かう列車」=雅洛という造語が名前に採用されています。

京とれいん雅洛の特長は?

6両で編成されている雅洛は、1両ごとに異なるデザインが特長です。

秋→冬→春→夏→初秋→早春と、1号車から6号車までそれぞれに違ったテーマをもうけ、花や鳥、伝統柄などを主体にした落ち着いたデザインで統一されています。

阪急電車の車両工場のひとつ、正雀工場・車庫を訪問

ここからは実際に正雀車庫で撮影した京とれいん雅洛の写真で車内の様子をご紹介していきます。

阪急電鉄の車庫の一つ正雀工場の外観

案内いただいたのは阪急電鉄株式会社 技術部工場課管理係 小澤正弘さん。

京とれいん雅洛を案内してくれた小澤さん

車体にデザインされた大きな扇(おうぎ)が目印

京とれいん雅洛外観1

京とれいん雅洛の1号車の車体には、もみじをあしらった大きな扇(おうぎ)がデザインされています。そして「京とれいん雅洛」のロゴも。

車庫では、普通ならホームの下に隠れている車輪まで見えるため、ホームに立って電車を見るよりも、扇が大きく迫力があります。

京とれいん雅洛1号車 秋から始まる京への旅路

京とれいん雅洛1号車内観1

紅葉の文様で代表的な「流水に楓(かえで)」がデザインされた座席。背もたれから、座る部分にまで畳が貼られているという驚きのデザインです。

一人掛けの座席も背もたれ部分に高さがあり、後ろの方の気配も気にならないよう工夫がされています。包み込むようなデザインのひじ掛けは木でできており、暖かみのある雰囲気です。

京とれいん雅洛2号車 凛とした京の冬を表現した車両

京とれいん雅洛2両目車内

写真からも分かるように、通路部分も広く、ゆったりとしています。壁に沿って、横掛けのシートが配置されていて、奥までずっと見渡せるのが壮観ですね。

京とれいん雅洛2両目にある箱庭

デビューした当初、とても話題になった枯山水の庭です。さまざまなデザインを施した観光列車が走る日本ですが、これはなかなかないのではないでしょうか。電車の中に庭があるというのがスゴイ!

京とれいん雅洛2両目箱庭イメージ

京とれいん雅洛3号車 華やかな春の空気を運ぶ

京とれいん雅洛3両目車内

1号車は秋、2号車は冬と続き、3号車のテーマは春です。桜ちらしの柄を使い、ピンクや淡いベージュでまとめられた柔らかな雰囲気の車内です。

京とれいん雅洛3両目車内

3号車は窓に向かって座席が配置されています。この車両に乗って、桜の頃に西向日駅・西京極駅周辺など桜並木の続く場所を通ってみたら素敵だろうなと想像が膨らみます。

京とれいん雅洛4号車 京都の盛夏を葵(あおい)で表現

京とれいん雅洛4両目 夏の扇
京とれいん雅洛4号車車内

夏をテーマにした4号車は七宝紋の座席と市松柄の壁で統一され、6車両の中でも渋好みで、シックな雰囲気の車両となっています。

京とれいん雅洛4号車車内窓側

日よけはすだれが使われており、上部は雪見障子になっており、京町家の雰囲気そのままです。ゆったりと座れる一人掛けの席に座って、一人旅を楽しんでみるのもおすすめです。

京とれいん雅洛5号車 テーマはさわやかな初秋の京都

京とれいん雅洛5号車車内

秋が深まる前、初秋をテーマにした5号車。5号車にも坪庭が設けられており、つくばいや庭石が配されています。

京とれいん雅洛5号車の箱庭

京とれいん雅洛6号車 早春をことほぐ優雅な車両

京とれいん雅洛6号車エントランス

明るい色を使った多色の市松模様で揃えられた車内はきらびやかな雰囲気。円窓の周辺には鶴や松といったおめでたいモチーフが描かれています。

京とれいん雅洛5号車の座席シート

ゆったりと、京への観光を贅沢にしてくれる特別な空間

京とれいん雅洛の車内で、一番印象的だったのは通路です。普段、利用している阪急電車とは違い、濃い木目調をした通路は広くゆったりとしています。

例えるなら、手入れの行き届いた老舗旅館の廊下のようなしつらえです。

座り心地やデザインを凝らした座席ももちろん素敵なのですが、車内を移動するためのスペース=通路までも、車内空間と溶け合い、広くゆったり見えるよう工夫されているのが、特別な雰囲気を作り出していると感じました。

落ち着いた雰囲気をかもす細部にも注目

電車の車内にあって当たり前のモノといえば、つり革や天井の照明です。京とれいん雅洛では、つり革をはじめ、照明などが全て和モダンなデザインで統一されていて、主張することなく、車内の風景に溶け込む工夫がされています。

京とれいん雅洛木のつり革
京とれいん雅洛のエントランスにかかるオリジナルのれん
京とれいん雅洛の車内ダウンライト

伝統的な柄を表紙にした観光パンフレット。こちらも車内で手に取る事ができます。

京とれいん雅洛の車内に置かれたパンフレット

雅洛のデザインについて担当者にうかがいました!

全国の路面電車のデザインも手掛けられているというアルナ車両のデザイナーさんに、雅洛のデザインが出来上がるまでや、工夫された点などをうかがいました。

京とれいんの二代目となる雅洛は、乗った瞬間あっと驚くデザインを取り入れました。

京都の町家といえば、採光や風通しの為に坪庭があるのですが、「車窓を背景にした走る坪庭があれば面白いのでは?」というアイデアをもとにデザインしています。

庭は電車が動いてもばらばらにならないよう、白砂を固定するのに苦労しました。座敷から眺める感覚で楽しんでいただけるよう、庭のスペースは客室より照明を暗めにしスポットライトで庭をライトアップするなど、雰囲気をつくりだしています。

また、客室への入口にかけられているのれんは丹後ちりめんを使用しており、車内には実物の扇子を飾るなど、素材も京都にこだわっています。

最後に

現在は運休中の京とれいん雅洛ですが、再開した際にはぜひ一度乗車くださいませ。

1号車から6号車までをじっくりと撮影するのは、お客様が乗車されているとなかなか難しく、今回は特別に車庫で撮影をさせていただきました。

「京都までの移動時間も楽しんでいただきたい」という気持ちがたっぷりこもった観光特急・京とれいん雅洛。行きも帰りも雅洛に乗って楽しんでいただければと思います。

この記事を書いたのは、TOKK編集部 K

生まれも育ちも京都。阪急電車の全駅を紹介した『まちあるき手帖 神戸線・宝塚線・京都線』を編集し、阪急電車の全駅を踏破した経験の持ち主。気になること、興味の対象は数限りなく、一日24時間では足りない!

うどん/コーヒー/ロードバイク/猫/読書/SNS(dispoで何を撮影するのが良いかお悩み中のこの頃)/ピラティス/和菓子/パン/電車/旅/東京/アンティーク/写真/建築

阪急沿線情報紙「TOKK」は今年で創刊から49年目を迎える情報紙。関西私鉄・阪急電車沿線のおでかけとくらし情報を毎月2回、各30万部発行するメディア。取材のこぼれ話やお店の方から聞いたお話や、くらしの中で気になる情報を毎日更新中です。

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