六甲ミーツ・アート芸術散歩2020 みどころやアクセスガイド
2020.09.13ニュース
関西の秋のイベントとして定着した感もある、六甲ミーツ・アート芸術散歩。六甲山上を舞台に、野外などで数々のアート作品を楽しめる現代アートの野外展覧会です。2020年で11回目の開催となり、六甲山上の12の施設を会場に、国内外から過去最大44組のアーティストが出展。
9月12日から2カ月半ほど開催されるこのイベント。オープンエアという野外の環境でアートが楽しめるという、ある意味今の状況にぴったりな「六甲ミーツ・アート 芸術散歩 2020」のアクセスの方法から、今年の参加アーティスト、会場の場所などをたっぷりご紹介します。
目次
六甲ミーツ・アート芸術散歩2020とは
大阪と神戸の間に位置する六甲山は、都市近郊ながら豊かな自然と多様な文化を取り入れ明治時代の頃から市民の山として親しまれてきました。今でも植物園や牧場、博物館やホテル類などがあり、レジャーやスポーツを楽しめると多くの人が訪れています。そんな六甲山で秋に行われるのが「六甲ミーツ・アート芸術散歩2020」。今回2020年で11回目を迎える現代アートの展覧会です。
六甲ミーツ・アート芸術散歩アクセス
「気になるけど、どうやって行けば?」と思う方も多いのでは。
実は会場までは、様々な乗り物をたくさん乗り継ぎます。迷う方も多いということなので、阪急六甲駅からのアクセスをご紹介します。
1 阪急六甲駅を下車。改札を出たら突き当りを右へ
2 エスカレーターを降りると、市バスのバス停が見えます。16または106系統の「六甲ケーブル下行」に乗りましょう。 時刻表はこちら
3 終点まで行ったら、次は六甲ケーブルに乗ります。 時刻表はこちら
4 乗車する15分間、車窓に見えるのは、多くの植物が育つ山々です。
5 ケーブル下車後は、駅舎を出たら左へ。山上バスに乗って目的地へ!山上バスも行先があるので、間違えないように乗車して! 時刻表はこちら
お得な乗車券購入が上手に周るコツ
ここまで来て「そんなに乗るの?」となった方も多いはず。「六甲ミーツ・アート芸術散歩2020」は会場同士が少し離れているところも多く、密を考えて会場同士をハイキング気分で周ることもできますが、移動は山上バスへの乗車がやっぱり便利です。
そこで上手に周るお得な乗車券が複数あります。自分の使用する乗り物などの組み合わせで購入して、お得に周ろう!
※使用条件があるチケットがありますので、確認の上購入ください。
六甲ケーブルの往復と六甲山上バスフリーチケット 表六甲乗車券
大人1,370円 小児690円
発売場所 六甲ケーブル下駅
※2日間有効。※六甲山牧場・まやロープウェー方面行き、六甲摩耶スカイシャトルバスには乗車できません。※ケーブルカー下りを利用後は、同じ券で六甲山上バスは利用できません。
阪急電車各駅~六甲駅・神戸三宮駅間往復とケーブル下駅までの市バス往復、山上での移動など 六甲・まやレジャーきっぷ 阪急
大人2,100円 小児1,050円
発売場所 阪急電車各ごあんないカウンターおよび阪急六甲駅
※阪神電車を利用する阪神版もあります。※同チケットで山上施設をお得に利用できる特典も。
山上バスに乗り放題! 六甲山上バス1DAYパス
大人450円 小児230円
発売場所 六甲ケーブル山上駅
※六甲山牧場・まやロープウェー方面行き、六甲摩耶スカイシャトルバスには乗車できません。
六甲ミーツ・アート芸術散歩2020
今年の参加アーティストは過去最多!
招待アーティスト28組、公募アーテイスト16組の計44組が出展しています。
・IVAAIU CITY ・あとりえナカムラ ・アナ・シリング ・アレクサンダー・ボール ・上坂 直 ・内田 望 ・大阪府立天王寺高等学校美術部 ・大野光一 ・KIMU ・木村剛士 ・C.A.P.(特定非営利活動法人 芸術と計画会議) ・久保寛子 ・CLEMOMO ・小林夏音 ・コリー・フラー ・シュタイナッカー/ヴィラント ・スザンネ・カタリナ・ヴィラント ・田岡和也 ・髙橋 生也 ・髙橋匡太 ・竹内みか ・谷澤紗和子 × 藤野可織 ・田羅義史 ・土井満治 ・中村邦生 ・中村 萌 ・灰野ゆう ・早崎真奈美 ・林 和音 ・久松知子 ・兵庫教育大学ひょうごもんプロジェクト研究会 ・伏見雅之 ・史枝 ・フランツィスカ・フォン・デン・ドリーシュ ・前田耕平 ・マギー・ラプアノ ・MATHRAX〔久世祥三 + 坂本茉里子〕 ・松本かなこ ・松本千里 ・マリオン・ボーゼン ・宮木亜菜 ・ムットーニ ・山城大督 ・ヨハネス・エルマ
会場の数も過去最多!
旧六甲山ホテルの旧館を修復し活用した六甲山サイレンスリゾートが新会場に。また、サテライト会場として有馬温泉、JR新神戸駅ではサテライト展示を行います。
六甲ケーブル(六甲ケーブル下駅・山上駅)、天覧台、六甲山サイレンスリゾート(旧六甲山ホテル)、記念碑台(六甲山ビジターセンター)、六甲オルゴールミュージアム、六甲高山植物園、六甲山カンツリーハウス、六甲ガーデンテラスエリア、自然体感展望台 六甲枝垂れ、六甲有馬ロープウェー六甲山頂駅、グランドホテル 六甲スカイヴィラ、風の教会エリア
「サテライト会場」有馬温泉エリア「サテライト展示」神戸市街地(予定)「関連展示」TENRAN CAFE
早速、内覧会を少しだけレポート!
「六甲ミーツ・アート芸術散歩2020」スタート1日前の9月11日に内覧会が開催され、参加してきました。その内容を編集部Rが少しだけレポートします。六甲山はとても広いので、どこを訪れるべきかの参考にしてみて。
六甲山サイレンスリゾート
まず、編集部Rが訪れたかった会場の一つがこちら六甲山サイレンスリゾート。
阪神間モダニズムを象徴する施設としても知られ、2007年に近代化産業遺産の指定を受け、数々の著名人や文化人がゲストブックに名を連ねながらも2017年に営業を終えた六甲山ホテル。その六甲山ホテルが2019年に生まれ変わったのが、この六甲山サイレンスリゾートです。
六甲山サイレンスリゾートは、イタリア人建築家・ミケーレ・デ・ルッキが六甲山ホテルの歴史を受け継ぎながら、修復を手掛けました。生まれ変わった六甲山サイレンスリゾートには六甲山ホテルの遺構が上手に溶け込んでいます。
この六甲山サイレンスリゾートには、4アーティストの作品を展示。
1階には髙橋 生也の映像と中村 萌の木彫が展示。またミケーレデ・ルッキのデッサン画なども見ることができます。
2階のカフェテリアの天井のステンドグラスは、六甲山ホテルの時のもの。融合していてとても素敵な空間です。
2階は有料会場。1階に続いて中村 萌の木彫や、鉄を使った内田 望の作品、社会風刺を込めた久松知子の作品が展示されています。
六甲山をイメージしたアロマスプレーなども販売されています。マスクの香り対策にもよさそう。
六甲オルゴールミュージアム
19世紀後半から20世紀初頭を中心とした欧米の自動演奏楽器の演奏や展示をしている「六甲オルゴールミュージアム」。毎回、野外というロケーションが生かされた展示が多くそろう会場で、今回も周囲の虫や鳥の音とあわせて音を楽しむ作品だったり、デジタルを使用した未来型の作品などがまた、六甲オルゴールミュージアムはナイトミュージアム会場にも選ばれていて、昼と夜の違う表情を楽しむことができます。
ここ六甲オルゴールミュージアムでは、今回7組のアーティスト作品を展示。 ※自動人形師ムットーニの作品は、予約制でのみ鑑賞することができます。WEBまたは電話で予約ください。
まず、庭の池には伏見雅之の夜にしか見ることのできない作品。期間限定ですので気になる方は期間中の夜に。
庭の池の周囲に配置されるのは、木彫なのに人の電気に反応して音を発するMATHRAX(久世祥三+坂本茉里子)の作品と、ガスマスクの老婆が生き残りをかけて不思議な動物に乗ってサバイブする様子を見せたCLEMOMO、そしてこの六甲ミーツ・アート芸術散歩2020の展示中に虫や鳥たちが生活するなどをすることで時間の経過を見る林 和音の作品。
無料の展示施設になっている木道のせせらぎの径には、建築用の水糸を張って位置によって見え方が変わるのを楽しむ土井満治の作品、赤い彫刻にinstagramのARフィルターをかざすと鳥たちの舞踊が見えるIVAAIU CITYの作品を楽しむことができます。
六甲有馬ロープウェー 六甲山頂駅
今年2020年にゴンドラがスイス製のスタイリッシュなものにリニューアルした、六甲有馬ロープウェー。このロープウェーで有馬温泉駅まで12分の空中散歩で行くことができます。
ここで見られるのは、メロディーペットと呼ばれる昭和の遊園地やデパートの屋上の遊園地コーナーで見かけたあの乗り物をテーマに作る竹内みかの作品。退廃したものが楽園へ飛び立っていく様が表現されています。
六甲ガーデンテラスエリア/自然体感展望台 六甲枝垂れ
氷の切り出しやそれを使用した冷風体験ができる六甲山のシンボルにもなっている自然体感展望台 六甲枝垂れと1000万ドルの夜景など美しい眺望が見ながら食事などもできる六甲ガーデンテラスエリア。
この六甲ガーデンテラスエリアと自然体感展望台 六甲枝垂れはいずれもナイトミュージアム会場です。
まず六甲ガーデンテラスエリアと自然体感展望台 六甲枝垂れで見られるのは、6アーティストの作品。
六甲ガーデンテラスエリアでは、今回野外展示が初という顔の平面アートばかりの大野光一の作品など他3アーティストの作品を見ることができます。また関連展示としてリトルホルティやグラニットカフェでは気鋭のアーティストの作品も展示しています。※グラニットカフェでの鑑賞は、飲食の利用が必要です。
自然体感展望台 六甲枝垂れでは、2アーティストの作品が展示されています。今回六甲ミーツ・アート芸術散歩2020のメインビジュアルにもなっている、史枝の作品も建物内に展示。レプリカですが、メインビジュアルのように旗を持って撮影することもできるのでぜひ挑戦してみては。
いかがでしたか?
六甲ミーツ・アート芸術散歩2020は、会場も広く展示作品数も膨大!1日で周りきるにはだいぶ駆け足になってしますので、日にちを分けて訪れてみることをおすすめします。
また作品だけでなく、秋限定のグルメやスイーツなどもあるので楽しんでみて。記念に六甲ミーツ・アート芸術散歩2020オフィシャルグッズもお忘れなく!楽しくも優雅な秋を過ごしてみては。
スポット名 | 六甲ミーツ・アート芸術散歩2020 |
開催期間 | 2020年11月23日(祝)まで |
料金 | WEB購入(お得!) 大人2,300円 小人950円 通常購入 大人2,500円 小人1,000円 |
時間 | 10:00~17:00 ※会場によっては、17時以降も鑑賞できる作品あります。 |
定休日 | 9月17・24日。六甲山サイレンスリゾートは9月14・23・28と10月の毎週月曜休み |
問い合わせ | 078-891-0048(10:00~17:00) |
URL | https://www.rokkosan.com/art2020/ |
この記事を書いたのは… TOKK編集部R
大阪・北摂育ち。甘党で1日1回の甘いものが欠かせません。
愛しているものは、ミルクティーとチョコレートとナッツとチーズケーキ…
趣味は、美術館巡り(浮世絵大好き)と観劇(ストレートプレイ中心)
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阪急沿線情報紙「TOKK」は今年で創刊から48年目を迎える情報紙で、関西私鉄・阪急電車沿線のおでかけとくらし情報を毎月2回、各30万部発行するメディアです。取材のこぼれ話やお店の方から聞いたお話や、くらしの中で気になる情報を毎日更新中です。
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