紀伊國屋書店梅田本店スタッフが選ぶ!<夏に読みたい大作>
2020.08.04暮らし
紹介してくれたのは…
紀伊國屋書店 梅田本店 後列左から 鈴木美音さん、飯田稚菜さん、前列左から 蓮池まいさん、辻本 彩さん
今回のテーマは、「夏休みにおすすめの大作」。純文学から推理小説、漫画まで、夏の休日にじっくり読み進めたい日本人作家の読むべき大作を集めてみました。
しゃばけ シリーズ
江戸を舞台とした大人気シリーズ。茶目っ気のある妖怪など、個性的なキャラクターたちが事件を解決していく謎解きファンタジー。
薬種問屋に生まれた一太郎、通称若だんなが仲間と共に事件を解決していく物語。愉快な妖怪たちが大活躍するファンタジー小説ながら、随所にちりばめられた謎を解いていくミステリーとしても十分に楽しめます。
マンガ日本の古典 全32巻セット
東大クイズ王・伊沢拓司さんも推薦! この機会にまとめ読みしたい日本最古の書物を漫画界の巨匠たちが分かりやすく描いたベストセラー。
取り上げられているのは「因幡(イナバ)の素兎(シロウサギ)」や「八俣(ヤマタ)の大蛇(オロチ)」など、昔話としてなじみのある神話や寓話(ぐうわ)が出てくる書物の数々。あらゆる世代が楽しみながら理解を深められる内容で、子どもだけでなく大人にもおすすめ。
居眠り磐音 シリーズ
近年の時代小説ブームの先駆けとも。若い武士が巨大な悪に立ち向かう姿を描いた、平成を代表する時代小説。
武士・坂崎磐音が悲しい過去を背負いながら大きな陰謀と戦う、日本が誇る作家・佐伯泰英の代表作。時代小説ファンの心を掴んできたのはもちろん、テレビドラマや映画化もされ、若年層にも親しまれている。
十二国記 シリーズ
これぞ“小野不由美ワールド”! 2つの異なる世界を舞台に展開される、日本のファンタジー界に衝撃を与えた壮大なシリーズ。
わたしたちが生きる世界と、地図にない「十二国」で繰り広げられていく衝撃作。圧倒的なスケール感と、作品に彩りを加える魅力的なキャラクターや美しい自然描写によって、どんどん物語の世界に引き込まれていきます。
金閣寺
言わずと知れた鬼才・三島由紀夫の不朽の名作。実際にあった事件から着想を得た、近代日本文学を代表する傑作。
金閣寺焼失事件を、加害者の青年僧の目線で悲劇的に描いた一冊。心に直接語りかけてくるような、独特の“一人称告白体”が印象的。三島由紀夫の美しい文体でつづられた、青年の心情の機微にも注目です。
模倣犯(全五巻)
未曽有の連続誘拐殺人事件がテーマのサスペンス。暴走する加害者の愚かさや、被害者と加害者家族の苦しみがリアルに描かれた作品。
完全犯罪を企てようとする加害者と、地獄のような苦しみを味わう被害者や加害者家族。一つの事件をそれぞれの視点から生々しく描写することで、登場人物の心情を巧みに表現しています。
百鬼夜行 シリーズ
第二次世界大戦中と戦後の日本を舞台に陰陽師が奇妙な事件を解決。シリーズ累計1,000万部以上を誇る、独特な世界観が魅力の推理小説。
古本屋の店主で陰陽師の主人公が、憑(つ)き物を落としながら事件を解決していくユニークな展開。民俗学や論理学など、様々なジャンルから妖怪の成り立ちが説かれた奥深い内容。読み進めるうちに多くの知識を得られます。
流転の海 シリーズ
36年の歳月をかけて書き継いだ自伝的長篇シリーズ。一人の男とその家族の数奇な人生を、圧倒的なスケール感で描く。
著者が自身の父親をモデルにした実業家が主人公。終戦直後を生きた男の波乱に満ちた人生を、父と子、母と子の関係を軸に力強く壮大に描いている。生涯のうちに必ず一度は読んでもらいたい作品。
様々なジャンルから、一度は読んでおきたい大作をピックアップしてもらいました。まとまった休みを取りやすい夏に、ぜひ読んでみてはいかがでしょうか。
スポット名 | 紀伊國屋書店 梅田本店 |
時間 | 11:00~22:00 ※時間は変更の場合あり。 |
定休日 | 不定休 |
問い合わせ | 06-6372-5821 |
アクセス | 阪急大阪梅田駅下車すぐ |
住所 | 大阪市北区芝田1-1-3 阪急三番街【MAP】 |
URL | https://www.kinokuniya.co.jp/c/store/Umeda-Main-Store/ |
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