西宮神社参拝の行きかえりに寄りたい名物グルメ。大判焼きが人気の老舗・エビス屋小松商店

日本に約3,500社ある、えびす神社の総本社で、地元では「西宮のえべっさん」と親しまれる西宮神社。そのおひざ元、阪神西宮駅近くに建つエビスヤ小松商店はえびす焼きの老舗として知られています。

この記事では、エビス屋小松商店へのアクセスや人気のメニュー、周辺観光情報などをご紹介します。

エビスヤ小松商店へのアクセス

エビス屋小松商店の最寄り駅は阪神電車の西宮駅です。西宮駅の東出口からまっすぐ南へ進むと、ビルの1階に黄色の屋根が見えてきます。

西宮に住んでいる人ならみんな知っている?というくらいの有名店です。

以前は別の場所にありましたが、阪神淡路大震災の後に移転されました。それでももう20年以上、昔も今も地元の方のごひいきのお店として愛されています。

西宮戎神社のおひざ元、参拝途中に必ず立ち寄りたくなる?!

エビスヤ店舗外観
ビルの1階に大きな窓をとり、対面でえびす焼きなどを販売している

福の神・えびす神を祀る神社の総本社として知られる西宮戎神社のおひざ元にあり、現在の当主は三代目、80年以上も変わらない味の大判焼き・えびす焼きが名物のお店・エビスヤ小松商店。

エビスヤ小松商店が、一年で一番忙しいのは1月に西宮戎神社で執り行われる十日えびすの期間。こんなエピソードも西宮戎神社へ向かう道筋にあるお店ならではですね。

一番人気のえびす焼きは、黒あん、白あんから選んで

大判焼きを切ったところ
もちもちとした皮にも、自家製あんにもファンが多い

エビスヤ小松商店の一番の人気はなんといってもえびす焼き。100円玉1枚で1個買えるとあって、毎日のおやつにもぴったり、子どもも大人も気軽に食べられる嬉しいお値段です。

もちもちとした皮の中に黒あん、白あんがたっぷり。皮、あん、どちらも自家製で、特に生地のもっちり感にこだわっておられるそうです。

もったり絡むシンプルソフトクリーム

練乳と砂糖を混ぜ合わせただけというシンプルなソフトクリーム(ミルク味)も人気です。

毎年、ゴールデンウィークからは、蜂蜜から合わせて作るシロップが特長のかき氷も登場します。 味はミルク、抹茶、みぞれの3種、氷の上にソフトクリームのトッピングも大人気だそうです。

店内は思わず、一休みしたくなるほっこり空間

有名人のサインが飾られた店内
著名な方のサインって思わず見てしまうものです

店内には10名ほどが入れるイートインスペースもあり、人気店には欠かせない?! 著名人のサインがたくさんかかっています。本当に色々な方が取材にこられていました。

畳の座席に腰かけて、ちょっと一服。そんな時間の過ごし方ぴったりとくる雰囲気です。

焼いても、焼いても、次々と売れていくえびす焼き

大判焼きを焼いている店先の様子
えびす焼きは、カウンターに用意されたロゴ入りの紙にくるっと巻いて手渡される

エビスヤ小松商店があるのは大きなビルの1階、道に面して、お店の中までしっかり見える大きな窓が取られています。

窓の端の方に作られたガラスの引き戸を開けて、「えびす焼き1個」、「えびす焼き3個」と、取材の間にも次々とお客さんがやってきては、商品を買っていきます。

自転車でやってきた小学生の男の子、まとめ買いしていくご年配の男性、注文のたびに焼き立てのえびす焼きが紙に包まれて、「ハイ!100円です!」。

こんなやり取りが、数十年間ずっと続いてきたことを思うと、何だか温かい気持ちになります。

人を優しくつなぐ街の名店

エビスヤのショップカード
今日のおやつはエビスやのおいしいおやつ。懐かしさがジンワリとひろがるショップカード

えびす焼きは常に無くならないように、減り具合を見ながら、少しずつ焼き足しては並べての繰り返し。注文が入ると、カウンターに置かれた専用の紙の上で、素早くかつ、ていねいに包んで手渡し。

「ありがとう!」「ありがとうございます」と交わされる何気ない会話も長く愛される老舗の味わい。ホッと心温まる時間も老舗ならではです。

スポット名 エビスヤ小松商店
時間 10:00~19:00
定休日火曜日
問い合わせ0798-34-0828
アクセス阪神電車・西宮駅下車すぐ
住所西宮市馬場町2-23【MAP

エビス屋小松商店に行ったら寄りたい観光スポット

西宮神社

西宮神社は福の神として崇敬されるえびす様を祀る神社の総本社。えびす様を祀る神社は全国に3,500社あるといわれています。本殿は、江戸時代に四代将軍・家綱から寄進されたもので国宝に指定されています。

青空に朱塗りの本殿が映える西宮神社

えびす様が左脇に鯛を抱える姿にちなんで鯛の絵馬の奉納も。まん丸の絵馬がとてもかわいらしいですね。

鯛を描いた西宮神社の絵馬

一年でもっとも賑わう祭礼・十日えびす

1月10日を中心にした、9日から11日までの3日間に行われる西宮神社の「十日えびす」は、阪神間においても最大の祭典として広く全国に知られています。毎年、100万人を越える参拝者で境内はとても賑わいます。

9日の「宵(よい)えびす」には、有馬温泉の芸妓さんによる「献湯式(けんとうしき)」や、「宵宮祭(よいみやさい)」も行われますし、深夜12時にはすべての神門が閉ざされ、大祭前に身を清め、静寂の時を過す時間を持つ「居籠(いごも)り」となります。

西宮戎でにぎわう西宮神社

テレビなどでご覧になった方も多いのではないでしょうか。十日えびすの準備は1月8日に、卸売市場の若者の威勢のよい掛け声とともに奉納される大マグロで始まります。このマグロはお刺身にするとなんと約1,600人分ともいわれるもの。

近年になって、マグロの頭や背中などにお賽銭を張り付けて、商売繁盛、豊漁などの願を掛けるというのが恒例となっています。毎年、数万枚というお賽銭が張り付けられ、その「招福大まぐろ」は、今では西宮神社十日えびすの名物の一つとなっています。

スポット名 えびす宮 総本社 西宮神社
時間9:00~17:00
問い合わせ0798-33-0321
アクセス阪神西宮駅から徒歩約5分
住所西宮市社家町1−17【MAP
URL https://nishinomiya-ebisu.com/

少し足をのばして、廣田神社・広田山公園へ

廣田神社

廣田神社は京都の西方にあたる位置に建つ神社で、中世の貴族たちはこの辺りを「西宮」と呼び、西宮神社への参拝を西宮参拝と呼んでいたそうです。

西宮市にある兵庫県第一の古社とされ、神功皇后が武庫の地・廣田に創建されました。

コバノミツバツツジの群落

廣田神社の外苑内に10数カ所に分かれて群落するコバノミツバツツジ。総株数は約2万株にのぼるとも言われています。

春のシーズン中には、淡い赤紫色に咲き誇る「コバノミツバツツジ」の様子を楽しむことができる花の名所で、毎年、春にはつつじ祭りも開催されています。

つつじが咲き誇る西宮神社の境内

広田山公園は、樹林地や湖沼、海浜などの自然景観を広く楽しんでもらおうと設けられている「風致公園」の一つとして整備されたものです。

スポット名 廣田神社/広田山公園
問い合わせ0798-35-3039
アクセス阪急西宮北口から徒歩約25分
住所西宮市大社町7−7【MAP
URL http://www.hirotahonsya.or.jp/

最後に

最近では、大判焼きを食べるのは、お祭りや初詣などの時に屋台で買って食べるだけになってしまいました。エビス屋小松商店さんは昔からの作り方や販売スタイルを何も変えず、そのままずっと受け継いでおられます。

大人になってから、またあの味を食べたいと思った時に買いに行けるって本当に地元の方にとってはうれしいことですよね。

  • 掲載店舗や施設の定休日、営業時間、メニュー内容、イベント情報などは、記事配信日時点での情報です。予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。
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