ロケーション抜群の能勢「ほんたき 山のカフェ」で心潤す大人の休日を

妙見山の中腹にある本瀧寺の境内にある「ほんたき 山のカフェ」。阪急沿線から少し足を延ばし、大人の遠足はいかがでしょうか。山道を歩いて辿り着いた先には、空と山の絶景と、ここでしか味わえない絶品カレーが待っています!

ここでは、TOKK編集部が見つけた、とっておきの大人の休日をご紹介します。

場所は本瀧寺の境内。週3日だけオープンの絶景カフェ

今回、ご紹介する「ほんたき 山のカフェ」は大阪・妙見山の中腹にある本瀧寺の境内にあるカフェ。

山中までドライブもいいですが、気候が穏やかなシーズンはハイキングがおすすめです。

「ほんたき 山のカフェ」までのアクセスは、阪急川西能勢口駅から能勢電鉄に乗り換えます。

能勢電鉄は、兵庫県川西市の「川西能勢口駅」と、妙見山への入り口「妙見口駅」を結ぶローカル線で“のせでん”の愛称で親しまれています。

親会社の阪急電鉄と同じマルーンカラー!
車窓からの風景は緑が多くて癒やされます。

電車に揺られること30分、終点の妙見口駅へ到着!

ここから妙見山の中腹を目指します。所要時間は約90分。初心者にはうってつけのハイキングコースです。

十分に体が温まったところで、大きな鳥居が出てきました。

ここが妙見宗の総本山「本瀧寺」の参道の入り口です。

清廉とした空気が漂うお寺の境内に、2016年にオープンした「ほんたき 山のカフェ」は、月曜と週末、祝日のみの営業ですが、妙見山の中腹からの美しい景色とパティシエが作る本格スイーツで、ハイカーたちから人気を集めているんです。

カフェに到着すると目をひくのが解放感たっぷりのテラス。

テラス席からは遠く丹波方面まで見渡せるのだそうです。
山々の稜線(りょうせん)をぼんやりと眺めていると、身も心も解れていくようですね。

テラス席は全部で約20席ですが、店内にも横並びのカウンター席があって、こちらからも美しい山の景色を眺めることができます。

各テーブルに、双眼鏡がスタンバイされているのも絶景カフェならではですね!

体に優しい名物・薬膳カレー

スイーツを手掛けるのは、兵庫県のスイーツ激戦区・芦屋で修業をしたパティシエのナオトさん。

お店では、ロールケーキやプリンなどナオトさん自慢のスイーツが並びますが、意外にも看板メニューはカレーなのだそう。

「薬膳カレー揚玉葱」1,200円

「ハイキングの休憩にしっかり食べたい方のニーズにも応えられたらと思いました」とナオトさん。

宇治茶で炊いたご飯に生湯葉をトッピング。さば節の甘みたっぷりの出汁(だし)に、6種類の薬膳スパイスが利いたまろやかな味わいが特徴です。

一番人気の「薬膳カレー揚玉葱」には、たっぷりの揚玉葱がトッピングされています。

「お寺なので、お肉も小麦粉も不使用なヘルシーなカレーなんですが、ジャンキーなものって無性に食べたくなるじゃないですか」とナオトさん。

そんな話をお聞きしてから食べたカレーはちょっぴり背徳の味がしました(笑)

サクサクとした揚玉葱が食感のアクセントになって、一気に食べ終わりました。スパイシーながらも、まろやかで優しい味わい。思わず「おかわり」したくなる美味しさです。

揚玉葱のほかに「薬膳カレー山菜」1,400円と「薬膳カレー根菜」1,450円があり、「お子様カレー」600円には、なんとアイスが付いてきます!家族連れにも嬉しいラインアップですね。

境内に流れる清らかな湧き水

境内には1200年以上前に行基菩薩が開いたという滝「本瀧」があり、カフェの料理やドリンクには、この滝に流れる水と同じ、神聖な山の湧き水が使われています。

カフェでは、この湧き水をろ過して使っているのですが、口あたりがやわらかく、マイルドなので、ハンドドリップしたコーヒーともよく合います。

本瀧は、普段は一般の方は入れませんが、取材ということで特別に見せていただきました。

おだやかに見えますが、1分でも滝に打たれるのはきついそうです。

滝行は月に一度だけ一般参加も可能(男性は第2土曜、女性は第3土曜/要予約)です。勇気ある人はチャレンジしてみてください!

本瀧寺は、バイカーたちの聖地・バイク寺!?

近年、本瀧寺を語るうえで欠かせないのがバイクとの関係。

寺の和尚さんは、兄弟でハーレーダビッドソンに乗る大のバイク好きで、“ハーレー和尚”とバイカーたちから親しみを込めて呼ばれています。

今回特別に、弟の昭泉(しょうせん)さんが自慢の愛車を見せてくれました!

こちらは、ハーレーダビッドソンの「ファットボブ」というモデル。スポーティで旋回性能の高い、最新型のバイクが好きな昭泉さんに対して、兄の秀昭さんは、ビンテージの「ショベル」を愛用されているんだそう。

ご兄弟でハーレーに乗られるなんてカッコいいですね!

「普段この格好では、バイクに乗りませんけどね」と照れながらも、TOKKのリクエストに応えて、バイクにまたがってくださいました。

笑顔が素敵な昭泉さんのおすすめは、本瀧寺から京都の美山町を目指すコース。

「ちょうど本瀧寺から1時間なのですが、かやぶきの民家と里山の風景が美しいですよ。ゆったりと低速で走っていると、悩み事も吹き飛んでしまいます」とバイクの魅力を語っていただきました。

カフェが有名になるにつれて、全国からバイク好きが本瀧寺に集まるようになり、いつしか「バイク寺」と呼ばれるようになりました。

そこで、アメリカでバイクのお守りとされる「ガーディアンベル」から着想を得て作られたのが本瀧寺オリジナルの「守護鈴」です。

「守護鈴」2,500円

鈴の表と裏には、妙見菩薩を一文字で表した梵字と北斗七星が彫られています。本堂で祈祷もされていて、交通安全のお守りとして人気です。

地面の邪気を祓ってくれるので、地面の近いところにつけるのが良いそう。バイクの振動によっては、チリンチリンと綺麗な鈴の音が聞こえます。

そして、カフェではバイクにちなんだ、こんなスイーツも登場!

「ハーレー和尚の黒巻菓子(ロールケーキ)」450円

黒色のロールケーキで、ハーレーのタイヤを再現したそう。波型に振りかけられた粉砂糖がなんて細やか!

カフェで休憩をして、お土産に交通安全の守護鈴を買って帰るのが、バイク好きの間では、お決まりなのだとか。

「お寺だけですと、どうしても敷居が高いのですが、カフェができたことで、若い方が来られるようになり、境内が賑やかになって嬉しいですね」と昭泉さん。

秋の風が心地よい季節、絶景と名物の薬膳カレーを満喫しに、大阪「ほんたき 山のカフェ」へ大人の遠足にお出かけください。

スポット名ほんたき 山のカフェ ※2022年4月29日から「ほんたき寺巣(ホンタキテラス)」にリニューアル 
時間 9:00~17:00(LO16:30)
定休日火~金曜休(祝日の場合は営業)
問い合わせ080-6234-9069
アクセス阪急川西能勢口駅→能勢電鉄鉄・妙見口駅下車 約90分
住所豊能郡能勢町野間中718【MAP
URL http://www.hontakiji.com/guide/cafe.html

最後に

秋が深まれば、木々が色づきテラスからの絶景に美しい変化が訪れます。本瀧寺境内のモミジやイチョウも見応えたっぷり。紅葉のシーズンもおすすめです。

この記事を書いたのは… TOKK編集部S

グルメと絶景があればどこへでも。子育て奮闘中のママ編集。学生時代はリュック一つで旅をするバックパッカー。企業広報、ライターの経験を経て2010年にTOKK編集部へ。街ネタ・グルメ・カルチャーの発信に携わる傍ら、阪急沿線を飛び出し、全国の観光地やホテルを取材した経験も。仕事柄たま~に鉄分高め。

阪急沿線情報紙「TOKK」は今年で創刊から48年目を迎える情報紙で、関西私鉄・阪急電車沿線のおでかけとくらし情報を毎月2回、各30万部発行するメディアです。取材のこぼれ話やお店の方から聞いたお話や、くらしの中で気になる情報を毎日更新中です。

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