阪急三番街の南館2階にある「天ぷらまきの梅田店」は行列が絶えない人気のお店。
「あ、あそこか？」と思った人も多いでしょう。なぜ、多くの人を魅了するのでしょうか。どこに人気の秘密があるのか。
今回、そんな「気になるお店」を訪問、料理や雰囲気などをレポートします。

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「天ぷらまきの梅田店」とはどんなお店？

「天ぷらまきの」は旬の魚介類や野菜、鶏などさまざまな天ぷらを愉しめる専門店です。「天ぷら定食まきの」「天丼まきの」の名前でも展開しており、関西14店舗、関東2店舗（2025年4月末時点）の計16店舗あります。

特長はなんといっても、「揚げたて都度出し」の天ぷらがリーズナブルに愉しめることで、食事の進み具合を見ながら、写真のように目の前で職人さんが一品一品丁寧に揚げて提供してくれます。

揚げている人の中には、揚げ検定という社内の検定に合格した資格の保持者もおられるそうです。1日に5～6時間の特訓を週に3～4日、1～3か月かけて資格を取得するのだそうです。店の雰囲気もオープンキッチンで非常に開放的、天ぷらまきの梅田店のカウンターはきれいな白木でした。カウンターや椅子の高さも「揚げている様子を見て愉しめる」よう計算されているそうです。こうした「こだわり」がまきのの人気のベースにはあるんですね。

そんなまきののなかでも「天ぷらまきの梅田店」は一番の人気店で、「最大2時間待ち」も珍しくないのだとか。それには立地もさることながら、天ぷらまきの梅田店ならではの理由があります。

ワンランク上の「天ぷら膳」が天ぷらまきの梅田店では味わえる

天ぷらまきの梅田店は昨年リニューアル。その際、「天ぷら定食まきの」から「天ぷらまきの」に変更、“天ぷら”での日常の食事シーンを広げられる「ここだけ」の商品やサービスを展開しており、他店の「●●定食」ではなく「●●膳」という商品スタイルで提供しています。
たとえば、天ぷらまきの梅田店でしか味わえない限定の天ぷらや、海鮮ご飯とのセットメニューなど贅沢な「膳」を販売しており、さらにワンランク上の体験もできます。夜には天ぷらと共にお酒も楽しめ、特別なひとときを楽しむことも可能に。

天ぷらまきの梅田店の野尻さんによると一番の人気は「まきの天ぷら膳(玉子天付き)」（税込1,826円）で、海老2尾、いか、キス、舞茸、焼き芋、万願寺唐辛子の全7品（他のお店の「まきの天ぷら定食」だと6品）を味わえます。これにご飯、お椀、塩辛、柚子大根が付きます。ちなみに、まきのの「お膳」「定食」はすべて、ご飯、塩辛、柚子大根のお代わりが自由です。

7品のうち「焼き芋の天ぷらって何？」と思った人もいるかもしれませんね。単なるお芋ではなく焼き芋となると手間がかかるので、提供するお店はほとんどありません。焼き芋を提供するのも「天ぷらまきの梅田店ならでは」なんだとか。野尻さんの「焼き芋天は天つゆではなくお塩で食べてください。そのほうが、甘味が際立ちます」というアドバイスに従い塩でいただきましたが、品のいい甘味が口いっぱいに広がり他にはないおいしさでした。女性には「うれしい一品」といって間違いないでしょう。

「彩り4種の海鮮ご飯天ぷら膳」は天ぷらまきの梅田店のみのぜいたく膳

天ぷらまきの梅田店には10種類を超える「お膳」がありますが、なかでも野尻さんのおススメは「彩り4種の海鮮ご飯天ぷら膳」（税込1980円）です。こちらには海鮮ご飯（マグロ、イクラ、小柱、ネギトロ、大葉天）に、天ぷらが海老2尾、いか、なす、かぼちゃの天ぷら5品がつきます。まさにぜいたくな天ぷら膳で、梅田店でのみ提供されています。なんと鯛だしまでついていて、海鮮ご飯を食べた後にもご飯お代わりが自由なんですよ。「シメはお茶漬けを召し上がってください」（野尻さん）とのこと。今回は、こちらのメニューをいただきましたが、充分すぎるくらいお腹いっぱいになりました。

また、旬のものをネタにした天ぷら膳もあって、いまの時期なら「初夏薫る天ぷら膳」（税込1,980円〈玉子天付き2,145円〉）として、海老天、丸なす天、いわし天、太刀魚天、煮炊きごぼう天、ホタルイカと小葱のかき揚げに、甘味は桃の花餅、三色団子がついています。「せっかくだから季節も感じたい」という人はこちらをどうぞ。

お膳を頼んだら「玉子天プラス」はマストです

お膳のなかには「玉子天」付きにすることができるものがあります。玉子天はまきのの名物で、「絶対に食べたい一品」です。

先ほどの焼き芋天同様、玉子天にもおススメの食べ方があって、
（1）玉子天をご飯に乗せる、
（2）玉子の上に「黒八味」（黒七味＋唐辛子）をお好みでかける、
（3）天丼のたれをかけて、玉子かけご飯としていただく
普通の玉子かけご飯とは違った味わいがあります。ぜひ、試してみてください。

それにしても、「玉子天」だけでなく食べ放題の塩辛まであるのですから、ご飯が進むのは必至ですよね。「コメ高騰」のご時世です、「ご飯のおかわりを続けて大丈夫？」と心配になってしまいます。
それに対して野尻さんは「遠慮なく、おかわりしてください！」。まきのではお客さんの満腹感を大切にしており、お腹いっぱいで満足してもらうのが願い、とのこと。ここにもまきののこだわりがあります。

天ぷらまきの梅田店ではお酒も提供。お酒に合うメニューも豊富に

お膳や定食ではなく、「お酒と一緒に天ぷらを！」という人も多いでしょう。そんな人向けに天ぷらまきの梅田店ではお酒も提供しています。生ビール、焼酎、日本酒、サワーなどアルコールの種類も豊富で、「柚子ビール」「檸檬ビール」といった変わり種もあります。ノンアルコールのビールもあるので、お酒の弱い人も一緒に楽しむことができます。

天ぷらの盛り合わせや一本穴子天など定番メニューもありますが、せっかくですから天ぷらまきの梅田店にしかない品を注文しましょう。
テレビ番組でも紹介されたことがある「月見つくね天」（税込429円）は、系列の居酒屋の人気メニューを天ぷらにしたもので玉子の黄身が入った特製のタレに漬けていただきます。濃厚な味わいで日本酒にぴったりです。
「3種のカナッペ天」（税込759円）は、パンやクラッカーではなく、海苔や大葉の天ぷらを使います。その上にご飯を乗せ、さらにはネギトロ、イクラ、マグロをオン。海鮮のうま味が引き立ちます。こちらはビールのアテでしょうか。シメ用に「小柱と海老イカのかき揚げご飯」（税込649円）などもあるので、「軽く一杯＋晩ご飯」という使い方もできます。

1日に600個も売れる「天むす」はお土産にぴったり

さて、テイクアウトがあるのも梅田店の特長です。一番の人気は「天むす」で、ネタは鶏、エビ、イカ。それぞれ、たれご飯と梅しそご飯があるので、合計 6種類あります（1個税込330円。店舗では食べることができません）。なんとこの天むす、平日約400個、休日だと約600個も売れるそうですから驚きですね。4個入りで120円もお安くなるセットもあって、お土産にぴったりです。「行列に並ぶことはできないけど、まきのの天ぷらは食べてみたい」という人には、同じくテイクアウト用に販売されている「ご馳走天重」（税込920円）「海老天重」（税込960円）がおススメです。

天ぷらまきの梅田店へのアクセス。最寄りは阪急・大阪梅田駅の2階改札

天ぷらまきの梅田店の最寄り駅は阪急・大阪梅田駅です。
2階の改札を出てスーパー「成城石井」のある通路を真っすぐ進んでください。すぐにお店が見えてきます。客数はカウンター19席、テーブル18席。予約はできません。
お昼と夕方は常に混雑していますが、15時から17時にかけては比較的余裕があるので、食事の時間を気にしなくていいという人は、その2時間が狙い目です。

天ぷらまきの梅田店の基本情報（営業間、駐車場など）

スポット名	天ぷらまきの梅田店
営業時間	午前10時30分～午後11時 ※休みは阪急三番街の休みに準ずる
アクセス	阪急の「大阪梅田駅」2階改札すぐ
電話	06-6372-0501
住所	大阪市北区芝田1-1-3阪急三番街南館2F【MAP】
URL	https://stores.toridoll.com/110982

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この記事を書いたのは、TOKK編集部 K

生まれも育ちも京都。阪急電車の全駅を紹介した『まちあるき手帖　神戸線・宝塚線・京都線』を編集し、阪急電車の全駅を踏破した経験の持ち主。気になること、興味の対象は数限りなく、一日24時間では足りない！

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