駅と街のストーリー:リスタートする繁華街。~兵庫・神戸三宮~【TOKK2021年9月号】
2021.08.25特集
【TOKK2021年9月号】
護(まも)ってきたもの、つないでいくもの、そして、新たなスタートを切るもの。
街の玄関口・駅を出ると、それぞれの街を彩る物語との出合いがあった。
※新型コロナウイルス感染症対策の影響などにより、施設・店舗の定休日や営業時間などは予告なく変更される場合がありますのでご了承ください。また、お出かけの前に各施設・店舗にご確認いただきますようお願いいたします。
【神戸サンボア】始まりの地・神戸で新たな歴史を紡ぐ名店
神戸三宮の駅前が生まれ変わった。37のテナントとホテル、展望ラウンジを有する駅直結の「EKIZO神戸三宮」が、今年の春に開業したからだ。
通りにテラス席を構えるオープンな飲食店が目立つなか、空気がガラリと変わる一角がある。
薄暗い高架下に灯(とも)る明かりに浮かび上がるのは「SAMBOA BAR」の文字。
重い扉をグッと開くと、重厚なバーカウンターが目に入る。店中に漂うアーモンドのふくよかな香りに誘われるように、ハイボールを注文した。
サンボアは、花隈を発祥の地とする1918年創業のバーで、全国に15店舗ある。一時は神戸から姿を消したが、サンボアのDNAを受け継ぐ新谷尚人さんにより、「サンボア」としては実に67年ぶりに神戸での復活を果たした。
”老舗(しにせ)だ“”名門だ“と言うと、つい尻込みをしてしまうけれど、新谷さんいわく「ここは、ゆりかご(ハタチ)から墓場まで」老若男女を受け入れてくれる懐の深い空間。
「バーはお酒と雰囲気を楽しむ場」ゆえ、場を乱す客がいれば、新谷さん自らピシャリと喝を入れることも。だから安心して心地よく酔えるのだ。
「いつかまた神戸でサンボアを」そんな新谷さんの思いが実を結んだ今、名店の歴史が再び動き始めた。
取材メモ キンキンに冷えたサントリーのウイスキーと、ウィルキンソンタンサンを一気に注ぐ。氷は入れない。このサンボア流のハイボールを「コウベハイボール」と呼ぶ人もいるが、「コウベハイボール」は店の名前。かつて神戸朝日会館内にあった「神戸サンボア」の後の名称である。 |
スポット名 | 神戸サンボア |
時間 | 12:00~23:00 |
問い合わせ | 078-381-8179 |
アクセス | 阪急神戸三宮駅直結 |
住所 | 神戸市中央区加納町4-2-1 EKIZO神戸三宮1階海側ゾーン【MAP】 |
定休日 | 無休 |
URL | http://www.samboa.co.jp/ |
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