阪急沿線のさっぱりスイーツ!暑さを払う、涼感スイーツをいただこう【TOKK2025年6月号】

本格的な夏を前に、少しずつ暑さが増してくる時期。口当たりスッキリ、涼しくしてくれるスイーツをご紹介。

【京都・烏丸】大極殿本舗 本店甘味処栖園(せいえん)

食べる宝石とも呼ばれるキラキラの寒天菓子

京都にカステラを広めた草分けとされ、カステラ生地をベースとした和菓子を中心に販売している大極殿本舗。本店と、本店から少し北に位置する六角店に併設のカフェでいただけるのが「琥珀流し」。1月は金時にんじんをトッピングした「白味噌」、3月は小豆をトッピングした「桜花」、5月にはトマトをトッピングした「トマト」と、毎月食べに訪れるファンも多い一品となっている。

琥珀流し ヨーグルト、梅酒
各980円

琥珀流しは口当たりのよい糸寒天を極限までやわらかく、ふるふるの状態に固め、数種の砂糖をブレンドしてつくった白みつベースの冷菓となっている。6月は梅酒を混ぜ、梅の甘露煮をトッピングした「梅酒」と、ヨーグルトを混ぜ、メロンをトッピングした「ヨーグルト」の2種が楽しめる。

四代目主人の奥さま芝田さんによると「京都に来た時の記憶に残るもの、どこにもなくて、美しくて、おいしいものという条件で考案したのが琥珀流しです。寒天は基本的に何とでも合う食材ですので可能な限りやわらかくしてもらいました。白みつも、どの食材とも合う万能みつとなるようオーダーをして職人に作ってもらいました」という。

四代目主人の奥さまの芝田泰代さん。

限りなく透明に近い寒天は陽の光に当たるとキラキラ輝く。美しさをさらに引き立たせているのは適度な深さがあり、スプーンですくっても寒天が逃げないというガラスの器。方々を探し回ってやっと見つけたスプーンも、寒天をすくうのにピッタリのサイズ感と形なのだそう。

京都らしく奥に深い間取りを生かして設けられた甘味処。坪庭を見ながら、さっぱりと暑さを払ってくれる美しいスイーツを堪能して。

写真左:天井が高く落ち着いた雰囲気の甘味処栖園。
写真右:もう一つの夏の人気商品レモンの「レースかん」1本1,890円もぜひ。

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大極殿本舗の伝統を受け継ぐ「春庭良(カステーラ)」1本1,890円

店舗名大極殿本舗 本店甘味処栖園(せいえん)
営業時間10:00〜17:00(LO00:00)、販売は9:30〜18:00
定休日水曜休
問い合わせ075-221-3533
住所京都市中京区帯屋町590【MAP
アクセス阪急烏丸駅下車 約5分
URLhttps://www.instagram.com/daigokuden.honpo/

【神戸・花隈】JHOICE laboratory(ジョイス ラボラトリー)

季節の日本の食材をカカオと組み合わせるショコラ専門店の新感覚パルフェ

地元の人だけが知っている、使っている。そんな津々浦々の食材や調味料などをカカオとペアリングし提供しているのがJHOICE laboratory。

「この赤くてきれいなお酒は熊本県の地酒〈赤酒〉で、みりんの代わりに煮物に使うと格段に味がおいしくなります。このチョコレートに使われている丹波産〈黒にんにく〉はプルーンのような味わい、果皮の厚みとさわやかな香りが特徴の和歌山県産〈ぶどう山椒〉は……」。

オーナーの丈池さんの口からはスルスルと食材や調味料についてのエピソードが流れ出てきて、チョコレートを求めてきたはずが、いつの間にか日本各地の特産物に興味を惹かれている。ショーケースに並ぶチョコレートの姿かたちはオーソドックスな印象さえあるが、意表をつくカカオとの組み合わせ、その世界観にグッと引き込まれてしまう。

そして、毎月のパルフェでも同店の世界観を存分に味わうことができる。6月は「茗荷とショコラのパルフェ」が登場。グラスの底から「糀(こうじ)屋雨風さんの麴甘酒のブラマンジェ」、「グレープフルーツとソーテルワインのジュレ」、「高知四万十産・生姜(しょうが)のムースムラングショコラ」、「高知県須崎産・茗荷のグラニテ」、そしてお好みで和歌山県のクラフトジン「槙-KOZUE-」をかけていただく。茗荷のグラニテにジンをかけると一層、茗荷の味わいが引き立ち、さっぱりとした口当たりも際立つ。

茗荷とショコラのパルフェ
1,680円

チョコレートというフィルターを通して、日本の食や食材について知ってもらうというのが店のコンセプト。メイド・イン・ジャパンの魅力を凝縮したパルフェをぜひ味わって。

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JHOICE laboratoryの定番5種のガナッシュ。右上から時計回りにぶどう山椒、黒にんにく×苺、六甲味噌、醤油×黒糖×生姜、赤酒×生姜×シナモン。

店舗名JHOICE laboratory
営業時間12:00〜19:00
定休日日・月曜休
問い合わせ078-335-5980
住所神戸市中央区花隈町5-21【MAP
アクセス阪急花隈駅下車 約5分
URLhttps://jhoice.jp/

【高槻】はにたんやきとかんてんスムージーのおみせ

高槻産の糸寒天を使用しっかり冷やしてシンプルに楽しみたいプリンと水ようかん

写真上:かんてんやの水ようかん  250円
写真下:かんてんやのなめらか寒天ぷりん  170円

高槻に本社を構え現在も伝統的な寒天づくりを守り、継承している会社「タニチ」。日本での寒天の歴史は古く約1200年とも言われる。しばらくは京都のみで作られていたものが、現在の高槻市にも伝わった後は、技術革新によって良質かつ大量の寒天が生産されることとなる。菓子商材全般を販売する同社では、寒天はお菓子にも使われることが多いとの理由もあって、寒天製造の伝統を受け継ぐと共に、寒天に関わる広報などの役割も担っているそう。

寒天の最盛期は冬の寒さが厳しい12月から2月にかけて。海藻、テングサを煮固め、凍結と乾燥を繰り返して作られる。

今回紹介する寒天ぷりん、水ようかんだけでなく、寒天を使用した商品の開発にずっと取り組んでいて、過去には水耕栽培で作られた地元産トマトのゼリーや、地酒を使用した日本酒ゼリーなども登場している。

新商品が発売されたら早めの購入がおすすめ。

商品が買えるのは阪急高槻市駅すぐにある同店。タニチの新業態としてランチなどを提供するかたわら、キッチンの奥では担当の福田さんが日夜、寒天商品の試作も行う。

タニチの社員に支給される「高槻寒天」と書かれたTシャツで店頭に立つ担当の福田さん。

寒天ぷりんは滑らかな口当たりとすっきりとした甘さ、水ようかんは冷やしてツルっと食べたい。夏に向けて寒天を使用したスムージーも登場する予定。テイクアウトで寒天スイーツを楽しんで。

店舗名はにたんやきとかんてんスムージーのおみせ
営業時間12:00~14:00、16:00~売り切れまで
定休日日・月曜休
問い合わせ070-4394-0928
住所高槻市城北町1-1-6【MAP
アクセス阪急高槻市駅下車すぐ
URLhttps://www.instagram.com/hanitanyaki_kantensmoothie/

【箕面】フォレストガーデン

柚子スカッシュフロート 800円

阪急箕面駅からすぐ、自宅をそのままカフェとして利用した、まさに隠れ家な1軒。敷地内で育つ柚子からジャムを作り、アイスクリームも手作りと、素朴ですっきりとした味わい。手間ひまかけたランチメニューもおすすめ。

店舗名フォレストガーデン
営業時間11:00~15:00(LO14:30)
定休日月・火・日曜と祝日は休
問い合わせ072-734-6172
住所箕面市箕面6-10-21【MAP
アクセス阪急箕面駅下車 約3分
URLhttps://icco82milkyway.wixsite.com/forestgarden

【豊中・庄内】菓匠 栄久堂吉宗

葛バー 各250円(右より)オレンジ、白桃、いちご、栗小倉、抹茶大納言

5年前に登場し夏のヒット商品となっている冷菓。同店で大人気のフルーツ大福と同じ、最高級の食材を贅沢に使用し、葛の弾力と滑らかさでまとめている。新食感も楽しい凍らせていただく夏の和菓子、人気商品のため早めの購入を。

店舗名菓匠 栄久堂吉宗
営業時間8:00~19:30
定休日木曜休
問い合わせ06-6332-1440
住所豊中市庄内西町3-1-3【MAP
アクセス阪急庄内駅下車すぐ
URLhttps://www.eikyudou-yoshimune.com/

【京都・上桂】お菓子なやくぜん Pâtisserie MP

あじさいゼリー 420円

薬剤師でもあるオーナーパティシエ髙村さんが作る「おいしくて身体にやさしい」ケーキや焼き菓子が人気の同店。6月はバタフライピーを使った美しい青紫色のゼリーが目を惹く「あじさいゼリー」が登場。キウイゼリーとヨーグルトムースを合わせた初夏らしいスイーツ。

店舗名お菓子なやくぜん Pâtisserie MP
営業時間10:00~19:30
定休日火曜休、不定休あり
問い合わせ075-383-5388
住所京都市西京区山田車塚町3-3【MAP
アクセス阪急上桂駅下車 約12分または阪急桂駅下車 約15分
URLhttps://patisseriemp.com/

【芦屋】茶と菓と いい日

和栗と胡桃のぜんざい 850円
リーフティーICE(煎茶 おくみどり)1,000円

種から育てた茶樹から採れた茶なども扱う茶と菓子の専門店。自家製の餡に白玉、和栗、くるみなどが入った冷たいぜんざいは、それぞれの個性をそのまま味わえる一品。やさしい甘味が特徴の煎茶とセットでどうぞ。

店舗名茶と菓と いい日
営業時間11:00~18:00(土・日曜と祝日は10:00~)
定休日水曜休、不定休あり
問い合わせ0797-35-8808
住所芦屋市公光町2-3【MAP
アクセス阪急芦屋川駅下車 約12分
URLhttps://www.instagram.com/chatokato_iihi/

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