大阪府立中之島図書館では開館120周年を記念し、3月1日から3月30日まで、特別展「髙田郁『あきない世傳 金と銀』『銀二貫』の世界」を開催する。小説家・髙田郁さんを招いての特別対談「古典籍でひもとく江戸時代のくらし」も行われるので、詳細をチェックのうえ、ぜひ参加してみて。

小説家・髙田郁さんとは？

兵庫県宝塚市生まれ。中央大学法学部卒。法曹界を目指していたが、1993年集英社レディースコミック誌『YOU』で漫画原作者「川富士立夏」としてデビュー。
2008年に『出世花』で小説家に。著書に『銀二貫』、『みをつくし料理帖』シリーズ、『あきない世傳　金と銀』シリーズなど。2013年『銀二貫』で第1回大阪ほんま本大賞を受賞し、2022年には第10回となる同賞の大賞を『ふるさと銀河線ー軌道春秋ー』で受賞。趣味は旅と落語。

展示の内容は？

髙田郁さんの小説の面白さは、そのストーリーや魅力ある登場人物はもちろん、何よりもしっかりと調べつくされた時代風景にある。

頭に浮かんだ物語を裏付けるために調べた古典籍や古地図、その資料を調べていた時に頭に浮かんできた物語…。 髙田さんは創作の際、中之島図書館をよく訪れていたそう。

江戸時代の人々のくらしや商いの様子、『あきない世傳 金と銀』に登場する場面や人物、書籍など、髙田さんの物語の世界を、図書館の資料を通して楽しんでみよう。

第１回大阪ほんま本大賞を受賞した『銀二貫』に関するコーナーも設けられているので、物語の世界を深く辿ってみてはいかがだろうか。

展示の詳細はこちら！

【2/17応募締切】特別対談「古典籍でひもとく江戸時代のくらし」も開催！

髙田郁さんはエッセイ集『晴れときどき涙雨 髙田 郁のできるまで』でも触れている通り、中之島図書館をよく訪れていたそう。図書館で何を考えていたのか、何を調べていたのか。調べたものは物語のどこに反映されたのか？
3月3日（日）に行われる特別対談「古典籍でひもとく江戸時代のくらし」では、髙田さんの友人でもある大阪大学大学院経済学研究科の鈴木敦子さんが「髙田郁に聞きたいこと」を投げかけ、本を読む楽しさと図書館で調べる面白さについて自由にトークを繰り広げる。

参加費は無料だが、事前応募制（応募者多数の場合は抽選）となっており、2月17日（土）まで応募受付中だ。
髙田郁さんの創作を支えた「本を読むことの楽しさ」「図書館で調べる面白さ」を、トークからぜひ感じ取ってほしい。

特別対談「古典籍でひもとく江戸時代のくらし」の詳細はこちら！