【阪急沿線で、半世紀。vol.3】からふね屋珈琲 三条本店
2022.05.2550周年
誰もがきっと1つは持っている“なつかしの場所”。
沿線で愛される、1972年創業のお店の、素敵なストーリーをご紹介。
始まりは一杯のコーヒーから…
熱を加えることなく、4~6時間かけて、じっくりと抽出する水出しコーヒー・ダッチコーヒーはからふね屋珈琲の創業以来の名物。元々、インドネシアで飲まれていたものをオランダ人が世界に広めたことからダッチコーヒーという名前で呼ばれている。深いコクと香りの高さから店の看板商品として50年間愛され続けている。同店は、創業から現在まで経営の母体は3度変わっているが屋号と共にダッチコーヒーは受け継がれ、歴史の重みを感じずにはいられない一杯となっている。
おすすめの飲み方を聞いてみたところ、「まずはブラックのまま半分くらい飲み、その後、ミルクとシロップを加える」のが良いそう。ダッチコーヒーならではのマイルドで飲みやすい味わいを楽しんでから、ミルクとシロップを加え、味の変化を楽しむのがポイント。
「パフェのからふね屋」が誕生するまで
一方で、からふね屋珈琲といえば「パフェのお店」とのイメージを持つ人も多い。ダッチコーヒーの伝統を守りつつ、コーヒーに合う多数のパフェの開発が始まったのは、三条本店を基幹店としてスタートした10数年前。元々、からふね屋珈琲は、他の喫茶店などと比べるとパフェのバリエーションが豊富で、お客さんからも好評だったという。
コーヒー以外の目玉商品を何にするか探っていた折に、パフェの種類が多くて人気なのだから、そこを強化する方針が決まり、現在に至る。以前は各店舗のキッチンでパフェ担当が試行錯誤を重ねていたが、今はメニュー開発部門で季節ごと、イベントごとなどに考えられている。
定番から変わり種まで世に出たパフェは600種以上!
広報担当の山西さんによると、これまで世に出たパフェの数は約600種、チョコ、フルーツ、和風、ベジタブル、揚げ物など常時約150種を提供する。そこで興味が向かうのは商品化が叶わなかったメニューなど、開発の裏側だ。一度店に並んだが長く提供できなかったのは、「納豆パフェ」「ジンジャーパフェ」などで、すり下ろすなどした素材をソフトクリームの中に混ぜ込み提供されたが、ロングセラー、ヒット商品とはならなかったそう。メニューにあれば挑戦してみたい気がするのは私だけだろうか…。
ちなみに「黒みつと抹茶わらびもちパフェ」「ロイヤルミルクティパフェ」「ジャンボチョコソフトパフェ」の定番3種が常に人気の上位を占めているという。
静かに愛され続ける名店のコーヒーと、マスコミなどでも話題となることが多いパフェ、新旧ともに手を取り合って次の50年へからふね屋珈琲の歴史は続く。
祝!TOKK50周年コラボ
本紙とからふね屋珈琲の50周年コラボ商品として登場したのが「シャンティローズパフェ」1,050円。爽やかな見た目と味わいはこれからの季節にもぴったり、提供は8月末までを予定。箕面店、高槻店では本店と違う内容の50周年パフェをいただくことができる。下から順に、白桃ローズゼリー、ピーチアイス、シリアル、ホイップ、ピーチソース、ソフトクリーム、クラッシュローズゼリー、ホイップ、ミント、ベリー。
スポット名 | からふね屋珈琲 三条本店 |
時間 | 9:00~23:00 |
定休日 | 無休 |
問い合わせ | 075-254-8774 |
アクセス | 阪急京都河原町駅下車 約10分 |
場所 | 京都市中京区大黒町39【MAP】 |
URL | http://karafuneya.jp/ |
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