通信販売などを手がける神戸の「フェリシモ」から、裏表も前後もなく着られる衣類が2月14日よりウェブサイトにて発売された。

フェリシモが『マイノリティデザイン』の著者・澤田智洋さんを迎えて設立した「オールライト研究所」。「そのままでたのしい、そのままがたのしい暮らし」をテーマに、様々な人と一緒に商品開発に取り組むプロジェクトで、今回発売された商品はその第一弾だ。

いたるところに工夫が施されていて、例えばポケット付きTシャツは、袖口、衿ぐり、裾を、裏と表が気にならないバインダー仕様に。脇は縫い代倒しが見えないよう、折り伏せ縫いで仕立てている。また、タグはポケットの内側に隠れるように取り付けられていて、肌に当たらないようにも配慮されている。

「裏表をよく間違えてしまう」という人や、視覚障がいや麻痺といった障がいがある人にも使いやすいデザインとなっていて、「すべての着こなしが正解」。

今回は「裏表のない世界」がテーマ。商品開発では、誰もがもつ弱みや苦手、コンプレックスを「そのままでいい」と思えるようにと、澤田さんをはじめ視覚障がいや麻痺などのある人など、様々な年齢・性別の人に意見をもらったり、アドバイザーとして試着をしてもらったり、改良を重ねて誕生した。

ポケット付きTシャツのほかに、リラックス感たっぷりのダブルガーゼパンツと靴下も同時に発売されている。

誰にとっても、使いやすくてやさしく、そしておしゃれも楽しめるアイテム。今後の「オールライト研究所」の取り組みにも注目だ。

「裏表のない世界」の特設サイト＞＞ https://feli.jp/s/pr230214/1/

「裏表のない世界」プロモーション動画