【京都御苑】花、自然、神社…。御所以外の見どころ、アクセス(駐車場)、休憩スポットまで。TOKK編集部が徹底レポート!
2022.02.03おでかけ
明治維新まで天皇陛下の住まいであった京都御所はどなたもご存じかと思いますが、京都御所などを取り囲む大きな公園を京都御苑(きょうとぎょえん)と呼び、こちらにも多くの見どころがあります。
明治時代になってから石垣に囲まれたという京都御苑、中に入ってしまえば、外の喧騒とは無縁、食事もできて、休憩場や児童公園、トイレも完備、お花見や観梅、昆虫観察やバードウォッチングなんかも楽しめてしまうのです!
この記事では、アクセスなどの基本情報から見どころまでをしっかりご紹介していきます。
それではまず、京都御苑へのアクセスからです。
目次
大阪方面からのアクセス
初めての方、観光で来られた場合には、京都市営地下鉄・丸太町駅の1番出口を出てすぐの間之町(あいのまち)口から入るのがおすすめです。
入り口のそばに総合案内所があるため、ここで情報を得てから散策に出発すると便利です。
JR京都駅から京都市営地下鉄に乗り換え、丸太町駅または今出川駅下車すぐ
阪急烏丸駅で市営地下鉄に乗り換え、丸太町駅または今出川駅下車すぐ
京阪七条駅または清水五条駅で市営地下鉄に乗り換え(移動には徒歩約10分かかります)、丸太町駅または今出川駅下車すぐ
車でのアクセス。京都御苑の東と西に駐車場があります。
京都御苑の【西側・烏丸(からすま)通】
7時〜20時(24時間出庫可)
最初の3時間は800円(以降、30分100円)、当日最大料金1,200円
京都御苑の【東側・寺町(てらまち)通】
24時間営業
8:00~20:00 20分100円、最大1300円
20:00~8:00 60分100円、最大500円
自転車でのアクセス
自転車で来られる場合は、京都御苑の東側駐車場のそばに駐輪場がありますので、そちらを利用します。
気になる京都御苑のお手洗い情報
京都御苑内ではトイレの心配は必要ありません。
京都御苑の4隅、グラウンドや児童公園のそば、休憩所や駐車場そばなど約10か所あり、小さい子からご年配の方まで気兼ねなく時間を過ごせます。
車いすの方や赤ちゃんと一緒でも心配なく利用できるように配慮されています。
京都御苑の位置とエリア
京都御苑は宮内庁ではなく、環境省の管轄となっています。
どれくらい広いか、分かりやすいようにGoogleマップを張り付けておきます。
南北は丸太町通から今出川通まで、東西は烏丸通りと寺町通まで、周囲をぐるりと石垣と木々に囲まれています。
京都の街なかでは一番大きなエリアになるかと思いますが、それもそのはず江戸時代には京都御所を中心として、宮家や公家の屋敷が並んでいたといいますから、そんな様子も想像しながら歩くととても楽しいです。
史跡や神社、季節の花、樹齢何百年という大木など見どころはたくさん!
見どころをすべて!ご紹介すると多すぎて分かりずらいため、実際に歩いてみて気になった場所、特に面白いと思ったところを中心にご紹介していきます。
まずはパンフレットを手に入れよう!
苑内が簡易に表現されて、見やすく便利なのが苑内案内マップ。自然観察や歴史など興味に合わせたマップも準備されています。
まずは季節ごとの花々。梅と桜、紅葉の季節は京都御苑のハイライト
【京都御苑 西側】
京都御苑には梅林があり、最盛期には辺り一面に良い香りが漂います。
梅林の中を歩けるように道が整備されていますので、早春の頃はぜひ訪れたい場所です。
【京都御苑 北側】
京都で一番早く咲き始めるので有名なのが京都御苑の北側にある近衛池周りのしだれ桜です。
梅が終わり、少し春めいてきた頃に満開を迎え、これを見るとやっと春が来たと毎年楽しみにしています。
【京都御苑 東側】
木々に囲まれた京都御苑ですから紅葉の季節も美しいのですが、特におすすめしたいのはイチョウです。
とても大きなイチョウの木が真っ黄色に色づく様子は壮観です。
京都ならでは?「京都観光神社」
京都御苑の中に鎮座する神社の一つ、宗像(むなかた)神社の中に祀られているのが、「京都観光神社」。恵まれた京都の観光資源への感謝を表し、昭和15年に建造されたそうです。
さまざまなご利益がある神社が数多くある京都ですが、こんな神社もあるのか!と驚きました。
宗像神社には、多紀理比売命(たぎりひめのみこと)、多岐津理比売命(たぎつひめのみこと)、市岐嶋比売命(いちきしまひめのみこと)の御三姫の大神を総称した宗像大神を祀っています。交通、文化、産業の道の安全と繁栄の守護神です。
京都御苑・京都御所限定みやげが買える、食事ができる休憩所
中立売御門の北側に位置し、御苑の木々に囲まれた無料休憩所です。
木をふんだんに使った建物には、大きな窓がはめ込まれていて、中にいても御苑の森の中にいるような空間が心地いいです。
無料で利用できるスペースと、うどんを中心とした京都らしいメニューとスイーツがいただける檜垣茶寮とが一つの建物の中に入っています。
おみやげコーナーもあり、聖護院八つ橋(しょうごいんやつはし)さん、お漬物の大安(だいやす)、日本料理店・吉兆(きっちょう)さんなど京都の名だたる有名店の京都御所、京都御苑限定のおみやげを買えます。
ここは必ずチェックしたいところです。
この日、私が購入したのは俵屋吉富(たわらやよしとみ)さんの麩(ふ)菓子・菊華仙。
軽い食感とほんのりした甘さがクセになる昔ながらのお菓子ですが、天皇家の紋章「菊の御紋」も入っていまして、やはり食べる前には一瞬、躊躇してしまいますね。
京都御所の東北角の鬼門にある猿が辻
猿が辻は京都御所の鬼門(きもん)となる東北角にあります。築地塀の角を欠いて、日吉山王社の神の使いである猿が祀られています。
この猿が夜な夜な通行人にいたずらしたため、金網で閉じ込められたと伝わります。金網で少し見づらいですが、木彫りの猿がちょこんと座っています。
自然発生?自転車道にご注意を!
こちらは京都御苑を自転車で通り抜ける地元の方にはよく知られたものです。
京都御苑は小石が敷き詰められていますので、自転車のタイヤが石にとられて進みづらく、前の人が通った同じ場所をみんなが通っていきます。そのために、こんな自転車道ができてしまいます。
自然観察を楽しみたい人は苑内の東を目指そう!
京都御苑を歩いていると目につくのが樹齢何百年という大木です。京都御所を取り囲むように整備されている御苑、その御苑をさらに取り囲むように木々があり、ここだけこんもりと木がしげり、自然豊か、自然観察にもぴったりの場所なんです。
御苑の東側には、トンボ、鳥、ドングリ、キノコなどなど、本当にたくさんの種類をみることができます。森の中ではバードウォッチングを楽しんでいる人も多いですよ!
春には絵本に出てきそうな草原も見ることができます。
こちらは京都御苑の北側に位置する「母と子の森」にある森の文庫です。森の中にある図書館なんて素敵ですね~。
京都御苑への門や入り口の数はなんと14か所も!
苑内マップで確認しますと、御苑への出入りのための門や口は全部で14か所。立派な門をくぐって入ります。
写真は丸太町通りに面した堺町御門です。街中にこんな立派な御門が構えられているのも京都御苑ならではです。
京都三大珍鳥居の一つ。珍しい形の鳥居がある厳島(いつくしま)神社
京都三大祭り、京都三大奇祭(きさい)など、「三大〇〇」と色々ありますが、こちらの神社の鳥居は「京都三大珍鳥居」の一つです。
唐破風(からはふ)鳥居と呼ばれ、唐破風のように、中央がもりあがっているのが特徴です。
家業繁栄、家内安全にご利益があるとされています。
最後に
京都御苑は環境省が国民公園に制定し、広く一般にも公開されています。
観光の方というよりは、地元の方の憩いの場となっていますが、何度も京都に来られているというリピーターの方が「住んでるかのように楽しむ京都旅」にぴったり。お気に入りのパン屋さんで買い物をして、京都御苑で食べたりするのもおすすめです。
この記事を書いたのは、TOKK編集部 K
生まれも育ちも京都。阪急電車の全駅を紹介した『まちあるき手帖 神戸線・宝塚線・京都線』を編集し、阪急電車の全駅を踏破した経験の持ち主。気になること、興味の対象は数限りなく、一日24時間では足りない!
うどん/コーヒー/ロードバイク/猫/読書/SNS(dispoで何を撮影するのが良いかお悩み中のこの頃)/ピラティス/和菓子/パン/電車/旅/東京/アンティーク/写真/建築
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