8月7日より、宝塚大劇場で上演中の雪組公演『CITY HUNTER』『Fire Fever!』は、累計発行部数5,000万部を超える大人気コミック『CITY HUNTER』の初の舞台化と、舞台上で火花を散らすように競い合い、客席を熱狂の渦に巻き込むショーの二本立て。

今回のお芝居やショーの見どころ、新生雪組についての思いや意気込みなどを、雪組トップスター・彩風咲奈さんに伺いました。

『CITY HUNTER』の世界観をどのように表現されますか？

お稽古が始まってからも、漫画を手元に置いて、時間の許す限り読み込んでいます。漫画が原作ということで世界観を表すのが難しいのではないかと思われるのですが、『るろうに剣心』に出演させていただいた経験にとても助けられています。原作と宝塚版の世界観やキャラクターをミックスし、良い作品を作っていきたいと考えています。

演じられる役の魅力について教えてください。

冴羽獠はキャラクターとして、少しはじけた感じに見えるかと思いますが、強いヒーローであり、チャーミングでコミカル。男性としても本当に格好の良い人物だと思います。80～90年代の日本を舞台に、ポップで懐かしい雰囲気もある作品のため、お稽古場もいつも明るく楽しい雰囲気です。お稽古を繰り返す中で、全員が日々進化し、良い作品に一歩ずつ近づいていると感じています。

ショーの内容について教えてください。

プロローグから歌とダンスで盛り上がる、とにかくエネルギッシュなショーになっています。お芝居とショーで、一つの作品として完成するような構成になっておりますので、その点にぜひご注目いただければと思います。情熱的なフィナーレに向かって、体力の限界まで挑戦するぞ！という気持ちで臨んでいます（笑）。

トップとしての今後の抱負をお聞かせください。

これまで多くの雪組の先輩方の背中を見て学んだことは、どんな時も前向きに、自信をもって取り組み、失敗を恐れず挑戦すること。退団するその日まで、正統派の男役としての理想像を追求し、彩風咲奈の男役を皆さまの記憶にどう残すことができるかを追い求めていきたいと思っています。

雪組をどんな組にしていきたいですか？

これまで先輩方からいろいろなアドバイスやご意見をいただき成長させていただいたように、先輩や後輩という垣根を越えて、良い作品を作るためであれば、きちんと意見を言い合える環境を大切にしたいと考えています。各々が自分のやるべきことに取り組みながら、毎公演、全員でお客様に喜んでいただける舞台を作っていけたらと思っています。