阪急大阪梅田駅から宝塚線に乗って普通電車で約13分。全国的にも高級なイメージで知られる豊中市。その豊中市にある曽根は、かつて能勢街道の一部として栄えた歴史と文化が香る街です。そんな曽根に「stance dot(スタンスドット)」はあります。

実は、もともとこちらのお店は同じ阪急宝塚線の隣の岡町駅すぐのところにありました。今年2020年3月にその岡町駅から曽根駅へ移転してきたのが「stance dot（スタンスドット）」です。

今回は、野菜料理などマクロビオティックに注目した料理が評判となっている「stance dot(スタンスドット)」をご紹介します。

※店舗の定休日や営業時間などは予告なく変更される場合があります。お出かけの前に各店舗にご確認いただきますようお願いいたします。

曽根に生まれたばかりのおしゃれカフェ

今回取材させてもらったのは2020年3月に阪急電車の隣駅から曽根駅へ引っ越したばかりのカフェ「stance dot（スタンスドット）」。

実は、前の岡町駅にある頃にも1度プライベートでお邪魔したことがある「stance dot(スタンスドット)」。その頃はウッディでどちらかと言えば暗めの照明のお店でした。

今回曽根駅に新しくオープンした「stance dot(スタンスドット)」は、その真逆！　場所が駅から近いのは前と同じですが、とにかく店内が明るいんです。

白い壁も理由の1つではあると思いますが、大きな窓から光が差し込んで店内がとても明るく爽やかです。

出店の決め手はロケーション！

「お店は豊中で探していて、店の前の大きな木の木漏れ日がお気に入りでここに決めたんです」と店主の田中さん。

店の前には大きな木がありますが、それが全然お店を邪魔していません。また、お店が交差点の前にあるため、店前が広場のようになっていて少し広いのも特徴。信号待ちの人が「なんのお店かなー」と覗く姿も見られます。

田中さん曰く、「場所は変形していますし、店内は狭いけど狭苦しくない（笑）。そんなところもお気に入りです」。

自身の体調からはじめたマクロビオティック

そんな「stance dot(スタンスドット)」でいただけるのが、マクロビオティックをベースにした野菜料理。

野菜料理を始めるきっかけになったのは、田中さんが体調を崩したことがきっかけだったと言います。田中さんは、コレステロール値が高かったり、肩こりが酷く、花粉症もあって悩んでいたのだそう。

「私の場合、身体に良いというものをいろいろ食べてもなかなか良くならなくて。ただマクロビをしていた軽やかな人のマネをしたら、一気に解消したんです」。

マクロビオティックは東洋思想がベースにあり、陰と陽のバランスをとることで身体を冷やさないことを大切にしている考え方だとか。それで自身の不調の原因が、バターや砂糖を取りすぎていたということもわかったそうです。

身体に良いものを摂ることへの気付き

そこで「stance dot(スタンスドット)」では、マクロビオティックをベースにしたベジタリアンやヴィーガンの人にも食べてもらえるような料理が考えられています。

「stance dot(スタンスドット)」で提供される料理には、動物性の食材や卵・乳製品、砂糖も使用していないのだとか。そうすることで、野菜本来の甘みやうまみに気付ける人が多いのだそう。

「体に良いと言っても楽しくないと続かないし、無理して続けても結果的に身体によくない。自分を大切にすること、それで体調が良くなりキレイになったと感じてもらえることが重要なんです」と田中さん。

甘いものが大好きで、バターも糖分も大好物な私は実はアトピーに悩まされているため、田中さんの話はわかりやすく、納得することも多くてつい聞き入ってしまいました。

旬の素材を組み合わせた食事やスイーツ

「stance dot(スタンスドット)」ではランチ時には、月替わりの「スープランチ」950円に、平日のみ提供されている「本日のランチ」1,050円、土曜のみ提供の「キッシュプレートランチ」1,050円の3種類が提供されています（平日は本日のランチをお弁当にした「本日のお弁当」800円もあり）。

そのどれもに旬の野菜をなるべく使用するようにしています。マクロビオティック的には、旬の野菜を摂ることが身体に良いとされているのだと言います。

取材時の「本日のランチ」は、身体を温めるというヒエと免疫力を高めるレンコンを混ぜたフライドフィッシュ風の揚げ物がメイン。それに大豆と季節野菜のトマト煮と大和まなのソテー、キャベツのレリッシュという副菜3種と黒米が入った無農薬玄米ごはんと味噌汁がセットに。

※その日のランチの内容などは下記ホームページでチェックして。

また、スイーツ類も、卵、乳製品、白砂糖を使用せずに作った「全粒粉のスコーン」300円や「マフィン」230円～などがリベイクしていただけます。

無理しないことの大切さ

「stance dot(スタンスドット)」では、どれも素材そのものの味がわかるようなやさしい味付けで、「ほーっ」という声が漏れてしまう安心する味わい。

身体に良いものをいただけるお店というと、どうしても食べた感覚がなかったり、味がしないというイメージもありますが、「stance dot(スタンスドット)」のフード類はしっかり満足感もあって満腹になるボリュームがあるのもうれしいポイント。

「食事って決して空腹を満たすためだけではなくて、自分の中で身体に良いものを摂ることへの大切さに気付いてもらえたらうれしい」と田中さん。

取材時に訪れていたお客さんも田中さんに様々なことを尋ねていて、「stance dot(スタンスドット)」が訪れる人にとって本当に居心地の良い場所になっていることがわかります。

いかがでしたか

駅が近くて、おしゃれで、落ち着くという3拍子揃ったステキな空間「stance dot(スタンスドット)」。それだけではなく、日々の食事や旬の素材をいただく大切さなどに改めて気づかされました。好きなものを断つのはなかなか至難の業。ただ、少しずつでも自分の身体を労わって、日々の食事を大切にしたいと思わされる取材でした。ぜひみなさんもそんな気付きを得に、お店を訪れてみては。

スポット名	stance dot(スタンスドット)
時間	9：30～17：00
定休日	日・月曜、不定休あり
問い合わせ	090-8386-1831
アクセス	阪急曽根駅下車すぐ
住所	豊中市曽根東町1-10-34【MAP】
URL	https://stancedot831.com/

この記事を書いたのは…　TOKK編集部R

大阪・北摂育ち。甘党で1日1回の甘いものが欠かせません。
愛しているものは、ミルクティーとチョコレートとナッツとチーズケーキ…
趣味は、美術館巡り（浮世絵大好き）と観劇（ストレートプレイ中心）
シネマやイベント、TOKKの公式Twitterを担当しています。

阪急沿線情報紙「TOKK」は今年で創刊から48年目を迎える情報紙で、関西私鉄・阪急電車沿線のおでかけとくらし情報を毎月２回、各30万部発行するメディアです。取材のこぼれ話やお店の方から聞いたお話や、くらしの中で気になる情報を毎日更新中です。

【Twitter】@hankyu_tokk

【Instagram】＠tokk_hankyulocalmedia